Web会議システムを選ぶ際に、画質や音質の良さは気になるポイントです。しかし、高画質かつ高音質だとしても、通信が遅延するシステムでは満足できるWeb会議ができません。遅延によって会話のテンポが悪くなると、スムーズなコミュニケーションが図れず、会議のパフォーマンスが落ちる可能性があります。
この記事で紹介するWeb会議システム「EyeVision NEO」は、通信における品質の良さと低遅延さが特徴のシステムです。公的機関でも採用されている高性能なWeb会議システムに興味がある方は、ぜひ本記事をご覧ください。
目次
EyeVision(アイビジョン) NEOとは
EyeVision NEOとは、ENWA社から提供されているクライアントサーバー方式のWeb会議システムです。その前身となる「EyeVision」は2003年から約10年にわたって販売され、高品質かつ低遅延との高評価を受けていました。
そして、防災システムとして採用されたことをきっかけに、緊急事態時に被害を最小限に留めるためのBCP対策として、一般企業が利用できるようバージョンアップがおこなわれ、販売が開始されたシステムがEyeVision NEOとなります。
EyeVision販売時から特徴的であった高画質や高音質、低遅延は、EyeVision NEOでも他社に負けない強みとなっています。デスクトップ共有も高速で処理されるため、ストレスなく快適なWeb会議がおこなえます。
EyeVision NEOの特徴
ここでは、EyeVision NEOの特徴を3点紹介します。
高品質な映像・音声で、遅延が少ない
EyeVision NEOの最大のメリットは、高品質な映像と音声で低遅延な会議ができる点です。EyeVision NEOはHD画質およびFullHD画質での利用が可能で、こうした高画質な通信でも、遅延時間は0.1~0.3秒ときわめて短い時間となっています。遅延を少なくしている要因としては、通信する際に必要な、映像と音声の符号化を1フレーム単位でおこない、符号化遅延を0.03秒以内に抑えていることが挙げられます。
放送局や防災・医療現場でも導入されている
EyeVisionシリーズは、放送局や防災・医療現場においても性能を認められており、導入されています。遅延時間を0.1秒に抑えることができる「EyeVision Broadcast」は、フジテレビジョン社やテレビ朝日社など50社に及ぶ放送局に取り入れられています。
そして、高画質かつ低遅延な映像で現場の状況を中継できるEyeVision NEOは、兵庫県災害対策センターや各地の消防局、病院で利用されています。ほかにも、NTTドコモ社や生和コーポレーション社、くら寿司社といった一般企業が導入済みです。
参考:導入先一覧 – ENWA 映像ソリューションの提供・EyeVision
アプリからもWeb会議に接続できる
EyeVision NEOはパソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットのアプリからもWeb会議に参加することができます。スマートフォンやタブレット本体についているカメラを用いた映像はもちろん、外部デバイスと接続することでドローンなどでキャプチャーされた映像をWeb会議で表示することも可能です。テレビ会議や1対1映像通話、ライブ配信、ライブ視聴といった4つの通信モードも使い分けることで、さまざまな状況に合わせた配信ができるようになりますZ
価格・料金プラン
EyeVision NEOは、クラウド型とオンプレミス型の2種類が提供されており、そのどちらにも、月額利用料を払う方法とソフトライセンスを購入する方法が用意されています。具体的な価格やオプションなどの詳細については、問い合わせが必要です。
項目 | クラウド (月額利用料型) | クラウド (買取型) | オンプレミス (月額利用料型) | オンプレミス (買取型) |
---|---|---|---|---|
料金 | 問い合わせ | 問い合わせ | 問い合わせ | 問い合わせ |
補足 | ASP型またはSaaS型を選択 | クラウドサーバーを利用 | 実機サーバーをレンタル | 自社に設置した実機サーバーを使用 |
機能一覧
EyeVision NEOのデスクトップ共有機能は、共有されたデスクトップ画面を会議の参加者全員で操作することができます。また、マルチディスプレイに対応しているため、1つの画面には参加者の映像を表示し、もう1つの画面には共有されている画面を表示するといった使い方が可能です。
そして、使用している端末がパソコンの場合、会議の映像を録画することができます。標準機能では録画はクライアント端末のみですが、オプション契約をすることによってサーバーによる録画が可能になります。
ほかにも、パソコンを起動してからシステムへのログイン、会議室の開始までの一連の流れを自動化する機能や、短縮ダイヤルとして設定したキーを押して会議へ接続する機能などが備わっています。
ブラウザ通話 | – | バーチャル背景 | – |
スマホアプリ通話 | ○ | 通話前の設定確認・プレビュー | – |
デスクトップアプリ通話 | ○ | 表示レイアウト変更 | – |
画面共有 | ○ | 字幕・翻訳 | – |
資料共有 | ○ | ダイヤルイン | – |
ホワイトボード | ○ | 文字起こし | – |
チャット | ○ | Q&A | – |
リアクション | – | 挙手 | – |
メモ | – | ピクチャ・イン・ピクチャ(モバイル) | – |
画面録画 | ○ | 使用状況管理 | ○ |
録画共有 | ○ | グループ管理 | – |
アンケート | – | 権限割当 | – |
任意ルームID設定 | – | ビジネスチャット連携 | – |
ルームパスワード設定 | – | カレンダー連携 | – |
ブレイクアウト | – | ブラウザ拡張機能 | – |
背景ぼかし | – | メール拡張機能 | – |
提供環境・技術情報
提供形態
- クラウド
- オンプレミス – Windows
OS
- Windows
- Android
- iOS
- iPadOS
ブラウザ
問い合わせ
アプリ
- PC – Windows
- スマホ – Android
- スマホ – iPhone
- スマホ – iPad
API連携・サービス連携
問い合わせ
セキュリティ
EyeVision NEOには、情報漏洩が起こらないよう高レベルなセキュリティ対策が施されています。すべての通信データは、256bitAESという暗号化方式で守られているため、ハッキングやスキミングの被害を防ぐことができます。また、多段プロキシや認証付きプロキシに対応しているため、プロキシサーバーを利用したセキュリティ性の高いネットワークを構築することも可能です。
暗号化通信 | ○ | データバックアップ | – |
ユーザー管理 | – | シングルサインオン(SSO) | – |
操作ログ管理 | – | 二段階認証 | – |
アクセスログ管理 | – | ワンタイムパスワード | – |
デバイス管理 | ○ | IPアドレス制限 | – |
プライバシーマーク | – | VPN接続 | ○ |
ISO/IEC 27001(情報セキュリティ) | – | BCP対策 | ○ |
ISO/IEC 27017(クラウドサービスセキュリティ) | – | SLA(サービス水準合意) | – |
ISO/IEC 27701(プライバシー情報) | – | GDPR | – |
JIS Q 15001(個人情報保護) | – | CCPA | – |
CSMS(IEC 62443-2-1)(制御システムセキュリティ) | – | ダブルオプトイン | – |
ISO/IEC 20000(ITサービス) | – | データ閲覧制限 | – |
情報セキュリティ安全対策適合証明 | – | データエクスポート制限 | – |
24時間356日監視 | – | AD連携 | – |
サポート
電話 | – |
メール | – |
チャット | – |
運用コンサルティング | – |
サポートサイト | – |
ユーザーコミュニティ | – |
セミナー | – |