Web会議中に起きるハウリングの原因とその対処法を詳しく解説

Web会議時によく起こるトラブルの一つとして、不快な音で互いの声を妨げるハウリングが挙げられます。マイクとスピーカーの位置が近かったり、端末や環境に問題があったりする場合に発生するのですが、Web会議をスムーズに進めるためには防ぎたいものです。

本記事ではWeb会議時のハウリングの原因や対策と、そのほかの音声トラブルや各種対処法を紹介します。

更新日:2022.6.28

ハウリングとは?

イベント会場や会議室、体育館など、音が反響しやすい環境で「キーン」や「ボーン」という音を聞いたことがあると思います。このような不快音が生じることをハウリングといいます。このほかにも、スピーカーから出た音を数回にわたりマイクが音を拾うことで、エコーがかかったり、音声が繰り返し聞こえてくるという現象もハウリングの一種です。

ハウリングが起こる仕組みはやまびこと同じ

業務で利用する人も多いWeb会議システム。ハウリングが起きてしまう原因はどこにあるのでしょうか。

ハウリングが発生するのは、Web会議システムだけの問題ではなく、マイクとスピーカーの関係が大きく影響しています。一般的にハウリングが起きてしまうのは、マイクがスピーカーの音を拾ってしまい、その音がスピーカーから出力されてしまうことが原因です。それに伴い、特定の周波数が発振し、キーンという音の発生につながってしまうのです。

Web会議をおこなうことが多い会議室は、天井や壁に囲まれているため音が反響しやすい環境といえます。
また、反響しやすい環境でなかったとしても、マイクとスピーカーの位置が近すぎるとハウリングが起こってしまう可能性が高くなります。

Web会議システムでハウリングを防止する4つの対策

それでは、Web会議システムでのハウリングを防ぐためにはどのような方法を取ればいいのでしょうか。ここでは、主な4つの対策を紹介します。

利用できる最大人数を確認してweb会議に適した周辺機器を導入

大切な打ち合わせや商談など、ビジネス上でオンラインでのコミュニケーションを取り入れるのであれば、マイクやスピーカーなどの周辺機器は十分に整えておくのがベストです。端末に内蔵されているものでは性能が不足しており、重要なミーティングには適しているとは言えません。

たとえば1つの拠点で複数名が参加するWeb会議を考えているのであれば、ノイズキャンセリングの機能があるマイクスピーカーを導入するのがおすすめです。

周辺機器の設置場所を整える

音声を上手く拾えていない・聞き取りづらいなどのトラブルには、マイクやスピーカーの位置も大きく影響しています。前述にもあるように、マイクとスピーカーが近いとハウリングに、電子機器がそばにあるとノイズの原因になってしまいます。

そのためマイクやスピーカーを設置する際には、できるだけ上記を避けたうえで、収音しやすい場所を作るのが良いでしょう。またWeb会議用のマイクスピーカーを使うのであれば、参加者が囲うテーブルの中央に置くのが無難です。

Web会議システムをおこなう場所を考慮する

Web会議をおこなう場所としては、主に会議室を選ぶことが多いでしょう。
その際、会議室の広さに応じて使用する機器を選別する必要があります。ハウリングが頻繁に起こってしまう場合は、広さに対してマイクやスピーカーの台数が多いのかもしれません。また、ハウリングは音の反響で起こりやすくなるため、反響しづらい環境であるかどうかも確認しておいたほうが良いでしょう。

会議の参加人数に合わせて機器を選ぶ

Web会議で使うマイクは、参加人数に応じて選んだ方が良いでしょう。
1人で会議に出席する場合はマイク付きのヘッドセットで十分ですが、参加人数が複数人いる場合はマイクやスピーカーを使用した方が良いでしょう。会議室が広く、マイクから遠い人が出てくる場合は拡張マイクの使用もおすすめです。

エコーキャンセラー内蔵のスピーカーマイクを使用する

Web会議で使用する機器自体を、エコーキャンセルやノイズキャンセルの機能を搭載したものにするのも有効です。そのような機能が付帯したスピーカーを使用すれば、マイクが拾った音からエコー部分だけを自然に除くことができ、ハウリングの発生を防止することができます。

ネットワークを見直す

通信環境の不安定さが音声トラブルにつながる場合もあるので、Web会議の際にはきちんとネットワークを整えておくのがベストです。たとえば、無線ではなく有線に切り替える・ほかのアプリケーションは落としておく・映像の解像度を低めに設定するなど、通信が安定するような準備をしておきましょう。

Web会議中にハウリングを解消する方法とは

上記のようにハウリング対策を十分に行っても、ハウリングは起こってしまいます。
ここでは、web会議中にハウリングが起きてしまった場合、どのような解消方法が必要あるのか説明をしていきます。

ハウリングが起こっている場所を特定する

ハウリングが起きてしまった場合は、どこが主な原因でハウリングが起きているのかを特定することが重要です。
どのマイクの音をスピーカーが拾ってしまっているのかを探してみましょう。
具体的には、全てのマイクをオフにしてから、1つずつマイクのスイッチをオンにして確認する方法が良いでしょう。

マイクやスピーカーなどの音量や位置を調整する

マイク設定やスピーカー音量が適切でない場合や、マイクとスピーカーの距離が近い場合にハウリングは起こりやすくなります。また、スピーカーの音が出る側面と、マイクヘッドが向かい合っている場合もハウリングは生じやすいです。スピーカーの音量を下げたり、機材の位置や方向を調整したり、ヘッドセットを使用するなどしてハウリング対策をしましょう。

Teams・Skypeでのハウリング対策は?

これまで紹介してきたハウリング対策は、どんなWeb会議システムを使う場合にも有効ですが、それに加えてPCの設定からもハウリングを防ぐこともできます。ここでは、Microsoft TeamsやSkypeといったWeb会議システムを提供している、Microsoftのホームページに記載されている対策を紹介します。

マイクブーストの機能を持つPCの場合は、マイクブーストを無効にすると、ハウリングを解消できることがあります。以下で具体的な手順を説明します。

  • 画面左下にある【スタート】をクリックし、【設定】を開く。
  • 【システム】をクリックし、表示された一覧のなかから【サウンド】を開く。
  • 画面右側の関連設定の欄から【サウンドコントロールパネル】を開く。
  • 新しく表示される小さいタブから【録音】タブを開き、【マイク配列】を選択し、【プロパティ】をクリック。
  • 表示された小さいタブから【レベル】タブを開き、【マイクブースト】をオフ(0.0dB)にする。

ハウリングをしないように機材を変えたり、環境を整えたりするためには、コストがかかります。しかし、PCの設定であればすぐに変更することができるので、おこないやすい対策だといえるでしょう。ハウリングでお困りの方は、ぜひこの対策も試してみてください。

参考:オーディオ デバイスでエコーが発生することがある|Microsoft
参考:Windows10 のサウンド・マイクの確認方法|SPOT [スポット]

Web会議中にはほかにもさまざまな音声トラブルがつきもの

Web会議は利便性が高い一方で、通信上のトラブルが発生しやすい一面もあります。ハウリング以外にもいくつか気をつけておくべき点はあるので、以下に具体例をあげていきます。

音声が途切れる

Web会議のデメリットの1つは、ネットワークに左右されやすいことです。通信が安定していないと、音声が途切れる・画面が止まってしまう、などの障害が起きてしまいます。スムーズなコミュニケーションの妨げとなり、話題がストップしてしまったり重要な情報が伝達できていなかったり、大事な会議を滞ってしまう事態も少なくありません。

また音声が途切れてしまうと、本当に伝えたかった内容が上手く届かず、相手に誤った認識をさせてしまう、といったトラブルになる可能性もあります。Web会議の際には、利用環境についてもきちんと整えておくべきでしょう。

雑音が入ってしまう

Web会議の際に意外とストレスになるのが、音声とは関係ない周囲の雑音です。たとえば外を走る車の音・工事や工場の稼働音・在宅の場合なら生活音など、性能の低いマイクだと声以外の外部音を拾ってしまうこともあります。自分では気にならなくても、相手にとっては話に集中できないノイズとなってしまうのです。

そのほかにも、マイクのそばに空調・プロジェクター・複合機といった機器があると、それぞれの作動する音も拾ってしまう場合があります。Web会議時には、できるだけ余計な音が入らない工夫が欠かせません。

自分の声が届いていない

Web会議を始めようとした際に起こりがちなのが、相手の声は聞こえているのに自分の音声が届いていないケースです。この場合の原因としては、端末やマイクの設定ミスです。音声がミュートになっている・使用したいマイクと端末が連携されていない、といったケースが考えられるので、各種設定はきちんと事前に確認しておくのがベストです。

また、設定に問題がない場合には、マイクと端末との接触が悪い可能性があります。一度それぞれをつなぐケーブルを変えて、再接続してみるのがおすすめです。

相手の声が聞こえてこない

当然ながら、上記とは逆のパターンもあります。もちろん前述のように相手側のマイクに問題がある場合もありますが、こちら側のスピーカーが原因の可能性も少なくありません。たとえばボリュームが「0」になっている・端末とスピーカーとの接続が上手くできていない、というようなケースが考えられます。

また中には、相手の声は届いているものの聞き取りづらいなどのトラブルもあるでしょう。この場合はスピーカーの設定や接続のほかに、本体の性能が利用する環境に見合っていないこともあるので、一度見直してみると良いでしょう。

クリアな音声でWeb会議システムを利用するために

これまで紹介してきたように、ハウリングはWeb会議システムだけの問題ではなく、マイクとスピーカーの設定、
Web会議システムを利用する環境などによって引き起こされます。

現在利用されている多くのPCには、マイクとスピーカーが内蔵されています。
双方が内蔵されている場合、その位置関係が近いために、ハウリングが起こりやすくなっています。
マイクとスピーカーを外付けにすることで解消されることも多いので、ハウリングが気になる方は外付けのマイクとスピーカーを用意してみると良いでしょう。

また、マイクとスピーカーを融合したマイクスピーカーという商品もあります。それならPCに内蔵されている場合と同じように双方の位置関係が近いため、ハウリングが起こりやすいのでは、と思われる方もいるかもしれません。

しかし、一般的なマイクスピーカーには、ハウリングが起こらないようにノイズキャンセリングなどの機能が搭載されています。音質も綺麗であるため、内蔵されているマイクとスピーカーを使うよりも快適にWeb会議をおこなうことができます。気になった方はこちらの記事をご覧になってみてください。

【関連記事】Web会議に役立つマイクスピーカー8選!少人数向け、大人数向け

ハウリングなど音声トラブルのないWeb会議をしよう!

Web会議をおこなう際には、つい画質の良さや付属機能などに注目しがちですが、スムーズに会話ができるようにクリアな音声であることも重要です。今までハウリングが頻繁に起こってしまっていた方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

また、Web会議システムを導入されていない方は下記の記事もチェックしてみてください。テレワークが益々広がっていくなか、有料プランでWeb会議システムを利用しようと考え始めている方も多いでしょう。さまざまな特徴のサービスがたくさんあるので、Web会議システム選び方ガイドも併せてご覧になると、スムーズに選ぶことができるかもしれません。
ハウリングを未然に防止し、自社に最適なシステムを選ぶことで快適なWeb会議をおこなっていきましょう。

関連記事:Web会議システム比較46選|価格と機能で比較!無料ツールも

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