DXの実現のためにシステム開発の内製化が注目される理由とは?メリットやうまくいく企業の特徴について解説

企業のDX化の重要性が注目される中、DXを実現するためのシステムの内製化にも注目が集まっています。本記事では内製化が注目を浴びている理由や、内製化によるメリットとあわせて、内製化が成功しやすい企業の特徴をご紹介します。

更新日:2022.5.25

企業の競争力を強化するためにDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に取り組み始める企業が増えましたが、DX実現のためのシステムの開発をSIerやベンダーへの外注から内製化に切り替える企業が増えています。なぜいまシステム開発の内製化が注目を集めているのでしょうか?

この記事では、そんなDXの実現のためにシステム開発の内製化が注目される理由やメリットを解説します。

システム開発を内製化することは専門的な知識が必要なため、難易度が高いのがポイント。内製化が上手くいきやすい企業についても説明するので、ぜひ参考にしてみてください。

なぜDX実現のために内製化が注目されているのか?

今までの事業会社ではシステム開発に必要な人材は自社で抱えずに必要なタイミングでSIerやベンダーに外注することが一般的で、システム開発を専門とするエンジニアは事業会社ではなく開発を専門とする企業に所属することが一般的でした。

ところが近年DXが注目され、より早くサービスを世の中にリリースして、ユーザーの反応を見ながらどんどん改修を加えていくような開発手法が浸透したことで、自社のビジネスを理解している人間がスピード感を持ってシステム開発をおこなう必要性が出てきました。従来の外注の方法では自社のビジネス上の戦略をくみ取った開発や運用保守をおこなうことが難しく、突発的な依頼に対して契約の手間だったりそもそもの開発できる人材を確保することが難しく求めるスピード感と乖離が起きる状況が生まれ、システム開発を内部でおこなう内製化に切り替える動きが注目されています。

DXを推進するためのシステム開発を内製化するメリットとは

続いて、DXを実現するためのシステム開発や運用を内製化するメリットを解説します。内製化はコストが安くなる、ニーズに合わせたソフトウェアが作成できるなどのメリットがありますが、それ以外にも数多くのメリットが存在します。

導入や変更時のスピードが速い

社内にシステム開発をおこなう体制があると、システムの導入時や変更時の対応がよりスピーディーになります。さらに、社内の「欲しい」「解決したい」というニーズを適切に汲み取ってシステムを開発できるのも一つのメリット。システムの導入を希望するチームでは要求を伝えやすく、システムを実現するチームでは社内の状況を把握しやすいため、ニーズに沿ったシステムが実現できます。

また、市場やビジネスのニーズに合わせて変更を加える際も、社内のチームに依頼するだけで完結するため、依頼時のコミュニケーションコストを下げることができます。

機能の追加に新たなコストが発生しない

システム開発を内製化できていれば、機能の追加時や修正時も新たなコストが発生しません。機能追加はコストがかさみやすい部分ですが、社内のチームに依頼したシステムなら安心して任せることができます。

内製化は切り替え時には採用や運営体制の構築など手間とコストが大きくかかりますが、内製化して体制が整えばシステム導入で発生するコストを抑えられます。

組織のニーズに合わせたシステムを開発できる

すでに少し触れましたが、システム開発を内製化するとニーズに合わせたシステムが開発できます。これは、企業の業務に対する理解や知識があり、コミュニケーションが密に取れるからです。

打合せを密におこなうと、お互いの要求が伝わりやすくなります。外部のベンダーを利用するよりも意見を伝えやすいのもポイントの一つです。

システム開発のノウハウが蓄積されて活用できる

内製化による大きなメリットの一つに、ノウハウの蓄積があります。ベンダーに外注していてもシステム開発のための知識は蓄積されません。また、依頼するベンダーによってはレベルが異なり、完成品にも若干の差があります。

しかし、内製化すれば安定した品質が期待できる他、これまでの開発実績が自社のノウハウとして蓄積されていきます。内製化を始めた時点では難しいかもしれませんが、知識を蓄積していけば新たな課題を見つけ出し、デジタル技術によって課題の解決につながる可能性があります。

デジタル技術で解決できる課題を発見する力が養われる

ノウハウの蓄積にもつながりますが、内製化によってITに詳しい部門ができると、社内の課題をデジタル技術で解決できる可能性があります。

デジタル技術への理解がない状態だと発見できないような課題も、発見できる場合があるのがポイント。DXを推し進めたい場合は、積極的な内製化がおすすめです。

ITに対する理解が深まる

システムを外注すると、ベンダーに任せきりになってしまうことが多々ありますが、システム開発を内製化することで、開発する部門以外にもデジタル技術に触れる機会ができ、社内全体のITに対する理解が深まることが期待できます。

DXの内製化が上手くいきやすい企業の特徴

注目度が高いDXのためのシステム開発内製化ですが、すべての企業が上手く実現できるわけではありません。企業によっては内製化が難航し、なかなか進まない場合もあります。最後に、システムの内製化に成功しDXを実現しやすい企業の特徴をご紹介します。

DXの内製化が成功しやすい企業の特徴

  • 自社の課題を理解している
  • 経営層から社員までDXに対する理解がある
  • 目指すゴールを明確にする

自社の課題を理解している

これはDXの実現にも内製化にも、両方にいえることですが、自社の課題を理解しているかが大切。単に「システムを導入したい」「DXを実現したい」では解決すべき課題に着手できず、効果が得られない可能性があります。

自社の課題を理解し、例えば「ペーパーレス化を進めるために使えそうなシステムを導入したい」「テレワークのためにセキュリティ強固なチャットツールを導入したい」など、目的をはっきり持つのが大切です。

経営層から社員までDXに対する理解がある

また、DX推進の内製化を成功させるためには組織全体がDXを理解しているかが大切。せっかく内製化しても作ったシステム化を運用できない状態では、DXがなかなか実現できないケースがあります。

効率的にDXを実現させるためにも、社員全員に対してIT教育をおこなうのもおすすめです。

関連記事:DX研修の目的やDX人材を育成するポイントについて解説

目指すゴールを明確にする

社内でDXに対する理解を深め、DXの内製化をすすめていくには、ゴールを明確にしておくことが重要です。
DXの内製化という目的はもちろん、どういったことを目標にしているのかもきちんと定めておきます。

必要であれば、新たに人材を確保や育成をおこなう場合もあるでしょう。
このとき、しっかりとした目的とゴールを定めておけば、コストや時間を無駄にすることなくDXの内製化をすすめていけるはずです。

内製化が注目される理由はDXを実現するスピード感

内製化して得られるのは、DX推進のスピード感です。DXはデジタル技術を活用して課題を解決したり、新たな価値を創造することを指しますが、内製化すると社内の課題を次々に解決できる可能性があります。

また、システム開発のノウハウを蓄積できるので、システム化によって新たな企業価値を創造できる場合もあります。また、導入時や変更適用時のスピード感もポイント。

内製化を実現すること自体に時間やお金などの大きなコストがかかりますが、しっかり内製化できると後々に企業に対してプラスとなって作用します。

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