ウェビナーのスライド資料作成で外せない4つのポイント
Web会議システム
2023.05.30
2023.05.30
ウェビナーでは、参加者は基本的にPCやスマートフォンから参加し、それらの画面を通してウェビナーを見ることになります。 そのため、スライド資料作成やプレゼンの仕方が非常に重要となります。 今回は、ウェビナーのスライド資料作成で外せない4つのポイントについて、プレゼンの仕方と合わせて解説します。
注意事項を踏まえたウェビナーのスライド資料作成4つのポイント
ウェビナーを成功させるためには、スライド資料作成が重要です。ただ単純に伝えたい内容を盛り込んでみたり、スライドの枚数を増やしてみたりすればよいわけではありません。参加者の心に残るスライド資料作成のポイントを解説します。
1. 1つのスライドにつき1つのメッセージ
ウェビナーの開催時間は限られているため、できるだけ多くの情報を伝えようとして1つのスライドに多くのテキストを盛り込みたくなるかもしれません。
しかし、1つのスライドで大量のテキストを表示してしまうと、全部が読み切れず抜け落ちてしまいます。そればかりでなく、集中力が落ちて少しの情報も覚えてもらえないこともあるでしょう。参加者は集中力が落ちると、スライドを見る気がなくなってしまい、画面から注意が外れてしまうのです。
本当に伝えたい情報のために、1つのスライドで表示する文章を極力少なくしましょう。1スライド1メッセージでスライド資料を作成すると、自ずと枚数が増えてしまいます。スライドの枚数が増えること自体は問題ありません。
たとえば、90分のウェビナーで、100枚のスライドを使用することもありえます。スライドを表示し、しっかりと解説、1分ほどですぐに次のスライドに移行、といった流れを作ることでテンポよくウェビナーを進行できるのです。
2. ウェビナーのスライドではアニメーションを多用しない
せっかくプレゼンをおこなうので、スライド資料にはさまざまな工夫を取り入れたいと思うかもしれません。とくに、動きのあるアニメーションや映像は、対面形式のセミナーでも使われるので、ウェビナーでも取り入れたくなるでしょう。
たしかに、アニメーションや映像をスライド資料に組み込むことで、動きや緩急が生まれて伝えたい内容がより伝わりやすく感じるかもしれません。しかし、ウェビナーのスライド資料にアニメーションや映像を取り入れるのは、極力避けるべきです。理由は、2つあります。
参加者に意図した通りに伝わらない恐れがある
ウェビナーは、Web上で開催するため、インターネット回線を使用します。すべてのインターネット回線が、同様の性能をしているわけではありません。
主催者側がどれだけ環境を整えたとしても、参加者側の回線が弱いと、ウェビナーの内容が受け取れない恐れがあるのです。インターネット回線に問題があると、アニメーションや映像がコマ落ちしたり遅延したりしてしまいます。
スライド資料が見えづらいと、参加者の集中力を欠いて満足度を下げてしまう可能性があります。
スライド資料ファイルの容量がかさむ
スライド資料では、文字やイラスト、アニメーションを使うことができます。その容量は、文字よりもイラスト、イラストよりもアニメーション、アニメーションよりも映像を使うほうが大きくなります。とくに、アニメーションや映像の容量は、文字と比較するととても大きくなってしまう恐れがあります。容量の大きいファイルを使うと、それだけでパソコンに負荷をかけてしまいます。
ウェビナーの開催中は、ウェビナーツールで映像と音声をリアルタイムで届けるため、さらに負担がかかります。パソコンの処理速度が追いつかなくなると、満足のいくプレゼンができないかもしれず、最悪の場合、ウェビナーが止まってしまう事態も考えられます。大きいファイルを使う場合は相応の性能を持った端末が必要となります。それが難しい場合は、アニメーションの使用は避けた方が良いでしょう。
3. スライドのサイズは16:9にする
スライド資料は、Google スライドやPowerPointなどを用いることで簡単に作成できます。作成するスライドは、一般的には4:3または16:9のワイドサイズのどちらかから選びます。
ウェビナー用のスライド資料に限らず、多くのケースでは4:3で作られた資料がみられます。それは、プリンターでの印刷の際に4:3で作成した資料はA4サイズにぴったり収まるからです。
従来の対面形式のセミナーでは、スライドショーだけでなく資料を印刷して配布することが多いため、4:3が使用されてきました。スライドショーのために使われるプロジェクターのサイズも、多くが4:3を標準としています。
ウェビナーでは、対面形式のセミナーとは異なり、スライド資料を改めて印刷する必要がありません。ウェビナー後に使用したスライドをPDFファイルにして、メールにて配布されることが多いです。
多くのPCやスマートフォンの画面は、16:9のワイドサイズが採用されているので、。スライド資料を作成する際は16:9がおすすめです。
なお、ウェビナー用のツールによっては、16:9よりも4:3のほうが適している場合もあるので注意しましょう。
4. 2種類のスライド資料を用意する
ウェビナーでは、画面共有用と参加者配布用の2種類の資料を用意しておくと満足度やトラブル回避につなげられます。
まずは、基本となる画面共有用のスライド資料を作成します。コストを抑えるのであれば、Google スライドやPowerPointで作成しましょう。
1つのスライドに1つのメッセージ、アニメーションや映像の数、サイズに気をつけてスライド資料を作成します。ウェビナーでは、作成したスライド資料を画面共有しながら進行していきます。画面共有用のスライドとは別に、ウェビナー終了後に配布するための資料も用意しておくと満足度の向上につながります。
ウェビナーで取り扱う商品やサービスのなかには、当日限りの情報もあるでしょう。そういった情報を削除して、参加者の手元に残しても問題のない資料を作成しておくことで、終了後も見直してもらえます。
なお、端末やインターネット回線の問題によって、画面共有ができなかったり、スライドが切り替わらなかったり、アニメーションや映像が動作しなかったりといったトラブルも想定されます。画面が止まってしまったときのために、PDFデータで進行できるように事前に参加者にPDFデータで資料を配布しておくのも1つの方法です。
ウェビナー開始前のスライドについて
ウェビナーでは、開始前にもスライドを表示できます。開始前のスライドで、注意事項や接続状態の表示、今回のウェビナーにおけるルールについて記載しましょう。
1. 接続状態の確認
まずは、正しく接続されているか、確認を促しましょう。基本的には、開始前のために用意したスライドが表示されていれば、とりあえず正しく接続されていることが確認できます。
たとえば、「開始前用のスライドが表示されていれば接続は問題ありません」という内容を記載すれば、参加者も接続状態が確認しやすいでしょう。
2. 質疑応答について
ウェビナーでは、質疑応答が重要となります。参加者と適切なコミュニケーションをとることで、理解度を深めるだけでなく、主催者側の今後の改善にもつなげられます。
ウェビナーの質疑応答は、さまざまな方法があります。その場で受けた質問を、音声で回答することもできれば、チャット形式で回答することも可能です。
ウェビナーツールに備わっている専用のツールを使用してもよいでしょう。どのようなかたちで質疑応答をおこなうのか、前もって伝えておくことが大切です。
ウェビナーでの質疑応答について、こちらの記事でも詳しく解説をしています。
3. アカウント名の設定について
入室時にアカウント名(名前)を設定する必要があるウェビナーでは、参加者に自由にアカウント名をつけられてしまうと、質疑応答や投票の際などに不便に感じられるかもしれません。
たとえば、会社名と名前を順番に記載してもらうなど、必要に応じてわかりやすいアカウント名を設定してもらうように明記しましょう。
4. そのほかSNSや動画チャンネルに関する宣伝
TwitterやInstagram、YouTubeなど、昨今ではインターネットで情報を発信できる手段が多数あります。顧客との関係作りや情報発信に役立てられるので、TwitterやInstagram、YouTubeなどのSNSコンテンツを展開していくのであれば、開始前のスライドで宣伝しましょう。
ただし、スライド上にそのままURLで表示してしまうと、アクセスするのが面倒になってしまいます。QRコードを作成し、スライド上に表示すれば、簡単にアクセスできるのでおすすめです。
最適なスライド資料を作成してウェビナーのメリットを活かそう
ウェビナーは、基本的にビデオ通話形式で開催されます。ウェビナーの画面で表示された視覚情報は大きな影響を与えるので、表示するスライド資料の作成が非常に重要となるのです。
ウェビナーに不慣れな人は、どうしてもスライド上の情報量ばかりを増やしてしまうかもしれません。しかし、過剰に情報を盛り込んでも、伝えたいことが届かなくなってしまいます。
1つのスライドに1つのメッセージ、アニメーションや映像は極力使わない、といったポイントを押さえて、最適なスライド資料を作成しましょう。
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