Web会議に役立つマイクスピーカー16選!少人数向け、大人数向け
新型コロナウイルスの感染拡大によって、本格的にテレワークを導入する企業も増えているのではないでしょうか。オフィスに集まっている人とテレワークをしている人で会議をするとき、パソコン内蔵のマイクやスピーカーでは満足に会議ができないこともあります。
今回は、複数人で集まったときに役立つマイクスピーカーを紹介します。

複数人が集まってWeb会議をするときはマイクスピーカーがおすすめ!
マイクスピーカーとは、マイクとスピーカーを搭載した機器のことです。スピーカーフォンと呼ばれることもあります。
複数人で集まってWeb会議をする場合、誰か1人が代表してWeb会議システムに接続し、ほかの参加者に映像や音声を共有するということが多いでしょう。その際、パソコンに内蔵されているマイクやスピーカーを使うと、ハウリングが発生したり、遠くに座っている人の声が拾えなかったりすることがあります。
マイクスピーカーは、パソコンに外付け使用することができます。
そのため、集まっている様子を映すためのパソコンは端の方に、スピーカーマイクは参加者全員の声が拾える場所に配置することができます。
マイクスピーカーを選ぶときに押さえておきたい6つのポイント
これまで、マイクスピーカーとは何か、なぜWeb会議で役立つのかを解説しました。ここでは、マイクスピーカーを選ぶときに押さえておきたいポイントを紹介します。ここで紹介するポイントを押さえたうえで、用途にあったものを選んでいきましょう。
マイクの形状
マイクには、マイク単体のもの、ヘッドセット型のもの、スピーカーとマイクが一体になったスピーカーフォンなどさまざまなものがあります。
リモートワークをしているときに自宅からWeb会議に参加する場合は、マイク単体のものやヘッドセット型のものが使いやすいでしょう。
会社の会議室などに数人で集まってWeb会議をおこなう場合は、1つで複数人の音声を拾うことができるスピーカーフォンがおすすめです。
どのような状況でどれくらいの人数で利用するかを考えたうえで、最適な形状を選ぶ必要があります。
対応人数
大人数のWeb会議で利用するのであれば、参加者全員の声を拾うことができるマイクを選ばなければなりません。
マイクのなかには、複数連結することで大人数での利用に対応できるものもあります。
最初はWeb会議の参加人数が少なくとも、後に多くなることが予想される場合は、複数連結が可能なマイクを選ぶことで、柔軟に対応することができます。
接続方法|BluetoothかUSBか
マイクスピーカーを選ぶときは、接続方法を確認しておきましょう。
マイクスピーカーの接続方法は、おもに「USB接続」と「Bluetooth接続」の2つに分けられます。
USB接続の場合、パソコンのUSBポートに差し込むだけで利用できるため、会議を始めるまでの準備が簡単になるのが特徴です。一方、コードの長さによってマイクスピーカーを設置できる距離が制限されます。
Bluetooth接続の場合、コードレスで利用できるため、接続が切れない範囲で好きなところに設置することができます。一方、パソコンと接続するのに時間がかかる場合や、初めて接続するパソコンであれば、Bluetooth接続の設定しなければならず、会議を始めるまでに手間がかかってしまいます。
どちらの接続方法にも一長一短あるので、自社での用途にあったものを選ぶようにしましょう。
集音距離|人数に適した距離と指向性
マイクスピーカーを選ぶときは、集音距離を確認しておきましょう。
マイクスピーカーはものによって集音距離が異なります。集音距離は対応人数に影響します。集音距離が短いものは少人数向けとなり、集音距離が長いものは大人数向けとなります。
しかし、集音距離は長ければ長いほど良いというものでもありません。周りが静かでない環境下で集音距離が長いマイクスピーカーを使用すると、雑音を多く拾ってしまうことがあります。
マイクスピーカーを選ぶときは、予想される参加人数にちょうどよい集音距離のものを選ぶようにしましょう。
機能|ノイズキャンセリング、エコーキャンセリングやオートゲインコントロール
マイクスピーカーを選ぶときは、搭載されている機能を確認しておきましょう。
マイクスピーカーに搭載されている機能として、以下のようなものが挙げられます。
- エコーキャンセリング
- ノイズキャンセリング
- オートゲインコントロール
エコーキャンセリングとは、スピーカーから出る音を拾わないようにする機能です。この機能を搭載していることで、Web会議のハウリングを防ぐことができます。
ノイズキャンセリングとは、パソコンのタイピング音やクリック音など、雑音を拾わないようにする機能です。
オートゲインコントロールとは、発言者とマイクの距離と声の大きさに応じて、音量を自動で調節するです。この機能が搭載されていることで、離れたところに座っている人の声もしっかりと拾うことができます。
これらの機能が搭載されていると、より快適にWeb会議をおこなうことができます。予算の許す限りでこれらの機能が搭載されているものを選ぶと良いでしょう。
【関連記事】Web会議システムのハウリングトラブルを解決!6つの対策を紹介
複数接続・連結可能かどうか
機能のほかに、複数接続や連結が可能かどうかも製品選びのポイントになります。
1台の対応人数が少なくても、複数のマイクスピーカーを連結したり、専用機器を接続することで大人数での利用が可能な場合があります。少人数のWeb会議の場合は1台で利用し、大人数の場合には2台を連結して使うなど、シーンに応じて使い分けることもできます。
会議の規模や利用人数が多い場合には、複数接続や連結が可能かどうかも確認するとよいでしょう。
指向性
指向性とはマイクが音を拾うことができる方向や範囲のことであり、大きく3つに分類できます。
- 全指向性(無指向性)
- 双指向性
- 単一指向性
全指向性(無指向性)のマイクは、360度全方向からの音を拾うことができるので、参加者の中心にマイクを置いておこなうようなWeb会議のときに便利です。
双指向性のマイクは、マイクの正面と真後ろの音を拾いやすいので、会議参加者が相対して座り、その中心にマイクを配置するような場合に使いやすいマイクです。
単一指向性のマイクは1つの方向からの音しか拾いにくいですが値段も安めなので、自宅から利用者が1人でWeb会議に参加するような場合におすすめです。
Web会議用マイクの値段は搭載されている機能により大きく異なる
上述したようにWeb会議用のマイクには、対応人数や指向性、会話を快適におこなうための機能の有無などにおいて、さまざまな違いがあります。
そのため値段も、高価なものから安価なものまであり、1人で利用するための最小限の機能を備えたようなマイクであれば、数千円で購入することが可能です。
一方で大人数で利用することが前提となっており、連結が可能だったりノイズキャンセリングなどの機能がしっかりと備えられたりしているものであれば、数万円するものも珍しくありません。
想定利用人数・必要な機能・集音範囲などをもとにして、いくつかのマイクをピックアップしたうえで、そのなかからコストパフォーマンスに優れているものを選ぶとよいでしょう。
大人数でのWeb会議におすすめのマイクとスピーカー一体型のマイクスピーカー6選
大人数でWeb会議をおこなう場合は、参加者それぞれの手元にマイクとスピーカーを用意するより、マイクとスピーカーが一体型になったものを中心に置いて利用するほうが便利です。
マイクとスピーカーが一体型のマイクスピーカーとしては、以下のような商品がおすすめとして挙げられます。
- サンワサプライ MM-MC35
- Anker PowerConf
- サンワダイレクト 400-MC013
- ヤマハ YVC-330
- Jabra Speak 510
- I-O DATA USB-SPPHL1
それぞれの商品について、紹介します。
1. サンワサプライ|MM-MC35

出典:https://www.sanwa.co.jp/product/syohin.asp?code=MM-MC35
約5mまでの集音が可能な高感度のマイクユニットを採用しているので、手軽に大人数でのWeb会議をおこなうことができますし、2台まで連結可能なので会議参加者が増えても問題ありません。
エコーキャンセル機能が搭載されていますし、優れたデジタル信号処理のおかげでノイズも少なく、クリアな音声での通話が可能です。
コンパクトサイズで重量も420gと軽めなので、持ち運びにも便利で非常に使いやすいマイクスピーカーです。
2. Anker|PowerConf

最大で24時間の連続通話が可能でBluetooth接続にも対応しているので、会議室の空き状況などを気にすることなく、オフィスのどこでも時間を気にせずに使うことができます。
オートゲインコントロール機能を備えており、発言者とPowerConfまでの距離および発言者の声の大きさに関係なく、音量を最適化したうえで相手に届けてくれるので、Web会議をストレスなく進めることが可能です。
エコーキャンセリングやノイズリダクション・残響抑制といった機能も、クリアな音声での会話に一役買っています。
3. サンワダイレクト|400-MC013

マイクとスピーカーだけでなく、カメラの機能も搭載されているので、本製品を設置するだけで簡単にWeb会議の準備を整えることができます。
本体のサイズは非常にコンパクトに抑えられていますが、集音範囲は約3mもありマイクも全指向性なので、Web会議の参加者が3~4人であれば十分対応可能です。
Microsoft TeamsやZoom、FaceTimeなど数多くの会議ソフトに対応しているので、会社の環境では使えないというような可能性も低く、安心して利用することができます。
4. ヤマハ|YVC-330

スタンダードモードとSoundCapモードのふたつのモードを有しており、静かな会議室内で6名程度でWeb会議をおこなう場合は、スタンダードモードが適しています。
一方、SoundCapモードは、収音範囲制限・マイク自動ミュート・スピーカー音量自動調整といった機能が利用できるので、オープンスペースのような周囲に雑音が多い場所で会議をおこなう場合に適しています。
オプションの連結ケーブルで本製品を2台連結することで、収音範囲と再生範囲を拡張できたり、USBをパソコンとつなげばすぐに利用できたりと、非常に使い勝手のよいマイクスピーカーです。
5. Jabra|Speak 510

手のひらサイズのコンパクトボディと、195gという重量のおかげで持ち運びも楽々おこなえるので、会議室以外の場所でもすぐに会議を開くことができます。
音声もクリアに伝えてくれるので、声が聞き取りにくく会議が思ったように進まないという心配もありません。
バッテリー接続時間最大15時間、Bluetooth接続範囲最大30mといった使い勝手のよさも見逃せません。
Web会議用に人気のおすすめスピーカーについて、こちらの記事でも詳しく解説しています。
6. I-O DATA|USB-SPPHL1

ノイズリダクション機能・エコーキャンセラー機能・オートゲインコントロール機能・マイク自動追尾機能といった機能のおかげで、クリアな音声での会話が可能です。
マイクの集音範囲は約5mなので、十数人以上が参加する大規模な会議でも用いることができ、専用の拡張マイク「USB-SPPHLX1」(別売)を接続することで、集音範囲を最大で8mまで拡張することもできます。
Microsoft TeamsやZoom、Skypeなどの主要なWeb会議ツールに対応しているので、これらのツールを利用することで、簡単にWeb会議を開催することができます。
自宅から利用者が1人でWeb会議に参加する際におすすめの単一指向性のマイク6選
マイクスピーカーは大人数でのWeb会議には便利ですが、リモートワークや在宅勤務をおこなっており、利用者が1人でWeb会議に参加する場合には、そこまで大がかりなマイクは必要ありません。
自宅などから利用者が1人でWeb会議に参加する際に便利な単一指向性のマイクとしては、以下のような商品がおすすめとして挙げられます。
- サンワサプライ MM-MCUSB25
- ソニー ECM-PCV80U
- ソニー ECM-PC60
- エレコム HS-MC05UBK
- ロジクール ZONE WIRED
- サンワサプライ MM-MCU10SV
それぞれの商品について、紹介します。
1. サンワサプライ|MM-MCUSB25

出典:https://www.sanwa.co.jp/product/syohin.asp?code=MM-MCUSB25
パソコンのノイズの影響を受けにくいUSBデジタルマイクなので、マイクが単一指向性であることとも相まって、クリアな音声での通話が可能です。
マイクのアームは好みの角度に設定できるフレキシブルアームなので、利用者の口の高さに合わせて使用できます。
ミュートスイッチをONにすればこちら側の音声が相手に届くことはないので、利用者が家族に呼びかけられて返事をしなければならないような場合でも安心です。
2. ソニー|ECM-PCV80U

パソコンのノイズの影響を受けにくく、クリアできれいな音質を実現するUSBによるデジタル伝送なので、Web会議で発言したとしても相手にストレスを与えることなく会話を継続することができます。
また、オーディオ出力端子を利用することでパソコンを介さずにマイクの音を出力することができるので、スピーカーから聞こえてくるマイクの音の遅延がありません。
マイクコードの長さも2mあるので、パソコンから少し離れた状態で会話をすることもできるなど、使い勝手のよいマイクです。
3. ソニー|ECM-PC60

コンパクトでスタイリッシュなデザインなので、パソコンと接続してすっきりと利用することができますし、マイクスタンドを折りたたむこともできるので持ち運びにも便利です。
マイクコードの長さは1.2mですが、長さ約1mの延長コードが付属しているので、作業環境に最適な長さに調節することができます。
高感度・低ノイズのマイクカプセルを採用することで、コンパクトサイズながらクリアな音声での通話を可能にしています。
税込約3,000円で購入可能と非常にコスパのよいマイクなので、出費を抑えつつ性能のよいマイクを利用したいとお考えの企業には、非常におすすめです。
4. エレコム|HS-MC05UBK

気軽に使用できるスタンドタイプのUSBマイクで、ドライバのインストールなどは不要でパソコンに接続するだけですぐに利用することができます。
息によるノイズを軽減してくれるウィンドスクリーン付きマイクを採用しているので、相手に不快感を与えることなく通話が可能です。
マイクアームは自由に動かすことができるフレキシブルアームなので、もっとも会話しやすい位置に調節して使えますし、ミュートスイッチを利用すれば必要なとき以外は音声をオフにすることができます。
コードがあるマイクの場合、コードの絡まりが気になってしまうこともありますが、本製品では絡まりにくいファブリックコードを採用しているので、そのような心配もあまりありません。
5. ロジクール|ZONE WIRED

ヘッドセット型のマイクなので、混雑したオープンワークスペースでの利用でも、クリアな通話を実現することができます。
ノイズキャンセリングデュアルマイクテクノロジーのおかげで、キーボードの打鍵音や近くの人の話し声・空調の音などが気になることもありません。
長時間の使用を想定して作られているので非常に軽量で、1日中使用していても疲れたり耳が痛くなったりする心配は無用です。
リモコンの操作は感覚的に理解しやすく、音量の調節やミュート、通話の応答・終了などを指先1つで簡単に操作できるので、こういった機器を利用するのが初めての方にもおすすめしやすいマイクです。
6. サンワサプライ|MM-MCU10SV

幅5.3cm、高さ4.2cm、厚さ2.2cmと非常にコンパクトなマイクです。机の上に置くスタンド形式、パソコンに挟むクリップ形式と2パターン方法で使用でき、幅広いシーンで活用ができます。
集音範囲は最大3~4m、130度で、エコーキャンセリング機能・ミュート機能が備わっているという、1人での使用には申し分ない小型マイクです。
セミハードケースも付属しており、持ち運びにも便利です。
エコー・ノイズキャンセリング機能を搭載したおすすめのマイク4選
遠距離の異なる場所同士を接続しておこなうWeb会議では、相手が発した言葉をいかにクリアに聞き取ることができるかで生産性が大きく変わるため、エコーやノイズを除去する機能が非常に重要です。
エコー・ノイズキャンセリング機能を搭載したマイクとしては、以下のような商品がおすすめとして挙げられます。
- Jabra Speak 710
- ロジクール MOBILE SPEAKERPHONE P710E
- ヤマハ YVC-200
- ゼンハイザー SP 220 UC/MS
それぞれの商品について、紹介します。
1. Jabra|Speak 710

全指向性のマイクを搭載しているので大人数でのWeb会議での利用に適しており、本製品同士をペアリングすることも可能なので、ペアリングして利用することでかなり大規模なWeb会議にも対応できます。
Bluetooth接続を利用したワイヤレスでの動作範囲が最大30mなので、場所を選ばずにWeb会議を開くことが可能です。
さまざまなデバイスに瞬時に接続することができ、ドライバのインストールなどが不要ですぐに利用できるのも、実際に利用するうえでの大きなメリットです。
2. ロジクール MOBILE SPEAKERPHONE P710E

カスタムスピーカーとノイズキャンセリングマイクによって、クリアな音声で会話をおこなうことができます。
最大で8台のBluetooth対応デバイスとのペアリングが可能であり、NFC対応デバイスなら本製品をデバイスにタッチするだけで接続が完了するので、本製品さえあれば場所を選ばずにWeb会議をおこなえます。
1回の充電で最長15時間もの間会話し続けることが可能なので、Web会議が長引くであろう場合にも安心して利用することができます。
ZoomやSkypeなどの主要なWeb会議ツールに対応しているので、どのような環境でも安定して利用することができるのは、大きな魅力です。
3. ヤマハ YVC-200

ノイズリダクションや適応型エコーキャンセラーといった技術を採用しており、遠隔地でも臨場感のあるコミュニケーションを可能にしています。
全指向性のマイクは会議参加者の声を逃さず収音し、ヤマハ独自の音声信号処理によって、高い明瞭度で通話相手に届けられます。
利用する環境に自動で適応する機能を備えているため、音響設定などをおこなわずとも快適に会話することができます。
充電式バッテリーは最大10時間の連続通話が可能なので、長時間におよぶWeb会議にも十分対応可能です。
4. ゼンハイザー SP 220 UC/MS

本製品はリンクケーブルを利用することで2台まで接続することができるので、小規模な会議では1台使用、中規模~大規模な会議では2台使用といった使い分けが可能です。
エコーキャンセル・デュアルトーク・Sennheiser Voice Clarityといった数々の機能が、クリアな音質での会話を実現しています。
本体重量は約210gで容易に持ち運びが可能で、Skype for Businessをはじめとした多くのWeb会議システムに対応と、非常に使い勝手がよいのが大きな特徴です。
シンプルなデザインは高級感を演出するとともに、直感的でわかりやすい操作も可能にしています。
どのような状況でWeb会議をおこなうかに応じて最適なマイクを選ぼう
Web会議に参加するにあたってマイクは欠かせませんが、会議室から参加するのかリモートワークで利用者が自宅から参加するのか、はたまた大人数で参加するのか1人で参加するのかなどによって、選ぶべきマイクは異なります。
そのため集音範囲や対応人数、ノイズキャンセリングのような会話をスムーズに進めるために重要な機能の有無などをチェックしたうえで、最適なマイクを選ぶようにしましょう。
今回、いくつかの観点からおすすめのマイクを紹介しました。判断に迷う場合はぜひ本記事を参考に、マイク選びをおこなってください。
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