DX研修の目的やDX人材を育成するポイントについて解説

DX研修ではデジタル技術への理解を深めて、経営や業務に対するデジタル技術の生かし方を学びます。DX研修は目的を理解して、ニーズに合った講座を受講するのが大切。本記事ではDX研修をおこなう目的や、DX人材を育てるポイントを解説します。

更新日:2022.5.25

デジタル技術によって企業に新しい価値をもたらすDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するためには、デジタル技術だけでなくDXそのものに対する理解が必要不可欠です。特に、DXには単なるデジタル技術だけでなく、デジタル技術で想像する新たな価値を見出す考え方が欠かせません。

そのためにはDXを理解した人材を育成することが重要です。DX人材とは経済産業省が発表する「DXガイドライン」を参考にすると以下のような人材です。(※1)

  • DX推進部門におけるデジタル技術やデータ活用に精通した人材
  • 各事業部門において、業務内容に精通しつつ、デジタルで何ができるかを理解 し、DX の取組をリードする人材、その実行を担っていく人材

こういった人材を育成するための、DX研修があります。
DX研修では、DXに対する理解を深め、経営や業務に生かしていく方法を学びます。

ここからは、DX人材を育成するDX研修の内容や目的、効果的に活用する方法と併せて、DX人材を育成するポイントや研修会社の選び方について解説していきます。

今後DXを推進していきたいと検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

DX研修とは

DX研修とは、DXによって新たな企業価値や変革を生み出すために、IT技術や新しい価値を想像する考え方を学びます。

受講する内容によって差がありますが、プログラミングやシステム設計など専門的なスキルだけでなく、DX研修ではIT技術がどのようなものかを学べるのがポイント。今までITに対して理解がなかった社員でも、DX研修を通してIT技術に対する理解が得られます。

DX研修の目的

DX研修と一言にいっても、DXに関する知識や教育は多岐にわたります。従って、DX研修の目的もさまざま。DXの根本となるデジタル技術の基礎知識や応用知識だけでなく、会得したデジタル技術を経営戦略としてどのように生かすかの思考力も必要です。

また、DXを社内全体で推進するために現場~経営層まで、幅広い層に対する理解促進も大切。社内全体の理解がないままでは、新しい技術を導入してもなかなか浸透しません。

さらに、デジタル技術を正しく使用するデジタルリテラシーも重要なポイント。全ての社員がエンジニアとしてプログラミングそのものを習得して使いこなすのは困難ですが、社内全体のITリテラシーを向上させることは会社にとって非常に大きなメリットがあります。

DX研修によってシステムに対する理解が進むと、新たなシステムが浸透しやすくなります。また、浸透しやすくなるだけでなく、失敗しにくくなるのもメリット。システムへの抵抗感がなくなり、新しいシステムも実際に使ってみようという意識ができます。

関連記事:DXリテラシーの意味や必要性・向上のポイントを徹底解説

DX研修の効果を上げる方法

DX研修の成果を上げるためのポイントは次の通りです。

  • DXにつながる研修内容か
  • ニーズに合った教育内容が含まれているか
  • 内容が難しすぎないか

まず、DX研修を実施する前に、受講する内容やプログラム自体が適切なものかをしっかり確認しましょう。DX研修にはオンラインのものが多く、受講するハードルが下がっていますが、適切な内容でなければ意味がありません。

また、組織のDX研修のニーズに沿っているかも確認するのが大切。デジタル技術を専門的に扱うシステム部門を拡充したいのか、すでにシステム部門にいる社員の研修に使用したいのか、組織全体の社員に業務のシステム化を促したいのかなど、目的によってDX研修の内容が難易度が変わります。

ニーズに合わないDX研修は、中身がない意味のない研修になったり、難しすぎて理解できなかったり、研修の効果を発揮できない場合があるので、ニーズに沿ったDX研修を受講しましょう。

DX人材を育成するポイントについて解説

DX人材を育成する際は、以下のポイントが大切です。

  • 段階的なDX研修
  • 課題を自ら見つけ出してデジタル技術を適用する思考力の促進
  • 解決例をテンプレート化して活用する応用力
  • 社内全体でのDX研修

段階的なDX研修

段階的なDX研修とは、低いレベルから始め、徐々にレベルアップして専門的な知識を身に着けることを指します。いきなり難しいレベルから始めるのではなく、徐々にレベルを上げると、知識がさらに定着しやすくなります。

また、レベルが高い研修内容はシステム部門や一部の社員向けに、次に難しい応用的な知識はデジタル技術を多く使う部署向けに、基本的な研修内容は全社員向けになど、ターゲットを絞るのも大切です。

課題を自ら見つけ出してデジタル技術を適用する思考力の促進

DX人材を育成する中で、見えている課題だけでなく、業務の中に潜む課題を見つけ出す力も養うのがおすすめです。特に最近は、認知しにくい課題や認知されていない課題が多く、当事者も課題自体に気づけていない可能性があります。

DX人材を育てるうちに課題を見つけ出して、デジタル技術で解決する力を促進していけば、デジタル技術がさらに役立ちます。

解決例をテンプレート化して活用する応用力

デジタル技術は事例をもとにテンプレート化し、応用していくのが大切。従って、DX人材をただ育成するだけでなく、デジタル技術を応用できる人材を育てるのがポイントです。

デジタル技術を応用できる人材が組織にいるだけで、見つけ出した課題に対して「この技術で解決できるのではないか」という視点ができるので、DXがさらに促進されます。

社内全体でのDX研修

DX人材を育成する際は社内全体で研修をおこなうのが大切です。DX実現で新たな企業価値を創造したり、企業を変革するには、DXに対する社内全体の理解が必要不可欠です。

DXに対する理解が多ければ多いほどシステムの導入や変更がしやすくなり、育成したDX人材がより生かせます。

DX研修会社の選び方

最後に、数多く存在するDX研修会社の選び方をご紹介します。DX研修を検討している方は、ぜひ組織にあったDX研修を取り入れてみてください。

DX研修会社の選び方①民間企業か行政か

現在は経済産業省もDX研修を開催しています。入門や基礎の知識だけでなく、上級知識の研修もおこなっているため、まだDX研修をおこなったことがない企業にもおすすめ。

また、すべての講座が無料で受講できるので、手軽にDX研修を実施したい方や、DX研修の内容を簡単に把握したい方にもおすすめです。

一方、民間企業ではさまざまな企業がDX研修を実施しています。有料のコンテンツが大多数を占めますが、中には無料で受講できるものもあるので、ニーズに合わせて選んでみてください。

DX研修会社の選び方②有料か無料か

選び方の一つの視点として、料金が発生するかにも着目してみてください。講座1つに対して料金が発生するものや、時間制で料金が発生するものなど、課金方法もさまざまです。

無料でお試しのセミナーを受けられるDX研修会社もあるので、気になったDX研修はあらかじめ内容をよく把握しておくのが大切です。

DX研修会社の選び方③オンラインやeラーニングの研修ができるか

オンラインやeラーニングなど、インターネット環境を活用して受講できるDX研修なら、時間や場所を選ばずに受講できます。オフラインの対面式でDX研修を開催する会社もありますが、忙しい方にはオンラインのDX研修がおすすめです。

DX研修は企業を変革させるデジタル技術を学ぶもの!社内にたくさんのDX人材を育成しよう

DX研修では、社員のデジタル技術に対する理解を深めます。DXを実現させるためには、社内にデジタル技術とDXの意味を理解した人材を増やすのがポイント。また、専門的な知識がない社員でもデジタル技術に対する理解があれば、導入したシステムが浸透しやすくなります。

現在は数多くの企業がDX研修を実施しているので、組織のニーズに合ったDX研修を選んでみてください。

(※1)経済産業省|デジタルトランスフォーメーションを推進するための ガイドライン(DX 推進ガイドライン)Ver. 1.0(P6)

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