ウェビナーのオンデマンド配信とは?そのメリットや活用法を解説
Web会議システム
2023.05.30
2023.05.30
ウェビナーの配信方法には、ライブ配信のほかに、オンデマンド配信があります。どちらもインターネットを通じて参加するオンラインセミナーですが、ライブ配信とオンデマンド配信では、配信の方法やメリットに違いがあります。そこで今回は、ウェビナーの配信方法の一つであるオンデマンド配信に関する基礎知識と、ライブ配信との違い、オンデマンド配信をおこなうメリットを解説します。
ウェビナーのオンデマンド配信とは
オンデマンド配信とは、撮影した映像をいつでも好きな時に視聴できる配信形式のことです。オンデマンド(on-demand)とは英語で「要求に応じる」という意味があり、その名の通り、ユーザーのリクエストに応じて動画を配信する仕組みになっています。
主な流れとしては、ウェビナーの主催者が撮影した動画を、必要に応じて編集と加工をおこない、完成した映像ファイルをサーバーにアップロードします。ユーザーが指定のURLをクリックすると、サーバーが応答してアップロードされた動画が再生されます。
なお、動画ファイルはアップロードされると同時に公開されるわけではなく、主催者側が任意で配信の日時を決定することができます。たとえば、5月5日にファイルをアップロードしたとしても、公開日時を1週間後の5月12日正午に設定しておけば、指定した日時まで動画が公開されることはありません。
また、公開された動画の視聴期間も自由に設定することが可能で、視聴可能期間内であれば、ユーザーは好きなときに、好きなだけオンデマンド配信されたウェビナーを視聴することができます。
ウェビナーのオンデマンド配信とライブ配信の違い
オンデマンド配信とライブ配信の一番の違いは、撮影した動画を配信するタイミングです。オンデマンド配信は、前日までに撮影した動画ファイルをサーバーにアップロードし、指定の日時に配信しますが、ライブ配信は動画を撮影すると同時に映像の配信をおこないます。
遠隔地にいながら、あたかもその場にいるような臨場感を味わえるオンデマンド配信は、ウェビナーのほか、コンサートや音楽ライブなどに多用されます。
また、オンデマンド配信の場合は配信される動画を視聴するだけですが、ライブ配信はリアルタイムで現地とつながるので、主催者とコミュニケーションを取ることも可能です。たとえば、講師が参加者に対してアンケート形式で質問を投げかけたり、逆に参加者が講師に対してわからないことや疑問点を尋ねたりすることもできます。
リアルタイムで主催者側とコミュニケーションが取れるか否かが、ライブ配信とオンデマンド配信の最も大きな違いといえるでしょう。
ウェビナーをオンデマンド配信するメリット
オンデマンド配信は、ライブ配信に比べると臨場感やコミュニケーションの面でやや劣ります。しかし、一方で、オンデマンド配信にしかないメリットや魅力もたくさんあります。
ライブ配信をおこなった後、オンデマンド配信をおこなうという方法もあります。ウェビナーを開催する際は、オンデマンド配信も視野に入れてみましょう。ここでは、ウェビナーをオンデマンド配信するメリットを4つ紹介します。
メリット1. 好きな時間に視聴してもらえる
ライブ配信の場合、映像が配信される日時が限定されているため、仕事やプライベートで用事がある場合は、ウェビナーに参加することはできません。オンデマンド配信なら、映像が公開されている期間内でなら、24時間いつでも好きな時に視聴できるので、同じ内容ならライブ配信よりも集客率が高くなります。視聴回数にも基本的に制限はなく、一度見逃したら二度と視聴できないライブ配信に比べると、じっくり時間をかけて見られるところが利点です。
メリット2. 必要に応じて動画を編集、加工できる
ライブ配信は、撮影した映像をそのままリアルタイムで配信するので、動画を編集したり、加工したりする余地はありません。一方、オンデマンド配信は撮影と配信のタイミングが異なるので、その間に動画を編集、加工することができます。たとえば、動画をトリミングして見やすくしたり、台詞に合わせてテロップを入れたりすれば、ウェビナーの質を高めることができます。
メリット3. 動画の撮り直しができる
ライブ配信は撮り直しがきかない一発勝負です。したがって、機材の調子が悪くて映像がちらつく、音声が聞こえないといったトラブルが発生しても、やり直しするわけにはいきません。オンデマンド配信なら、トラブルが発生しても撮り直しがきくので、完成度の高い動画のみをウェビナーとして配信できます。
メリット4. 長く使えるコンテンツとして配信できる
ライブ配信はその場限りの視聴コンテンツですが、オンデマンド配信なら映像資産として長く残すことができます。自社サイトにて、商品やサービスを紹介するコンテンツとして配信してもよし、営業先でプレゼンテーションの一環として視聴してもらうもよしと、活用の機会が広がります。
ウェビナーの撮影と配信にはそれなりのコストがかかります。しかし、オンデマンド配信をさまざまなシーンで長く活用すれば、高い費用対効果を見込めるでしょう。ウェビナーのメリットについて、こちらの記事でも詳しく解説しています。
ウェビナーのオンデマンド配信の活用法
ウェビナーのオンデマンド配信は汎用性が高いコンテンツなので、利用する企業の業種やジャンル、目的を問わず、さまざまなシーンで活用できます。自社の目的やニーズ、ビジネス形態などに合わせてウェビナーを配信すれば、販促活動や知名度向上に役立ちます。ここでは、ウェビナーのオンデマンド配信の活用方法やシーンを3つに分けて紹介します。
1. 顧客や取引先向けのPR活動
自社の商品やサービスを顧客や取引先向けにPRする際、文字や画像だけの資料を提示したり、口頭で説明したりするだけでは、なかなか内容が伝わらないことがあります。
ウェビナーなら、商品やサービスを実際に使ったデモンストレーションを見せたり、ホワイトボードを使って視覚的に説明したりできるので、内容がより伝わりやすくなります。顧客からの問い合わせに対する返信メールや、取引先への販促メールに配信用URLを記載すれば、遠隔地にいながら手軽にPRして販促活動をおこなえるのもオンデマンド配信ならではのメリットです。
2. 社内研修
新型コロナウイルスの感染が拡大する前は、社員教育の一環として、会場または会社の一室を使ってセミナーを実施するのが一般的でした。しかし、三密を避けなければならない今は、一つの場所に社員が集まってセミナーに参加するのは難しく、社員教育の場が失われているのが実状です。
ウェビナーのオンデマンド配信なら、いつでも好きな時間に、好きな場所で研修動画を視聴できるので、三密を避けながら社内研修を受けることができます。アフターコロナ時代でも、会場を借りる手間やコストを省ける。新入社員や中途入社社員が入ってきた時など、必要な時にすぐ研修を受けられるなど、たくさんのメリットがあります。
3. 教育活動
近年はビジネスの場だけでなく、教育活動にもオンデマンド配信が活用されています。講師が授業をおこなっている様子を撮影し、オンデマンド配信すれば、生徒は自宅やカフェなど好きな場所で授業を受けることができます。
オンデマンド配信なら巻き戻しや早送りも自由自在なので、内容を理解できるまで繰り返し再生できるところも大きな利点です。
ウェビナーのオンデマンド配信には、ライブ配信にはないメリットがたくさん
ウェビナーのオンデマンド配信は、臨場感やコミュニケーションの面ではライブ配信に劣るものの、好きな時間に視聴できる、動画を編集して加工できる、撮り直しが可能など、いろいろなメリットがあります。活用シーンも、営業活動から社内研修、教育現場まで多岐にわたります。ウェビナーをビジネスに使うのなら、ライブ配信だけでなく、オンデマンド配信も積極的に活用しましょう。
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