Web会議で役立つSkypeの使い方|ほかのサービスとの違いも解説!
Skypeは、無料で誰でも簡単にオンラインで音声通話やビデオ通話ができるツールです。リモートワークやWeb会議の機会が増え、Skypeというツールを耳にすることも多いですが、Skypeはどんなツールで他のWeb会議システムとどう違うのか、わからないという方も多いのではないでしょうか。今回は、Skypeとはどのようなツールで、どのような使い方が可能なのか、ZoomやMicrosoft Teamsなどとの違いについても比較・紹介していきます。
Outline
Skypeとは

Skypeは、マイクロソフト社が提供しているWeb会議システムです。無料で利用することができます。アカウント登録やアプリのインストールが不要で簡単に会議を始めることができるため、気軽に導入することができます。
Skypeについて調べていると、法人向けの「Skype for Business」や「Microsoft Teams」というサービスが出てくるのではないでしょうか。これらのサービスはいずれも、マイクロソフト社が提供するコミュニケーションツールで、Web会議やチャットなどをおこなうことができます。
では、SkypeとSkype for Business、Microsoft Teamsにはどのような違いがあるのでしょうか。次に3つのサービスの違いについて解説します。
Skype

Skypeは、無料で使うことができるコミュニケーションツールです。Microsoftのアカウントがあれば誰でも音声通話やビデオ通話、チャットを利用することができます。また、追加オプションで固定電話との通話やSMS(ショートメッセージ)の送信も可能です。個人や小規模組織での利用が想定されており、従業員が20人までの中小企業に適しているといえます。
SkypeはPCであればブラウザで利用することができるため、アプリケーションをインストールする必要がありません。Skypeのトップページから会議を作成し、参加者にURLを共有すれば会議を開始することができます。
また、Skypeは会話の内容をリアルタイムで字幕表示させることができます。国際電話も可能なため、海外の方とのWeb会議で使いやすいシステムであるといえるでしょう。
Skype for Business

小規模向けかつ無料で利用できるSkypeに対して、Skype for Businessは大規模組織向けの有料サービスです。最大250人まで会議に参加することができ、従業員のアカウントを管理したり、セキュリティ管理をしたりすることができます。また、Office製品と連携することも可能です。
Skype for Businessにはクラウド版の「Skype for Business Online」とオンプレミス版の「Skype for Business Server」があります。Skype for Business Onlineは2021年7月31日に提供を終了することを予定しており、マイクロソフト社は、新規ユーザーにはMicrosoft Teamsの利用を促しています。大きな企業でこれからWeb会議ツールを導入しようとする場合には、Skype for BusinessではなくMicrosoft Teamsを利用するほうがよいでしょう。
Skype for Businessに代わるMicrosoft Teamsとはどのようなサービスなのかについては、最後の章で詳しく解説しているので、こちらをご覧ください。
Skypeの機能|字幕や同時翻訳ができる

ここまで、Skypeとはどんなサービスなのか、他サービスとの違いについて解説してきました。ここでは、Skypeで使える便利な機能を紹介します。Skypeを使ってWeb会議をおこなう方は、ここで紹介する機能を活用してみてください。
固定電話への発信ができる
前述したように、Skypeはオプションで固定電話に電話をかけることができます。固定電話のみならず、携帯電話やPHSとの通話、国際電話も可能です。頻繁に固定電話などに電話をかける場合は、月額プランを利用すれば低コストで音声通話をすることができます。
また、電話番号をSkypeのアカウントに関連付けることもできるため、Skypeでどこからでも着信に応答することが可能です。
画面共有機能
Skypeでは、パソコンの画面を共有しながらWeb会議をおこなうことができます。
普段の会議で、資料を配布して話をすることがあるでしょう。Skypeでも同様に資料を見せながら話ができるよう、画面に表示させている資料を参加者に見せながら話をすることができます。
そうすることで、同じイメージを共有することができ、認識のズレを最小限に抑えることができます。
リアルタイム字幕機能
Skypeでは、リアルタイムで字幕を表示させることができます。
この機能を使うことで、英語が苦手な方でも海外の方とスムーズにやり取りすることができます。
字幕表示は日本語や英語、中国語語など、11カ国語に対応しています。
録画機能
Skypeでは録画機能が搭載されています。Web会議の内容を録画することで、会議に参加できなかった人が後から会議の内容を確認することができます。録音、録画されたデータはクラウド上に保存され、30日間アクセスできます。
Skypeのセキュリティ
Skypeでは、プライバシー設定から連絡先をブロックし、通話やチャットを受け取らないように設定することができます。また、迷惑行為を報告することができるため、マイクロソフト社がスパム行為を早期に発見し、未然に防ぐことができます。
Skypeのサポートページでは、Skypeのセキュリティ強化のためにできる対策が紹介されています。セキュリティの質を維持するために、最新バージョンの使用や、パスワードの定期的な変更が推奨されています。また、強固かつ覚えやすいパスワード設定のコツなども紹介されています。
Skypeの使い方|Web会議のやり方を解説
これまで、Skypeがほかのマイクロソフト製品とどのように異なるのか、どのような機能があるのかを解説してきました。ここでは、SkypeでWeb会議を始めるまでの流れを解説します。
SkypeでWeb会議ルームを作成する方法

ここでは、SkypeでWeb会議ルームを作成する流れを解説します。
アカウント登録せずにSkypeでWeb会議を始める場合、以下の流れに沿ってWeb会議ルームを作成します。
- トップページの「無料会議を作成する」をクリックする
- 会議の名前を入力し、「無料会議を作成」をクリックする
- 「招待を共有」をクリックして招待コードの共有方法を選択し、参加者を招待する
- 「通話を開始」をクリックする
- 「ゲストとして参加」をクリックし、Web会議に参加する
参加者をWeb会議ルームに招待する方法

DXログ編集部
Skypeは、参加者がアカウント登録していなくても会議に参加することができます。
会議を主催するときにURLを発行し、表示される共有方法で招待URLを共有します。参加者は共有されたURLを開き、案内にしたがって進めることで、Web会議ルームに参加することができます。
Skypeの料金|無料プランでどこまで使える?
Skype同士であれば、世界中どこでも無料で通話をすることが可能です。音声通話やビデオ通知、チャットも無料です。
固定電話や携帯電話、ショートメッセージ(SMS)を使用したい場合は、有料となります。料金は発信先の国によって異なります。たとえば、日本の固定電話に発信する場合は2円/分、タイの固定電話に発信する場合は3.91円/分となっています。
支払い方法は「Skypeクレジット」と月額プランがあります。Skypeクレジットはプリペイド方式の支払い方法で、手頃な料金で通話が可能です。月額プランは月々の定額で無制限に通話ができるため、通話が多い場合に最適です。
SkypeとZoomの違いは?料金・機能を比較

Zoomは、無料で利用できるWeb会議ツールです。無料の基本プランのほか、月額2,000円から利用できる有料プランがあります。
SkypeとZoomの無料プランを比較すると、参加者の定員やグループミーティングの時間制限に違いがあります。参加者の定員はZoomが100人までとSkypeよりも多いですが、グループミーティング時間の上限については、Zoomの最長40分に対して、Skypeが最長4時間となっています。
また、Skypeではオプションで音声通話が可能ですが、Zoomにもオプションで「オーディオプラン」があり、市内通話や国際通話をすることができます。月額10,000円から利用することが可能です。なお、Zoomの「オーディションプラン」を利用するには、有料プランを利用する必要があります。
項目 | Zoom(基本プラン) | Skype |
---|---|---|
料金 | 無料 | 無料 |
参加者の定員 | 100人 | 50人 |
グループミーティングの時間 | 最長40分 | 1カ月あたり100時間まで 1日最長10時間 ビデオ通話ごとに最長4時間 |
録画 | ローカル保存 | 30日間クラウド上で利用可能 ローカル保存可能 |
主な機能 | 画面共有 ホワイトボード 投票機能 など |
画面共有 リアルタイム字幕 挙手機能 など |
SkypeとTeamsの違いは?料金・機能を比較

Microsoft Teamsは組織内外問わず、最大10,000人でWeb会議をおこなうことができます。そのため、大規模なセミナーやイベントに活用することができます。
Microsoft Teamsは無料プランと有料プランがあり、無料プランではWeb会議のみを利用し、有料プランではほかのOffice製品と連動して利用することができます。有料プランは、PowerPointやExcelなど、チームのメンバーが所有しているファイルを共有するプラットフォームとして利用することができるため、チームでの業務効率を改善することができます。
無料プランで比較すると、Microsoft Teamsはグループミーティングの上限が60分、録画不可などと制限がありますが、有料プランであればWordやExcelなどの共同作業や、ユーザー管理などが可能です。そのため、Officeを利用している企業であれば有料プランのMicrosoft Teamsが有用でしょう。
項目 | Microsoft Teams(無料) | Skype |
---|---|---|
料金プラン | 無料 | 無料 |
参加者の定員 | 100人 | 50人 |
グループミーティングの時間 | 60分 | 1カ月あたり100時間まで 1日最長10時間 ビデオ通話ごとに最長4時間 |
録画 | ×(録画するには有料プランの契約が必要) | 30日間Skype上で利用可能 クラウド保存可能 |
機能 | チャット無制限 クラウドストレージ (最大10GB) |
画面共有 リアルタイム字幕 挙手機能 |
Skypeを使ってテレワークを始めよう!
いかがでしたか。今回は古くから人気のWeb会議システム「Skype」をほかのシステムと比較して紹介しました。Skypeは国際通話に秀でており、リアルタイムで字幕を表示させることもできるため、海外の方とも気軽に連絡を取ることができます。
今回紹介したサービスは無料で使えるシステムですが、業務で頻繁に使うのであれば有料のWeb会議システムを導入したほうが良いでしょう。有料のWeb会議システムを見てみたい方は、こちらをご覧ください。