採用DXとは?重要性や得られるメリットを解説

企業にとって、優秀な人材の採用・育成は、今後の組織の成長・発展を左右する重要な要素の一つです。新型コロナウイルスの影響で対面コミュニケーションを取るのが難しい今、採用DXの推進が優秀な人材の採用に欠かせない取り組みとなっています。今回は、採用DXの内容や、DX化の必要性とメリット、新卒採用を成功させる採用DXのポイントなどを紹介します。

更新日:2022.5.25

企業にとって、優秀な人材の採用・育成は、今後の組織の成長・発展を左右する重要な要素の一つです。新型コロナウイルスの影響で対面コミュニケーションを取るのが難しい今、採用DXの推進が優秀な人材の採用に欠かせない取り組みとなっています。今回は、採用DXの内容や、DX化の必要性とメリット、新卒採用を成功させる採用DXのポイントなどを紹介します。

採用DXとは?

採用DXとは、人材の採用に関するプロセス(採用フロー)にデータやデジタル技術を活用し、より効率的に優秀な人材を確保する取り組みのことです。

DXとはDigital Transformationの略称で、直訳すると「デジタルによる変化・変容」という意味ですが、単純にITツールを導入すればいいというわけではなく、データやデジタル技術の活用によって業務プロセスやビジネスモデルそのものを変革し、競争上の優位性を確立することが最終的な目標となります。

そのため、採用活動のDX化を目指す場合は、デジタル化の先に業務効率の向上や優秀な人材の確保が見込めるかどうかをしっかり検討する必要があります。

関連記事:DX(デジタルトランスフォーメーション)とは?定義やメリットを解説

採用DXの内容や推進の重要性

採用DXでは、CX(候補者体験)とEX(従業員体験)をデジタル化によって進化・発展させることが大きな目的となります。
CXとは、採用候補者が企業のことを知って応募し、採用されるまでの一連の体験のことです。

具体的には「認知」「応募」「選考」「内定入社」の4つに区分され、企業はそれぞれのポイントで、以下のような取り組みをおこなう必要があります。

認知:自社の魅力・強みをアピールし、興味・関心を持ってもらう
応募:エントリーしやすい応募のしくみと、候補者への迅速な対応をおこなえる環境を整備する
選考:自社の魅力を伝えるとともに、今後の目標を提示し、入社意欲を向上させる面接をおこなう
内定入社:確実に入社してもらうためのフォロー、ケアをおこなう体制を整える

こうしたCXは従来、会社説明会や対面コミュニケーションなどによって実行されてきましたが、働き方が大きく変わりつつある現代では、CXの在り方も見直されてきています。

一方のEXは、従業員として働く間に得る体験のことです。
せっかく優秀な人材を確保しても、早期離職されてしまっては戦力にならず、採用コストも無駄に浪費してしまうことになります。

採用活動は人材を確保したら終わりではなく、EXの質を高めて従業員を定着させることも考慮する必要があります。

このようなCX・EXの良質化を促す採用DXは、企業にとって必要な人材を確保するとともに、人材の定着による労働生産性や組織力の向上にもつながることから、企業の成長・発展に欠かせない取り組みといえるでしょう。

採用活動をDX化するメリット

採用活動をDX化すると、人材の確保および定着を目指す上で、以下のようなメリットがあります。

採用活動の効率化

従来の採用活動では、候補者から送られてきたエントリーシートをチェックし、自社が求める人材かどうか、一つひとつ確認していく作業が必要でした。

また、候補者ごとに面接の日程を調整したり、候補者からの問い合わせに対応したりと、さまざまな業務に追われることになり、採用活動中の担当者は多忙を極めます。

採用DXを推進すれば、AIを活用したエントリーシートの自動選別や、オンラインでの面接の日程管理、Web会議システムやAIを使用した候補者とのコミュニケーションなどが可能となるため、採用活動を大幅に効率化できます。

採用活動の質の向上

採用した人材をできるだけ長く定着させるためには、ミスマッチの防止や採用活動中のフォローなどを徹底する必要があります。

採用DXの一環として候補者のデータベースを構築しておけば、長く定着してくれる人材の傾向や、採用活動中に受けたフォローの内容などを確認できるようになります。

データベースの分析から、自社に合った人材の特徴や、早期離職の原因などを把握できるようになれば、採用活動の質が上がり、求める人材を効率的に確保することが可能となります。

候補者数の増加

新卒者は短い期間で自分に合った職場を探さなければならないため、採用活動でも効率を重視する傾向にあります。
そのため、オンライン上でエントリーや問い合わせ、面接などがおこなえない企業は候補の対象から除外される可能性が大きいです。

とくに昨今は新型コロナウイルスの影響により、対面必須の説明会や面接に不安を感じている人も多いため、アナログな方法で採用活動をおこなっていると、十分な候補者を集めることができません。

採用DXを推進すれば、ほとんどの採用フローをオンラインで済ませることができるため、新卒者の負担や不安が軽減され、候補者の増加を期待できるようになります。

新卒採用を成功させるための採用DXのポイント

新卒採用を成功させるために押さえておきたい採用DXのポイントを3つご紹介します。

採用フローをオンライン化する

採用DXのメリットでも触れましたが、現代の採用事情を鑑みた場合、採用フローのオンライン化は必須といえます。

Webサイトを活用したエントリーシステムは当然ですが、エントリーシートの選別から、候補者とのやりとり、面接日程の調整、内定後のフォローに至るまでの流れも、できるだけオンライン化するのが理想です。

ただ、採用フローのすべてを一度にオンライン化すると、不備やトラブルなども発生しやすいので、まずは導入しやすいWeb会議システムを使ったオンライン面接からスタートし、段階的にオンライン化を進めていくのがおすすめです。

自社の課題・ニーズに合ったツールを選ぶ

採用DXの推進に役立つITツールやシステムは複数あり、それぞれ特徴や機能に違いがあります。
適当にツール・システムを選んでしまうと、自社の採用活動にマッチせず、無駄なコストを浪費する原因となります。

まずは自社の採用活動における課題やニーズを洗い出し、どんなシステムを求めているのか、どのようなツールがあれば問題を解決できるのかを明確にしてからシステム・ツールを選ぶようにしましょう。

魅力的なCXを作り出す

採用フローをオンライン化すると、業務効率の向上や候補者の利便性につながる一方、自社の魅力や職場の雰囲気などがいまいち伝わりにくいという欠点もあります。

とくにCXの「認知」の段階で候補者に興味・関心を持ってもらえないとエントリーにつながりませんので、オンライン上でも自社の魅力や社風が伝わるコンテンツを作り出すことが大切です。
たとえば、実際の業務の様子や社員のインタビューを動画サイトにアップロードしたり、SNSを使って自社の情報をアピールするなどがあります。

オンライン上で候補者参加型のセミナーやイベントを開き、既存の従業員と交流してもらうのも有効な手段の一つです。

オンラインでは何かと制約も多いですが、逆にオンラインならではのコンテンツやサービスを充実させると、新卒者から高く評価してもらえる可能性があります。

採用DXの推進で優秀な人材の確保・定着を実現できる

少子高齢化に伴い、年々労働生産人口が低下している日本では、どの企業も人材不足に悩み、いかに優秀な人材を確保し、長く働いてもらうかが大きな課題となっています。

とくに新型コロナウイルスの影響で採用フローにも変革が求められている今、データやデジタル技術をフル活用し、自社にマッチした人材を効率よく採用する「採用DX」の推進は必要不可欠といえます。

採用DXを推進すれば、採用活動にかかる負担の軽減や、人材のミスマッチ防止などの効果が期待できるので、採用に何らかの課題・問題を抱えているのなら、積極的に採用DXの推進を検討してみましょう。

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