スピーカーフォンとは?活用シーンや選び方を詳しく紹介
Web会議システム
2023.05.31
2023.05.31
働き方改革や社会情勢により、Web会議をおこなう企業が増えています。 「音質が悪い」「声が聞こえにくい」などの悩みがある場合は、スピーカーフォンの導入を検討しましょう。Web会議に関する音のトラブルを改善し、Web会議中の音声ストレスを軽減することができます。本記事では、スピーカーフォンの概要や活用シーン、選び方を紹介します。
スピーカーフォンとは
Web会議の環境を整える際、「備えておくべき」という声が強いのがスピーカーフォンです。
スピーカーフォンの導入によって、ある程度の音のトラブルをカバーすることができます。では、そもそもスピーカーフォンとはどのようなものなのでしょうか。
スピーカーフォンの概要や導入によるメリットを紹介します。
スピーカーにもマイクにもなるデバイス
スピーカーフォンとは、スピーカーと集音マイクを一体化させた装置です。マイクとスピーカーを別々に備える必要がなく、購入の手間が省けます。
スピーカーフォンをデバイスのそばに置いておけば、聞き取りやすい音声が流れてきます。こちらの声も相手にはっきりと伝えられるため、Web会議中の聞き間違いによる齟齬が生じにくくなるでしょう。
複数人での会話を可能にする
スピーカーフォンは、広範囲の音を拾えます。不必要に声を張り上げる必要がないため、複数人でWeb会議に参加する場合も、比較的自然なかたちで会話することが可能です。
Web会議中の音声向上にはヘッドセットやイヤホンマイクを活用する方法もありますが、その場合は1人ずつWeb会議に参加することになります。オフィス同士や支社間など、複数人で同時にWeb会議に参加し、自然なコミュニケーションを取りたいときは、スピーカーフォンの方が有益です。
スマートフォンとの相性もよい
スマートフォンのスピーカーを使ってWeb会議に参加する場合、音声に不満や不安を感じることが少なくありません。
「音が割れたり聞こえにくかったりして会議の内容が把握できない」「聞き取りにくいと言われないよう声を張ったり大きくしたりして気を遣う」といった悩みが生じがちです。
Web会議中、スマートフォンをスピーカーフォンと連携させれば、相手の声もはっきりと聞こえます。話すときも大声を張り上げる必要はなく、スマートフォンにありがちな使いにくさを感じません。
音に気を遣わなくて済むので会議の内容に集中しやすくなり、Web会議の有効性が高まります。
スピーカーフォンの活用シーン
スピーカーフォンを導入すれば、相手の声が聞き取りやすくなるうえ、不必要に声を張り上げる必要もありません。そのため、仕事中のさまざまな場面で、音声に関するストレスが軽減します。
スピーカーフォンの活用シーンを紹介します。
大人数でのWeb会議
大人数が参加するWeb会議では、「何を言っているか聞こえない」「はっきりしゃべってほしい」などのやりとりが会議の雰囲気を悪くします。発言者が大声を張り上げたり、同じことを何度も繰り返したりすることで会議の進行が妨げられ、予定時間をオーバーすることもあるでしょう。
高性能のスピーカーフォンなら、小さな声まで拾います。聞き間違いによる齟齬や聞き返しなどが減ることにより、大人数でのWeb会議もおこないやすくなるはずです。
テレワーク中のWeb会議・連絡
テレワーク中のWeb会議は、使用するPCの性能がWeb会議の質に影響します。使用しているPC内蔵のスピーカーやマイクの性能が低い人と高い人では、会議の理解度に差が出る可能性があります。
Web会議の参加者がスピーカーフォンを導入すれば、PCのスピーカーやマイクに頼る必要がありません。音質がよくなるので、Web会議自体の質も向上します。
出先や屋外からのやりとり
出先や屋外からWeb会議に参加したり連絡を取ったりするときは、スマートフォンを活用することがほとんどです。音の調整などができず、クリアな音声を拾いにくくなるかもしれません。
スピーカーフォンがあれば、環境に合わせた音の調節が可能です。小型サイズのスピーカーフォンなら持ち運びがしやすく、特定の場所以外でも使えます。
スピーカーフォン選びでチェックすべきポイント
スピーカーフォンの種類は多く、製品による性能の違いは大きいといわれます。価格帯もメーカーや性能によって異なるため、「何を基準にして選ぶか」を明確にしておくことが大切です。
スピーカーフォンを選ぶとき、チェックしておきたいポイントを紹介します。
集音性
同じ場所から複数人が一つのアカウントでWeb会議に参加する場合は、適切な集音性があるかどうかをチェックしておきましょう。集音性が高いスピーカーフォンは、音を拾える「集音半径」が広くなります。
そのため、スピーカーフォンから離れた場所にいる人の声も拾うことができます。
同じ場所からの参加人数が数人規模なら集音半径が3~5m、10人を超える場合は5~10mくらいあるのが望ましいでしょう。部屋が広い場合は、スピーカーフォンを2~3個配置するのもおすすめです。
マイクの指向性
指向性とは、音波や電波などの強さ、あるいは広いやすさが方向によって異なる性質のことをいいます。スピーカーフォンの指向性は主に「無指向性」「単一指向性」の2種類です。
無指向性は全方向の音を拾う一方、単一指向性は一方向からの音しか拾いません。スピーカーフォンを囲んで複数人でWeb会議をする場合は無指向性、家庭のテレワークで使うのであれば単一指向性をおすすめします。
接続方法
スピーカーフォンはデバイスに接続して使いますが、接続方法はさまざまあります。
主なものは以下の3つです。
接続方法 | 説明 |
Bluetooth | 無線接続で携行性が高い。接続が不安定になりやすい |
USB | 有線なので接続が安定する。置き型のデバイスに最適 |
NFC(近距離無線通信) | 対応デバイスをかざすだけで接続可能。ペアリング不要。対応機種が限られる |
出先で使うなら無線のBluetooth、NFCが便利です。ただし、Bluetoothは接続が安定しにくい点に注意しましょう。
一方、家庭のPCなどで使うならUSB接続の方が安心です。接続と同時に充電も可能なため、電源を確保する必要もありません。
スピーカーフォンを使う場所や状況に合わせて、最適の接続方法を選びましょう。
そのほかの機能も確認
スピーカーフォンによっては、音の精度を高める機能が付いているケースがあります。
質の高いWeb会議を実現したい場合、以下の機能に注目してみましょう。
機能 | 説明 |
エコーキャンセリング機能 | スピーカーから出る音を拾わない機能。ハウリング対策に有益 |
ノイズキャンセリング機能 | 音声以外のノイズを拾いにくくする機能 |
オートゲインコントロール機能 | 音量レベルを自動調節する機能 |
このうちオートゲインコントロール機能は、複数人同士でおこなう、支社間やオフィス間でのWeb会議に最適です。
マイクから離れた人や声の大きい人の音量バランスを自動で整えてくれるため、全員の声が均一に聞こえます。
スピーカーフォンでストレスフリーなWeb会議を実現しよう
マイクとスピーカーが一体化したスピーカーフォンは、不安定になりやすいWeb会議の音声の質を高めてくれるツールです。Web会議で音が聞こえにくい経験をしたり「言葉を聞き取りにくい」などと言われたりしたことがある人は、スピーカーフォンの導入で状況を改善できるでしょう。
近年はWeb会議の増加からスピーカーフォンの需要も高まっています。さまざまなメーカーが多種多様なスピーカーフォンを発売しているため、必要な性能や機能を見極めることが必要です。
集音性や指向性、接続方法、その他機能をしっかりとチェックして、ニーズに合うものを選びましょう。
スピーカーフォンの導入で、発言しやすく聞き取りやすいストレスフリーなWeb会議を実現してください。
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