「Zoho Expense」はアメリカに本社があるZoho社が手掛ける経費管理・申請システムで、リーズナブルな価格と機能性の高さから、世界中に数多くのユーザーがいます。今回はそんな世界中で人気のZoho Expenseの魅力や機能を紹介します。
Zoho Expenseとは
Zoho Expenseは仕事で発生する経費の管理・申請の手間を軽減し、レポート分析をおこなう経費管理・申請システムです。Zoho社によって提供されており、すでに世界中で5千万人を超えるユーザーを獲得しています。
規模が大きな企業だけでなく、中小企業や個人事業主など人数が少ない企業でも利用しやすい、リーズナブルな料金プランも魅力です。
Zoho Expenseの特徴
Zoho Expenseは、ほかの経費管理・申請システムにはない敷居の低さや、機能性の高さ、他ソフトウェアとの連携のしやすさが特徴です。ここではZoho Expenseの特徴のうち、特筆すべきものを紹介します。
リーズナブルな価格で導入しやすい
Zoho Expenseは最小で月額0円、最大で1,440円とリーズナブルな価格でサービスを提供しています。プランをアップグレードすると使える機能も増えるので、自分に必要なプランを自由に選択できるのもポイントです。
また、契約年数を月間から年間に切り替えれば、さらに安く利用できます。
レシート自動スキャンやカードの利用履歴取り込みなど手間を最小限に
Zoho Expenseにはレシートの自動スキャン機能や、カード取引履歴を自動で取り込む機能が搭載されています。
レシートのスキャンは約10言語に対応しており、複数の通貨を扱えるので、海外出張の経費申請にも便利です。
また、経費を申請する従業員の手間が省けるため、業務の効率化が図れます。
各種外部ソフトウェアとの連携が可能
Zoho Expenseは連携できる外部ソフトウェアの多さも特徴の一つです。
Zoho社がリリースしているZoho請求書、Zoho People、Zoho Projectなど各種業務改善ツールとも連携できます。
また、作成した書類はドキュメントとしては、以下のサービスで出力可能です。
- Dropbox
- Google Drive
- Evernote
- OneDrive
システム外でもPDFまたは書類としての保存がより簡単におこなえるようになっています。
価格・料金プラン
Zoho Expenseの料金プランは非常にシンプルで、実際にZoho Expenseを使用して経費を登録するユーザーの人数に合わせて4つのプランから選べます。
無料プランでは最大3ユーザーまで利用可能で、保管ストレージは5GBです。
その他複数通貨対応や交通費精算、会計ソフトの連携などの機能が提供されます。
プランをアップグレードすると、法人カードの登録や現金での前払い、承認のフロー化、アクセス権の委託、ログ管理の機能が追加されます。
一番人気のプレミアムプランでは、レシートの自動スキャンや自動承認、日当の自動化、出張申請ができるようになります。
詳細なカスタマイズもプレミアムプランから設定可能です。
一番高額なエンタープライズプランでは、予約システムやERPとの連携、シングルサインオンなどが利用できます。
エンタープライズプランでも月額費用は1,440円で、計算しても年間でおよそ17,000円と手ごろな価格で経費管理・申請が簡略化できます。
料金プランは以下の通りです。(※税抜価格)
プラン名 | 無料 | スタンダード | プレミアム | エンタープライズ |
---|---|---|---|---|
初期費用 | – | – | – | – |
月額費用 | 0円 | 600円/ユーザー | 960円/ユーザー | 1,440円/ユーザー |
補足 | – | 年間契約の場合:360円/月/ユーザー | 年間契約の場合:600円/月/ユーザー | 年間契約の場合:960円/月/ユーザー |
機能一覧
領収書読み取り | ○ | 自動仕訳 | – |
振込データ(FBデータ)作成 | – | ファイル添付 | – |
定期区間の自動控除 | – | タクシー代対応 | – |
駐車場代対応 | – | ガソリン代対応 | – |
乗換案内機能 | – | パターン登録 | – |
日当・手当算出 | – | 仮払金対応 | – |
海外出張対応 | – | 単価計算 | – |
フォーム設定 | – | ワークフロー設定 | – |
ログ管理 | – | データインポート(ローカルファイル) | – |
OCR・AI-OCR | – | 交通系ICカード取込 | – |
クレジットカード | – | プリペイドカード | – |
Amazonビジネス | – | 自動仕訳 | – |
支払先マスタ | – | 定額支払マスタ | – |
源泉徴収 | – | 経費管理・分析 | – |
予算管理 | ○ | 組織管理 | ○ |
電子帳簿保存法対応 | – | 入力画面カスタマイズ | ○ |
規定違反チェック | – | 通知・催促アラート | ○ |
承認状況の確認 | ○ | API連携 | – |
会計ソフト連携 | ○ | 送金システム連携 | – |
乗換案内サービス連携 | – | BTM連携 | – |
購買システム連携 | – | – | – |
提供環境・技術情報
Zoho Expenseはクラウドアプリケーションなので、Webブラウザが利用可能であれば、あらゆる環境で利用できます。以下で紹介しているブラウザは、いずれも最新バージョンを推奨しています。
また、スマートフォンでアクセスする際は、便利なスマートフォン専用アプリも提供されています。
提供形態
- クラウド
OS
問い合わせ
ブラウザ
- Microsoft Edge
- Google Chrome
- Firefox
- Safari
アプリ
- スマホ – Android
- スマホ – iPhone
API連携・サービス連携
Zoho Expenseの魅力は連携できるサービス数の多さにもあります。
作成した経費申請書は各種ドキュメントに出力できるので、システム外でも保存可能です。
- Evernote
- Google Drive
- Dropbox
- OneDrive
- amazon business
- Slack
- Office365
- アメリカンエクスプレス
- VISA
- mastercard
セキュリティ
Zoho Expenseは充実したセキュリティ内容も魅力の一つです。ハッキング対策や不正アクセスの対策だけでなく、システムの冗長化を図っているため、万が一の事態があっても安心してデータを預けられます。
経費管理・申請システムでは珍しいシングルサインオンや多要素認証があるのもポイントです。
暗号化通信 | ○ | データバックアップ | ○ |
ユーザー管理 | ○ | シングルサインオン(SSO) | ○ |
操作ログ管理 | – | 二段階認証 | ○ |
アクセスログ管理 | ○ | ワンタイムパスワード | ○ |
デバイス管理 | – | IPアドレス制限 | ○ |
プライバシーマーク | – | VPN接続 | – |
ISO/IEC 27001(情報セキュリティ) | ○ | BCP対策 | – |
ISO/IEC 27017(クラウドサービスセキュリティ) | ○ | SLA(サービス水準合意) | ○ |
ISO/IEC 27701(プライバシー情報) | – | GDPR | – |
JIS Q 15001(個人情報保護) | – | CCPA | – |
CSMS(IEC 6244321)(制御システムセキュリティ) | – | ダブルオプトイン | – |
ISO/IEC 20000(ITサービス) | – | データ閲覧制限 | – |
情報セキュリティ安全対策適合証明 | – | データエクスポート制限 | – |
24時間365日監視 | – | AD連携 | – |
サポート
Zoho Expenseのサポートは基本的に問い合わせフォームを通したメールのやりとりでおこなわれます。また、有料プラン購入者専用の問い合わせ窓口も設置されています。
ほかにもユーザーコミュニティサイト「ZOHO Community」もあるので、問い合わせたい内容に合わせてこちらを利用するのも良いでしょう。基本的な使い方に関しては動画のマニュアルが用意されているので、基本的な使い方はマニュアルの参照がおすすめです。
電話 | – |
メール | ○ |
チャット | – |
運用コンサルティング | – |
サポートサイト | – |
ユーザーコミュニティ | ○ |
セミナー | – |