【2021年版】Web会議システムのおすすめ13種を目的別に紹介
昨今はコロナ禍の影響もあり、さまざまな場面での徹底した感染症対策が必要な状況です。ビジネスシーンでいえば、会議や打ち合わせでは、密にならない工夫をしなければなりません。そこで今回は、密を避けるコミュニケーションをサポートする、おすすめ
昨今はコロナ禍の影響もあり、さまざまな場面での徹底した感染症対策が必要な状況です。
ビジネスシーンでいえば、会議や打ち合わせでは、密にならない工夫をしなければなりません。
そこで今回は、密を避けるコミュニケーションをサポートする、おすすめのWeb会議システムを紹介します。
選び方の注意点、導入時の確認ポイント、Web会議システムを快適に使うための機器なども、あわせてお伝えします。
オールマイティに使えるWeb会議システム2選
社内ミーティングに向いているものや、社外への商談や面接に向いているものなど、主な用途ごとに使用すべきWeb会議システムは異なります。
ただ、用途ごとに使い分けるのは管理が面倒であるため、どんな用途でも使える汎用性の高いWeb会議システムを求める方は多いでしょう。
よってここでは、オールマイティに使えるWeb会議システムを2つ紹介します。
1. jinjerミーティング(ジンジャーミーティング)
jinjerミーティングは、jinjer社が提供しているWeb会議システムです。
IT製品の比較サイト「ITトレンド」にも取り上げられており、2020年上半期の「Web会議システム部門」にて第1位を獲得しました。
幅広い規模や業種の法人1,500社以上で導入され、確かな実績を誇っています。
jinjerミーティングの大きな特徴は、テレワークや社内ミーティング、面接、商談など、さまざまな使い方ができる点です。
1対1や120名までのオンライン会議に対応し、URLを共有するだけで簡単に通話できます。
そのほかにも、録画・録音・資料の画面共有・ホワイトボード表示など、充実した機能を備えており、あらゆる運用方法をカバーできるWeb会議システムです。
料金については、1ユーザーごとの定額制で、月額1,500円で通話も各種機能も無制限に利用できます。
プラン | 初期費用 | 月額料金 | 最低ID数 | 通話可能人数 |
---|---|---|---|---|
– | 20万円 | 1,500円/ID | 30ID | 1~120名 |
2. FreshVoice(フレッシュボイス)
FreshVoiceは、おもに社内システムの運用支援サービスを提供する、エイネット社が手がけるWeb会議システムです。
2003年より販売が開始された豊富な実績のあるシステムです。これまでに大手・中堅企業を中心に、5,000社以上の法人で導入されています。
導入形式はクラウド型またはオンプレミス型のいずれか選択できます。
より強固なセキュリティが求められる官公庁や銀行などでも利用されているほど信頼があります。
また、最大で200拠点と接続でき、16画面までディスプレイに表示できるのも利点です。さらに、同時に発言しても音声が途切れないため、全社的な規模の大きい会議から、1対1での商談まで、幅広く活用できます。
そのほか、拠点からの遠隔操作もできる資料共有機能や、録音・録画などにも対応しています。
なお、料金に関しては、クラウド型であれば従量課金制もしくは定額制から契約プランが選べます。従量課金の場合、最大接続数は10拠点です。定額制は200拠点まで接続できます。
プラン | 初期費用 | 月額料金 | 最低ID数 | 通話可能人数 |
---|---|---|---|---|
リミット10従量課金プラン | 10万円 | 15,000円 | – | 1~5名(月10時間までの通話) |
リミット10従量課金プラン | 10万円 | 30,000円 | – | 1~10名(月10時間までの通話) |
リミット20従量課金プラン | 10万円 | 25,000円 | – | 1~5名(月20時間までの通話) |
リミット20従量課金プラン | 10万円 | 50,000円 | – | 1~10名(月20時間までの通話) |
フラット定額プラン | 10万円 | 18,000円~ | – | 最大200名(通話時間無制限) |
社内ミーティングにおすすめのWeb会議システム3選
従業員数は企業の規模によって異なりますが、社内ミーティングを要するとなると、少なくとも10人以上であることが推察できます。
部門ごとに数人で接続するならば問題ありませんが、社員全員でミーティングが必要なとき、人数が多すぎて繋げないようでは不便でしょう。
よって社内ミーティングに使うWeb会議システムでは、通話可能人数の多さが重要だといえます。通話可能人数が比較的多いWeb会議システムを3つ紹介します。
1. V-CUBE ミーティング
V-CUBE ミーティングは、各種コミュニケーションツールを手がける東証一部上場企業ブイキューブ社が提供しているWeb会議システムです。リリースより10年以上の実績を持つクラウド型ツールで、クラウド市場におけるWeb会議システムとしてはトップクラスのシェア率を獲得しています。
HD対応の映像と最新鋭の音声技術を駆使した、安定した画質と接続性が大きな特徴で、もちろん資料の画面共有といった便利な機能も多数備えています。
会議がスムーズに進めやすいうえに、より安全性の高いものに与えられるASP・SaaS情報開示制度にも認定されており、社内の重要なミーティングにも適したWeb会議システムです。
また、海外との接続も可能で、同時翻訳機能にも対応するなど、幅広い拠点との会議に活用できます。
さらに、最大50名までの多画面表示もでき、テレビ会議システムや電話回線とつなげるため、さまざまな利用環境で使える点も強みです。
プラン | 初期費用 | 月額料金 | 最低ID数 | 通話可能人数 |
---|---|---|---|---|
– | お問い合わせ | お問い合わせ | お問い合わせ | 1~50名 |
2. LiveOn(ライブオン)
LiveOnは、さまざまなビジネス向けのICTサービスを手がける、ジャパンメディアシステム社が提供しているWeb会議システムです。過去にはASPIC主催の「ASP・SaaSクラウドアワード」にて、業務支援部門でグランプリを獲得した確かな実績もあります。
遅延や途切れのない独自の音声技術と、ハイビジョン画質に対応した映像で、よりスムーズなコミュニケーションを実現できます。
基本的には、最大150拠点まで接続でき、10画面まで表示できます。
会議の途中にはグルーピングもでき、新たなルームを立ち上げることなく、簡単に個別でやりとりできるよう振り分けられるのも便利です。
そのほかにも、資料共有やホワイトボードなどの機能も搭載しています。
料金については、ASP版であれば、1ライセンスにつき月額3,000円です。また、イントラパック版での導入もできます。
プラン | 初期費用 | 月額料金 | 最低ID数 | 通話可能人数 |
---|---|---|---|---|
ASP版(クラウド) | 78,000円/1ライセンス | 3,000円/1ライセンス | – | 1~150名 |
イントラパック版(オンプレミス) | サーバーソフト費 100万円+ライセンス費78,000円/1ライセンス | サーバーソフト費 +ライセンス費の合計の20%が年額利用料 | – | 無制限 |
3. sMeeting(エスミーティング)
sMeetingは、おもにクラウドソリューション事業を展開する、ドコモ・システムズ社が提供しているWeb会議システムです。
ドコモ・NTTグループとして培ってきた豊富なノウハウを活かした確かな品質を誇っています。
会議をスムーズにする高い音声技術に加え、アクセス制限や通信暗号化などによる強固なセキュリティで、重要な社内ミーティングにも安心して使えるシステムです。
ホワイトボード・資料やデスクトップの共有・参加者間での遠隔操作といった便利な機能を備えており、発表者からの動画ファイル配信にも対応しています。
また1回につき500拠点との接続ができ、18画面までの表示も可能です。
なお、料金についてはライセンス数に応じた定額制です。
プラン | 初期費用 | 月額料金 | 最低ID数 | 通話可能人数 |
---|---|---|---|---|
Standard | 30,000円 | 60,000円/25ライセンス | – | 1~500名 |
Lite | 30,000円 | 42,000円/10ライセンス | – | 1~500名 |
Super Lite | 30,000円 | 28,800円/5ライセンス | – | 1~500名 |
商談向きのWeb会議システム3選
商談に特化した機能を備えたWeb会議システムもあります。
商談時にあると役立つのは、「商談相手と同時に資料を編集できる」「トークスプリプと表示」「自動音声テキスト化」などの機能です。
また、アプリのインストールが不要なWeb会議システムであれば、電話しながら商談相手をミーティングルームへ誘導しやすいでしょう。
こちらでは、商談向きの特徴や機能を備えたWeb会議システムを3つ紹介します。
1. VCRM
VCRMは、ビジネス支援のクラウドツールを手がける、ナレッジスイート社が提供するWeb会議システムです。
オンライン商談に特化したシステムで、とくにインサイドセールスに活用しやすいポイントがそろっています。
その1つとして、営業電話からの切り替えがしやすいという特徴があります。
通話の途中でお客様側にVCRMのHPを検索してもらい、該当箇所にこちらで発行した番号を入力してもらうだけで、ミーティングルームへ誘導できます。
なお、専用URLによる共有も可能です。ほかにも、カンペ表示や営業資料の登録・保存など、スムーズに商談を進められる機能を備えています。
料金については、最小4ルームで月額36,000円です。さらに、10日間の無料トライアルサービスもおこなっています。
プラン | 初期費用 | 月額料金 | 最低ID数 | 通話可能人数 |
---|---|---|---|---|
– | 98,000円 | 36,000円/4ルーム | 4ルーム | 1~10名 |
2. RemoteOperator Sales
RemoteOperator Salesは、ワンタイムパスワードを入力するだけで、商談相手と簡単に接続できるWeb会議システムです。
メールアドレスのわからない新規のお客様にもアプローチできるのが魅力です。
顔写真表示機能で、こちらの写真を表示できるため、初対面の商談相手の方にも親近感を抱いていただけます。
商談相手との画面共有も簡単にできるため、資料をお互いに見ながら商談できます。
さらに、ダウンロードボタンを表示させる機能で、相手方にWebから資料をダウンロードしてもらうこともできます。
オフィスにいながらにして、訪問しているかのような営業活動を実現できるのが特徴です。
料金プランは、初期費用0円、ライセンス費用以外の費用はかかりません。ライセンスは利用人数分の契約が必要です。つまり、4人の営業担当者が利用する場合、4ライセンスが必要です。
プラン | 初期費用 | 月額料金 | 最低ID数 | 通話可能人数 |
---|---|---|---|---|
1〜5ライセンス | 0円 | 10,000円/1ライセンス | – | – |
6〜10ライセンス | 0円 | 9,500円/1ライセンス | – | – |
11〜20ライセンス | 0円 | 9,000円/1ライセンス | – | – |
21〜49ライセンス | 0円 | 8,500円/1ライセンス | – | – |
50〜99ライセンス | 0円 | 8,000円/1ライセンス | – | – |
3. B-Room(ブルーム)
B-Roomは、WebRTCサービスを提供する、Bloom Act社がリリースしているWeb会議システムです。サービス開始から半年ほどで導入企業は500社を超え、数多くの有名企業でも利用されるなど、人気が高いです。
音声にも画質にもこだわったビデオコーデックにより、臨場感のあるコミュニケーションを実現しています。
オンラインでの名刺交換、資料・デスクトップ画面の共有をはじめ、音声の自動認識による議事録作成、リマインドメールの自動送信などにも対応しています。
最大で4拠点との接続ができ、社内ユーザーにのみ表示できるメモ機能もあるため、作戦を立てながら商談を進めることも可能です。
料金については、1ルームごとの定額制で、最小プランの場合は月額35,000円です。使い方は物理的な会議室と同様の考え方で、時間さえ異なっていれば1つのルームを複数名で利用できます。
プラン | 初期費用 | 月額料金 | 最低ID数 | 通話可能人数 |
---|---|---|---|---|
Sプラン | 無料 | 35,000円/1ルーム | – | 1~4名 |
Mプラン | 無料 | 69,000円/3ルーム | – | 1~4名 |
Lプラン | 無料 | 40万円~/20ルーム以上 | – | 1~4名 |
面接に特化したWeb会議システム3選
近年、Web面接をおこなう機会も増えています。Web面接には、遠方の人材とアクセスできたり、移動にかかるコストを削減できたりといったメリットがあります。
Web面接をおこなうなら、機能面で面接に特化したWeb会議システムを導入するのがおすすめです。「エントリー動画」で応募者を確認できたり、録画したライブ面接を複数のメンバーで閲覧して多面的に評価できたりと、Web面接ならではの採用の可能性が広がります。
こちらでは、面接に特化したWeb会議システムを3つ紹介します。
1. harutaka(ハルタカ)
harutakaは、人材採用に関するITサービスを手がける、ZENKIGEN社が提供しているWeb会議システムです。
オンライン面接に特化したツールで、数々の大手企業や地方自治体などで導入されている実績があります。
Web上でのライブ面接だけでなく、動画によるエントリーにも対応しており、充実した機能を備えているシステムです。
応募者の情報や選考の進捗といった管理もすべて一括してカバーし、日程調整やメール送信についてもhartaka上で完結できます。
ライブ面接では、評価シートの入力や音声不具合時のチャットなども可能です。
接続は、URLの共有で簡単にでき、スマホやタブレットからでも使えます。
相手がIT初心者の場合も安心して利用できます。
録画や最大5端末までの複数通話もでき、人材採用の精度向上にも有効です。
プラン | 初期費用 | 月額料金 | 最低ID数 | 通話可能人数 |
---|---|---|---|---|
– | お問い合わせ | お問い合わせ | お問い合わせ | 1~5名 |
2. BioGraph(バイオグラフ)
BioGraphは、さまざまなWebコンテンツ制作を手がける、マージナル社が提供しているWeb会議システムです。
おもにオンラインでの人材採用に向けたシステム設計がされており、選考を効率化する多彩な機能を備えています。
ライブ面接に対応していて、応募者は、企業側が発行したURLにアクセスするだけで簡単に接続できます。
また、スマホにも対応しており、面接前には事前に動作検証ができる機能もあります。
そのほかにも、スケジュール管理、リマインダー、録画などもでき、オプションで画面共有や複数名での面接といった領域もカバーできるシステムです。
料金は機能に応じて異なり、目安は最小のミニマムプランで1アカウントにつき月額10,000円です。
月5回までの無料トライアルサービスもおこなっています。
プラン | 初期費用 | 月額料金 | 最低ID数 | 通話可能人数 |
---|---|---|---|---|
ミニマム | 10,000円 | 10,000円/1アカウント | – | お問い合わせ |
スタンダード | 30,000円 | 30,000円/1アカウント | – | お問い合わせ |
プラチナ | 50,000円 | 50,000円/1アカウント | – | お問い合わせ |
エンタープライズ | お問い合わせ | お問い合わせ | – | お問い合わせ |
3. インタビューメーカー
インタビューメーカーは、営業代行や各種アプリ開発などを手がける、スタジアム社が提供しているWeb会議システムです。
現在2,700社以上からの申込を受けているオンライン面接専用ツールで、日本マーケティング機構の調査では、顧客満足度をはじめとした全5部門で第1位を獲得しています。
ライブ面接については1対1だけでなく、面接官も応募者も複数名で参加できるグループ機能を搭載しています。
資料共有やチャットもでき、面接中には企業側のみでのやり取りも可能です。
動画によるエントリーや、採用管理の機能も多彩にそろえています。
料金は機能ごとに変動し、最小のベーシックプランであれば初期費用39,800円+月額29,800円です。なお、30日間限定の無料プランもあります。
プラン | 初期費用 | 月額料金 | 最低ID数 | 通話可能人数 |
---|---|---|---|---|
ベーシックプラン | 39,800円 | 29,800円 | – | お問い合わせ |
Web面接スタンダード | お問い合わせ | お問い合わせ | – | お問い合わせ |
録画面接スタンダード | お問い合わせ | お問い合わせ | – | お問い合わせ |
プレミアムプラン | お問い合わせ | お問い合わせ | – | お問い合わせ |
研修やセミナーに使えるWeb会議システム2選
Web会議システム利用して研修やセミナーをおこなう企業も増えています。会場の確保や受講者の移動への配慮などの負荷が減り、業務効率化ができます。
ウェブとセミナーを合わせた「ウェビナー」という造語も使われています。
研修やセミナーに利用するのであれば、参加可能人数が多く、「ホスト・パネリスト・視聴者」に分かれた機能などを持つWeb会議システムを選びましょう。
こちらでは、研修やセミナーに便利なWeb会議システムを2つ紹介します。
1. Zoomビデオウェビナー
Zoomビデオウェビナーは、ライセンスに応じて、視聴専用の10,000人の出席者に対して配信できます。ライセンスは、100人から10,000人まで拡張可能です。
ZoomミーティングとZoomビデオウェビナーには大きな違いがあります。
Zoomミーティングは、すべての参加者が画面を共有し、ビデオと音声をオンにして参加できまますが、Zoomビデオウェビナーでは、ホストと指定されたパネリストだけがビデオ・音声・画面を共有できるようになっています。ホストが参加者のミュートを解除することもできます。
Zoomビデオウェビナーでは、ホストは、ビデオ・音声・画面を共有し、視聴者側はは、チャットやQ&Aオプションでホストとやり取りできます。
参加者100名以上の大規模なイベントに向いています。
料金は、Zoomのプロ版へ契約と、ウェビナーの追加が必要です。
プラン | 初期費用 | 月額料金 | 最低ID数 | 通話可能人数 |
---|---|---|---|---|
プロ版 | – | 2,000円 1,675円(年契約) | – | 100名 |
ウェビナー追加 | – | 5,400円から 4,483円(年契約) | – | パネリスト:100名 出席者:100〜10,000名 |
2. Cisco Webex Events
Cisco Webex Eventsなら、最大3,000人の参加者に対応します。ストリーミング配信であれば、4万人までの参加者をサポートできるため、大規模なイベントの開催に向いています。
ビデオ会議・画面共有・Q&A・投票機能・チャットなどを使用できるため、洗練されたオンラインプレゼンテーションが可能です。
イベントはすべて録画できるため、見逃した方も録画を視聴できます。
大規模イベントではイベント中のシステムの不具合なども懸念事項ですが、Cisco Webex Eventsは、イベント中もリアルタイムでリモートによるテクニカルサポートを受けられます。
プラン | 初期費用 | 月額料金 | 最低ID数 | 通話可能人数 |
---|---|---|---|---|
– | – | お問い合わせ | – | 3,000人 |
より適したWeb会議システムを選ぶための3つの注意点
ここまで紹介してきたように、Web会議システムにはさまざまタイプがあります。
導入すべきシステムの候補を絞っていくためには、3つの注意点を確認しておきましょう。
注意点1. 利用する規模に合っているか
それぞれのWeb会議システムでは接続できる人数が大きく異なります。
数名から数百名まで幅があります。
もしも社内の一部のチームでしか使わないというのであれば、あまり規模が大きすぎても意味がありません。コストを少しでも抑えてミニマムに運用できるWeb会議システムを導入したほうが、費用対効果は高いでしょう。
反対に、多拠点から何十名も参加する会議に使用する場合は、大人数でもスムーズに会議をおこなえるシステムが必要です。音声の質や表示できる画面数など、オフラインに近い形でやり取りできるタイプを選ぶのがベストです。
注意点2. 最適な料金体系で使えるか
Web会議システムでは、契約形態もさまざまです。
「アカウントごとの従量課金制」「1ルームで複数ユーザーが使える定額制」「時間数や回数の上限付き」など、Web会議システムごとにさまざまなプランが用意されています。
そこで注意すべき点は、自社の運用方法に適した料金体系であるかどうかです。
安価でも、従量課金では結果的に高額になる可能性もあります。反対に、定額制でも使用頻度が低ければ、無駄なコストがかかります。
こうした事態を防ぐためにも、まずは運用方法を明確にして選定しましょう。
注意点3. 操作性の高さは十分であるか
Web会議システムを導入する目的には、コロナ禍という社会情勢もあるかもしれませんが、ミーティングや打ち合わせの効率化も含めて検討される方もいらっしゃることでしょう。
効率面を考慮するのであれば、操作性を確認しておかなければ、社内でなかなか定着しないという問題も出てきてしまいます。
顧客など、社外とのコミュニケーションツールとして使用するのであれば、オンラインに誘導するための手順や相手側の画面でできる操作などもチェックしておくべきです。誰でも簡単に使えるシステムを選ぶのがよいでしょう。
実際の導入時に押さえておきたい2つのポイント
実際に使い始めるWeb会議システムが決まったら、導入時にも確認しておきたい点がいくつかあります。
以下で、とくに大切な2つのポイントを見ていきましょう。
ポイント1. 導入形式は適切であるか
Web会議システムのなかには、クラウド型とオンプレミス型のいずれか選択できるものもあります。
クラウド型は、インターネットを介して提供元のサーバー上で各サービスを利用するタイプです。
一方で、オンプレミス型は、自社内に設置した専用のサーバーを使って運用できるタイプを指します。
どちらも一長一短ですが、なかには双方を混ぜ合わせたような「ホスティング型」といった形式もあります。事前に、どのような導入方法がベストか確認しましょう。
クラウド型
クラウド型は、提供元が用意したサーバーを利用するため、初期費用はさほどかからず、導入も手軽にできるのが最大の利点です。
しかし、利用にはインターネットを介する必要があり、ユーザー側の環境によっては不正アクセスの危険もないとは言い切れません。
また、提供元の共有サーバーを使うため、提供側で障害が起きた場合にはユーザー側にも影響があります。
オンプレミス型
オンプレミス型は、自社専用のサーバーを利用するため、より堅牢なセキュリティ対策を求められている事業者にとっては、安心して使える点が大きな魅力です。
自社のネットワーク内で利用できるため、処理性能も安定します。自由にカスタマイズすることも可能です。
ただし、そのぶん、社内でITリソースを確保しなければならず、クラウド型に比べると導入には時間や費用などの負担がかかります。
システムの保守や運用も自社でおこなう必要があり、専門的なノウハウを持つ担当者の存在も欠かせません。
ポイント2. 必要な周辺機器はそろっているか
基本的にはカメラとマイクさえあればWeb会議はできるため、使用する端末にカメラとマイクが内蔵されていれば最低限の会議は可能です。
しかし、ビジネスで利用するのであれば、オンラインでのコミュニケーションをよりスムーズにできる準備はしておくべきです。
スムーズにWeb会議を進めるために用意しておくべき周辺機器を3つ紹介します。
1. マイクスピーカー
たとえば多拠点を集めて、何十名の大規模な会議をオンラインでおこなう場合、1つの拠点ごとに何名もの参加者が在籍しているケースも考えられます。
このような場合、パソコンに内蔵されているマイクでは音声が拾いきれず、重要な内容も上手く伝わらない可能性も高いです。
スピーカーも同様に、内蔵されているものでは不十分で、相手側の声が聴き取りにくく、スムーズな進行の妨げになることもあるでしょう。
1つの端末で複数名が参加する場合には、マイクとスピーカーを兼ねたマイクスピーカーを用意しておくのがおすすめです。
数名であれば1台設置するだけで十分ですが、10名以上の場合には、いくつかのマイクを連結させて拡張できる、分離型のマイクスピーカーを利用しましょう。
2. イヤフォンスピーカー、ヘッドセット
1つの拠点に1名ずつ参加する場合には、イヤフォンスピーカーやヘッドセットを使うと、より快適にWeb会議を進められます。
端末に内蔵されているものでも問題はありませんが、雑音が入ってしまったり、自分の周りの音が気になって相手の声に集中できなかったり、という事態が発生する可能性が高くなります。
オフラインと同様のスムーズなコミュニケーションのためにも、内蔵されているマイクやスピーカーではなく、専用機器を利用したほうがよいでしょう。
3. Webカメラ
カメラは、端末に内蔵されているカメラもありますが、決して画質がよいとはいえません。1つの端末で複数名が参加する際には、内蔵のカメラや小型のカメラでは、全員の顔を映し出すのが難しい場合もあるでしょう。
そうしたケースで使えるのが、画角や向きなどが調整できるWebカメラです。会議室全体が映し出せたり、高画質だったりします。
Webカメラを利用することで、参加者全員がその場にいるような感覚で話を進められます。
Web会議に必要な機材について、こちらの記事でも詳しく解説しています。
目的に合ったWeb会議システムで業務改善を
新型コロナウイルス感染症の影響をきっかけに、Web会議システムの導入を検討している企業も多いようです。
Web会議システムは、密を避けられるだけでなく、生産性の向上につながるメリットも数多くあることに注目しましょう。
「商談に使うことで遠方にまで販路を広げられる」「面接ツールとして利用することで幅広い人材を確保できる」というように、考え方次第でさまざまなメリットが生まれます。
今回は、各分野に特化したWeb会議システムを紹介しました。
紹介したWeb会議システムは、オンラインでのコミュニケーションができるだけでなく、あらゆる業務をサポートする機能を備えています。
どれも高い利便性を持っているため、ご検討の際には参考にしてみてください。