ウェビナーでスタジオを利用するメリットや選び方のポイント
新型コロナウイルスの影響により、三密(密閉、密集、密接)を避けなければならない今、オンライン上でセミナーを開催するウェビナーが注目を集めています。ウェビナーはインターネット環境さえ整っていればどこからでも参加できます。しかし、よりスムーズかつ
新型コロナウイルスの影響により、三密(密閉、密集、密接)を避けなければならない今、オンライン上でセミナーを開催するウェビナーが注目を集めています。
ウェビナーはインターネット環境さえ整っていればどこからでも参加できます。しかし、よりスムーズかつ正確な情報を伝えるため、スタジオを利用する主催者もいます。
そこで今回は、これからウェビナーを開催する予定がある人向けに、ウェビナーでスタジオを利用するメリットや、スタジオの選び方、利用する際の注意点について詳しく解説します。
ウェビナーでスタジオを利用するメリット
ウェビナーは必要な機材とネット環境があればすぐに開催できるので、本来であれば実施場所に制限はありません。
会社の会議室などを利用すれば費用もかからないので経済的です。一方で、専用スタジオを使ってウェビナーを開催すると、コストを補ってあまりあるメリットを得られます。
具体的にどんな利点があるのか、4つのポイントに分けて紹介します。
1. 高画質かつ高音質のウェビナーを配信できる
ウェビナーでは、カメラやマイクで拾った映像データや音声データをインターネットを通じて配信します。
そのため、ウェビナーの画質や音質は、使用する機材の質や、ネットワーク環境によって大きく左右されます。
ただ、高品質な機材や充実したネットワーク環境を整えるためには、多額の費用と手間がかかってしまいます。
スタジオには、HDや4Kに対応したWebカメラやビデオカメラ、集音性の高いマイクなど、プロ仕様の機材が一通り揃っているので、より高音質かつ高画質なウェビナーを配信することができます。
またネットワーク環境も完備されているので、安定した状態で映像を配信することが可能です。
2. 余計な音が入りにくい
防音が施されていない自宅やオフィスなどでウェビナーを開催すると、室外から聞こえてくる人の話し声や電話の着信音、工事の音など、余計な音まで入り込んでしまいます。
騒音の大きさによっては、ウェビナー登壇者の話が聞き取りづらくなってしまい、参加者に内容がうまく伝わらないこともあります。
逆にウェビナーの音が外に漏れてしまうと、近隣から苦情が入り、トラブルのもとになってしまう恐れがあります。
スタジオの天井や壁、床には防音や遮音が施されており、外の音が入りづらいことはもちろん、室内の音も外に漏れにくい仕様になっています。
外からの音をシャットアウトするとともに、ウェビナーの音漏れも防ぐことができるので、心置きなくウェビナーを配信できます。
3. 専門家のサポートを受けられる
ウェビナーの配信にあたっては、カメラやマイクのセッティングや、ネットワーク環境の準備、照明の設定など、さまざまな準備をおこなう必要があります。
録画配信(オンデマンド配信)の場合は、必要に応じてテロップやナレーション、エフェクトを入れたり、余計なシーンをカットしたりと、高度な動画編集をおこなわなければなりません。
さらに、できあがった動画を配信当日にアップロードし、滞りなく配信できるようにするのも主催者側の役目です。
こうした準備には時間と手間がかかるうえに、専門的な知識やノウハウが必要不可欠です。
スタジオには、機材の取り扱いや撮影テクニックに長けている専門スタッフがいるので、ウェビナー配信でわからないことや、疑問点があった場合、その場で的確なサポートを受けられます。
スタジオによっては配信を代行するサービスをおこなっているところもあり、初めてのウェビナーでもハイクオリティな配信をおこなうことができます。
4. ウェビナー配信のコストを節約できる
ウェビナーを初めて開催する場合、配信に必要な機材を一通り揃えなければなりません。映像や音にこだわろうとすればするほど、機材の価格も割高になるため、かなりの費用がかかってしまいます。
また、会社や自宅に十分なスペースがない場合は、別途適当な会場を借りなければなりません。
スタジオを借りる場合も利用料金は発生します。しかし、高価な機材をまとめて購入したり、設備のない会場を借り切ったりするよりも出費を抑えられます。
とくに頻繁にウェビナーを配信する予定がない場合は、スタジオを利用した方がコストを大幅に節約できるでしょう。
ウェビナーで使用する機材について、こちらの記事でも詳しく解説しています。
ウェビナーで利用するスタジオの選び方
動画の撮影や配信をおこなえるスタジオはたくさんあり、それぞれ広さや設備、利用料金などに違いがあります。
選択肢が多いのは良いことですが、初めてウェビナーを配信する人は、どんな基準でスタジオを選べばよいのか悩んでしまうところです。
そこで以下では、ウェビナーで利用するスタジオを選ぶ際、チェックしておきたいポイントを3つ紹介します。
1. アクセスの良い場所にあるかどうか
ウェビナー配信に対応しているスタジオには、Webカメラやマイク、スピーカー、照明、ノートPCなど、必要な機材が一通り揃っています。
そのため、利用者が機材を持ち込む必要はありません。しかし、ウェビナーに自社の商品やサンプルなどを使用したい場合は、会社からスタジオまで道具を持ち運ばなければなりません。
会社から遠い、あるいは最寄り駅から離れているスタジオを選ぶと、商品やサンプルの搬入に時間と手間がかかってしまいます。
外部から登壇者を招く場合も、アクセスが悪いと送迎に手間取ってしまう可能性があります。したがって、できるだけ会社に近い場所や、交通アクセスの良い場所にあるスタジオを選ぶのがおすすめです。
2. ニーズに合っているかどうか
ウェビナー配信のためといっても、スタジオを利用する理由は人それぞれです。
たとえば、初めてウェビナーを配信する場合は、機材の扱い方や動画の編集方法などに慣れていないことが多いでしょう。そのため、必要に応じて適切なサポートを受けられるよう、専門知識を持ったスタッフが常駐しているスタジオを選ぶのがおすすめです。
逆に、ある程度ウェビナー配信のノウハウがあり、必要な機材も保有している場合は、防音が施されたスペースを借りるだけで事足ります。
一般的に、スタジオの利用料金は設備やサポートが手厚いほど割高になります。したがって、自社のニーズにぴったり合ったスタジオを選ぶことが大切です。
3. ウェビナー配信の知識やノウハウに長けたスタッフがいるかどうか
スタジオにいるスタッフは、店内にある機材の扱い方には慣れていても、ウェビナー配信に関して十分な知識やノウハウを持っているとは限りません。
ウェビナー配信について詳しいスタッフが常駐していれば、どの角度で照明を当てればきれいな映像になるのか、どうすればテロップやナレーションを入れられるのかなど、わからないことがあったときに適切なサポートを受けられます。
スタジオによっては、撮影から編集作業、リハーサル、配信に至るまで、全面的にフォローしてくれるところもあります。
ウェビナー初心者が自分たちだけで配信しようとすると、かなりの時間と労力をがかかり、本業に支障をきたしてしまう恐れがあります。したがって、ウェビナー配信に精通したスタッフが常駐しているスタジオを選んだ方が安心です。
ウェビナーでスタジオを利用する際の注意点
ウェビナーを初めて配信する人ほど、専用の機材や手厚いサポートを受けられるスタジオを利用した方が大きなメリットを得られます。
ただ、ウェビナー配信でスタジオを利用する際は、いくつか注意したいポイントもあります。
いざ利用してみて「こんなはずじゃなかった・・・」と後悔することのないよう、スタジオを利用する前に以下の点をチェックしてみましょう。
1. グリーンバックやブルーバックが用意されているか
グリーンバックまたはブルーバックとは、映像などにおいて背景を緑色や
青色にするためのアイテムのことです。
映像の背景にブルーバックやグリーンバックを使用すると、後で動画を編集する際、別の画像を合成して背景を差し替えるクロマキー合成をおこなうことができます。
背景に会社のロゴを入れたり、コーポレートカラーでまとめたりすれば、参加者に対して会社のイメージをしっかり印象付けることができます。
グリーンバックやブルーバックをレンタルできるかどうかはスタジオによって異なります。したがって、ウェビナーの背景にこだわりたい場合は、事前にレンタル可能かどうか確認しておきましょう。
2. ネットワークのセキュリティは万全か
ウェビナーに限らず、インターネットを通じてデータを配信する場合、とくに注意したいのがネットワークのセキュリティです。
セキュリティが脆弱なネットワークを利用していると、ウェビナー配信中に第三者からの不正アクセスを受けてしまい、参加者以外に映像を閲覧されてしまう恐れがあります。
とくに自社のノートPCを持ち込んで配信をおこなう場合、ウェビナーの映像だけでなく、ノートPCに保存されているデータまで外部に流出してしまうかもしれません。
どんなネットワークを利用しているかはスタジオごとに異なるので、セキュリティがしっかりしているかどうかも確認が必要です。
3. 追加の機材や大きな荷物の搬入が可能か
スタジオには映像の撮影や配信に必要な機材が揃っていますが、ウェビナーの内容によっては特殊な機材やアイテムが必要になることもあります。
「追加で機材を持ち込みたい」「大きな荷物を搬入したい」といった希望に対応してくれるかどうか、事前にスタジオに確認しておきましょう。
撮影日や配信日の前に機材を持ち込みたいという場合も、前日の搬入や保管に対応してくれるかどうか確かめる必要があります。
4. 打ち合わせや休憩に使えるスペースがあるか
ウェビナーの撮影が長時間にわたる場合、途中で休憩したり、必要に応じて打ち合わせをおこなったりするスペースがあると便利です。
撮影や配信をするスタジオとは別に部屋を借りる場合、料金が別途かかるかどうかも調査しておきましょう。
ウェビナーにおすすめのスタジオ3選
ウェビナーの撮影や配信に利用できるスタジオはたくさんあり、それぞれ特徴や利用料金、サービス内容に違いがあります。
初めてスタジオを利用する人は、料金相場やプランの種類、サービス内容などがイメージしにくいので、参考までに代表的なスタジオをチェックしてみましょう。
ここでは東京を中心に、ウェビナーにおすすめのスタジオを3つ紹介します。
1. TKPウェビナーセンター
首都圏に8つ、そのほかの地域に10店舗を展開するウェビナースタジオです。
ウェビナーやライブ配信に最適なインターネット回線を完備しており、単独会場での配信はもちろん、複数拠点をつないだ場合でも、高画質かつ高音質の配信ができるでしょう。
最短で即日利用に対応しているところも魅力の一つで、たとえば当日の朝に申込みをおこない、午後から撮影するといったスピーディな配信も可能です。
映像や音響、照明機材のレンタルや、カメラマンやオペレーターの手配もおこなっているので、ウェビナー初心者でもすぐに撮影や配信ができるところが強みです。
スタジオ所在エリア:東京(新宿、品川、市谷、中央)、神奈川、札幌、仙台、金沢、名古屋、大阪、京都、岡山、広島、福岡、松山
プラン | 利用料金 |
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プラン | 利用料金 |
テレビ会議・ライブ配信支援パック | 問い合わせ |
TKPウェビナーパッケージプラン | 517,000円/回 |
配信スタジオプラン | 25,000円~/時間 |
ハイブリッド型バーチャル株主総会支援パッケージ | 問い合わせ |
2. フクラシア
フクラシアは、東京駅周辺と品川、浜松町エリアに店舗を構えるスタジオです。
運営母体であるホテルが培ってきたノウハウや実績を活かし、顧客のニーズや用途に合ったの快適なスタジオを提供しています。
いずれのスタジオにもオンラインの専門知識とスキルを保有したオンラインサポートスタッフが在籍しているため、ウェビナー配信でわからないことがあっても、適切な支援を受けられところが特徴です。
プランも、Zoomを利用した手軽なウェビナー配信向けの「オンライン配信プラン」や、さまざまなWeb会議ツールの利用や、2台以上のカメラ設置、複数の配信メディア接続などに対応した「オンラインカスタマイズプラン」などバリエーション豊富で、ウェビナーの規模や目的に合わせて自由に選択できます。
スタジオ所在エリア:東京(丸の内、大手町、八重洲、品川、浜松町)
プラン | 利用料金 |
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プラン | 利用料金 |
ベーシックAプラン | 75,000円+会場費 |
ベーシックBプラン | 95,000円+会場費 |
カスタマイズプラン | 18万円+会場費 |
シンプルプラン | 30,000円+会場費 |
スタンダードプラン | 86,000円+会場費 |
フルセットプラン | 266,500円+会場費 |
3. 東京セミナースタジオ
東京セミナースタジオは千代田区岩本町に3つの店舗を構える、ウェビナーやWeb動画コンテンツ作業を専門とするスタジオです。
動画制作14年、10,000タイトル以上の実績があり、常駐スタッフがウェビナーの制作や配信を完全サポートしてくれます。
スタジオにはウェビナーに必要な機材がすべて揃っているので、当日は資料だけ持参すれば、制作から配信まで手軽におこなえます。
また、PowerPointのアニメーションや、画面上に展開された資料への書き込み、リアルタイムのカメラ映像の合成などにも対応しており、バリエーション豊かなウェビナーを配信できるのも魅力の一つです。
スタジオ所在エリア:東京都千代田区岩本町
プラン | 利用料金 |
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本社スタジオ | 65,000円/時間 |
東京セミナースタジオ | 80,000円/時間 |
東京オンラインスタジオ | 12万円/時間 |
ウェビナーをするなら機材やサポートが充実したスタジオの利用がおすすめ
ウェビナーはPCやWebカメラ、マイク、ネットワーク環境などがあればどこからでも配信できますが、映像や音声、スムーズな配信にこだわりたいのなら、専用スタジオを利用するのがおすすめです。
とくにウェビナー初心者は、機材の取り扱いや動画の編集方法、配信の仕方まで丁寧に教えてくれるサポートが充実したスタジオを選んだ方がよいでしょう。
サポート以外にも、スタジオごとに面積や設備、利用料金などに違いがありますので、自社に近い場所にある複数のスタジオをピックアップし、じっくり比較検討することが大切です。