企業間契約を最大限に活用するためには、契約のライフサイクルをしっかり管理する必要があります。「Keiyaku.Ai」を活用することで、日本の商習慣に合わせた契約ライフサイクル管理(CLM)が可能となり、国内企業における契約プロセス管理の簡便化、効率化を実現します。この記事では、Keiyaku.Aiの概要や特徴、魅力について解説します。
Keiyaku.Aiとは
Keiyaku.Aiは、すべての契約プロセスを効率的に管理できる企業間契約のCLMです。CLMとはClosed Loop Marketingの頭文字を取った略称で、日本語では「契約ライフサイクル管理」と呼ばれているものです。
契約ライフサイクル、すなわち契約の要求、作成、交渉、承認、締結、履行、コンプライアンス、更新といった一連のサイクルを適切かつスムーズに処理するためには、一つひとつのプロセスを効率化する必要があります。
Keiyaku.Aiは、日本の商習慣に合わせた独自の契約管理ソリューションを採用することで、契約業務すべての効率化をサポートします。
Keiyaku.Aiの特徴
Keiyaku.Aiは、法務博士や契約業務の専門知識を有する人材を開発企画メンバーに加えることで、多機能かつ使いやすいシステムを実現しています。ここでは、Keiyaku.Aiの主な特徴を紹介します。
使いやすさを重視した快適なUX
Keiyaku.Aiのデザインは、企業内で実際に契約業務をおこなった経験のあるメンバーが担当しています。
経験者ならではの知識やアイデアを活かし、誰にとっても使いやすい快適なデザイン、レイアウトの実装に成功しています。
Keiyaku.Aiはブラウザベースで完結するシステムなので、使用する端末やOSによって使い心地が左右される心配はありません。
契約を交わす相手方にソフトやアプリのインストールをお願いする必要もないので、現場に浸透しやすいのも魅力の一つです。
専用のソフトウェアが必要ないので、オフィスに設置してあるPCだけでなく、インターネットに接続されたスマートフォンやタブレットも利用可能で、出先やテレワーク中でも契約書の閲覧、編集、承認業務をおこなうことができます。
契約書の作成・管理を簡単におこなえる
Keiyaku.Aiでは、既存の紙の契約書をスキャンし、電子データとして保存する機能が搭載されています。
ただ保存や閲覧をするだけでなく、光学文字認識と人工知能を組み合わせたAI-OCRを適用することで、全文検索やワード上での編集にも対応している点が特徴です。
もちろん、Keiyaku.Ai上で締結した電子契約とまとめて一元管理することも可能です。膨大な数の契約書を必要なときに検索、閲覧できるため、契約書の作成や交渉業務にかかる時間を短縮できます。
シンプルかつ柔軟な承認プロセスを実現
従来の承認作業は、書類が何人もの手に渡り、押印して次に回すというアナログな手法が採用されていたため、すべてのプロセスが終わるまで膨大な時間がかかったり、情報漏洩のリスクがあったりと、さまざまな問題を抱えていました。
Keiyaku.Aiでは、契約書の承認、締結に関するプロセスを円滑にするため、マルチデバイスによる業務の簡便化と、権限管理、タイムスタンプ機能によるセキュリティ強化を実現しています。
スマートフォンやタブレットを使えばいつでもどこでも契約承認を実行できるので、紙媒体の契約書をあちこちに送る手間を大幅にカットできます。
契約書そのものに権限設定やタイムスタンプを適用すれば、悪質な第三者による不正アクセスや改ざんを防止できるので、万全のセキュリティ対策がおこなえます。
ブロックチェーン対応で信頼性・セキュリティの強化
Keiyaku.Aiでは、契約の信頼性やセキュリティを強化するため、ブロックチェーン技術を駆使したシステムを導入しています。
ブロックチェーン技術とは、暗号技術によって取引履歴を1本の鎖のようにつなげて記録する技術のことです。
一つひとつのブロックは、合意された取引履歴の集合体と、ブロック同士をつなぐための情報によって構成されているため、特定の取引を改ざんしようとすると、それ以降の取引もすべて改ざんしていく必要があります。
そのため、データを破壊、改ざんするのは極めて困難とされており、高いセキュリティ性を確保するとともに、契約の信頼性を高めます。
Keiyaku.Aiでは、契約書だけでなく、画像や音声、動画などの大容量ファイルもブロックチェーンを活用して保存できる仕組みになっています。
AIと高い親和性をもつシステム
契約書には法的拘束力があるため、契約後に何らかのトラブルが発生した場合、企業の権利を守る有効な証拠となります。
逆に、契約書に不備があるとこちらの正当性を証明することができず、不利な立場に追い込まれてしまう可能性があります。
そのため、契約書を作成、交渉する際は入念なチェックをおこなう必要がありますが、手作業で一枚一枚点検するのは膨大な時間がかかるうえ、ヒューマンエラーが発生するリスクも高くなります。
そこで近年では、多くの企業がAI(人工知能)を導入し、スピーディかつ正確な点検、分析を目指しています。
Keiyaku.Aiでは、企業が構築したAI分析システムとの親和性を高めるため、AI分析に最適なデータ形式で契約書を作成する独自のデータ加工技術を採用しています。
AI分析の精度を高め、不備や問題のない契約書の作成のサポートが可能です。
価格・料金プラン
Keiyaku.Aiのプランは、インターネット経由でサービスを提供するSaaSプランと、企業ごとにプラットフォームを導入、構築、運用するLaaS構築プランの2タイプから選択できます。
SaaSプランはさらに「トライアル」と「CLMプラン」の2種類に分かれており、トライアルプランは月額費用0円でKeiyaku.Aiを利用することができます。ただ、契約件数は月に5件、ユーザー数は1名に限定されているため、本格的に導入する場合はCLMプランでの契約がおすすめです。
CLMプランは月額費用5,478円で、契約件数、ユーザー数に制限なくKeiyaku.Aiを利用することができます。なお、いずれのプランも初期費用、契約件数ごとの費用は0円なので、導入費を安く抑えられるところが特徴です。データ容量はどちらも1GBですが、1GBあたり1,000円の追加費用を支払えば、容量の上限を増やすことができます。
LaaS構築プランは、企業ごとに構築されたプラットフォームのもと、実際の契約フローに沿って契約システムを構築したり、プライベート契約プラットフォームとして運用したりすることが可能です。
完全オーダーメイドのプランなので、価格は運営会社へ問い合わせが必要です。
料金プランの表は以下の通りです。(※税込価格)
プラン名 | SaaSプラン(トライアル) | SaaSプラン(CLMプラン) | Laas構築プラン |
---|---|---|---|
初期費用 | 0円 | 0円 | 問い合わせ |
月額費用 | 0円 | 13,200円 | 問い合わせ |
補足 | 契約件数5件まで | 契約件数無制限 | – |
機能一覧
Keiyaku.Aiの機能は、大きく分けてKeiyakuStudios、KeiyakuSign、KeiyakuDriveの3つで構成されています。
KeiyakuStudiosは、契約の要求・作成・交渉までのフローを管理する機能で、システム内のエディタを使った契約書の作成、テンプレートの編集・加工ができるほか、コメント機能を使って先方と契約書を修正することもできます。
契約の承認、締結のプロセスを管理するKeiyakuSignは、時間と場所と選ばないマルチデバイスにより、契約サイクルのスピードの向上が実現できます。
契約の履行、コンプライアンス、更新のプロセス管理に役立つKeiyakuDriveでは、新規作成した契約書はもちろん、既存の契約書も取り込んで保管、管理することができます。
保管している契約書は全文検索、詳細検索できるほか、法律検索プラットフォームと連携することで、シームレスな法律検索をおこなうことが可能です。
契約書の保管方法は、ブロックチェーンを活用する方法と、クラウドだけを使って保管する方法のいずれかを選択できます。
契約書テンプレート | ○ | 三者間契約 | – |
データ取り込み | ○ | 印影登録 | – |
契約書レビュー | – | メールによる本人認証 | – |
コメント機能 | ○ | 電子認証局による本人認証 | – |
ファイル添付 | – | 手書きサイン | – |
一括作成 | – | ダッシュボード | – |
検索・絞り込み | ○ | 通知・催促アラート | – |
契約更新通知 | – | 承認状況の確認 | ○ |
閲覧制限 | ○ | グループ管理 | – |
文書エクスポート | – | API連携 | ○ |
電子帳簿保存法対応 | ○ | ATS(採用管理システム)連携 | – |
文書スキャン | – | ERP連携 | – |
一括承認 | – | CRM連携 | – |
一括締結 | – | SFA連携 | – |
提供環境・技術情報
Keiyaku.Aiの提供環境・技術情報は現時点での公開はありません。
詳細は運営会社に問い合わせください。
提供形態
問い合わせ
OS
問い合わせ
ブラウザ
問い合わせ
アプリ
問い合わせ
API連携・サービス連携
Keiyaku.Aiは、法務業務の効率化やコンプライアンス強化を目的に開発されたストレージ一体型のソリューション「AOS 法務DX」との連携が可能です。
契約書などのファイルを担当者間ですばやく共有、同期できるほか、法律および知財検索によって法務業務の効率化、生産性の向上を実現します。
社内に設置した法務チームや事業部門だけでなく、外部弁護士などの専門家との間でもスムーズに情報、資料を共有できるため、契約プロセスにおける法務上のミスの防止および問題のスムーズな解決に役立ちます。
また、Keiyaku.Aiはビジネスチャットとの連携も可能で、すばやいレスポンスで関係者間の円滑なコミュニケーションをサポートします。
Keiyaku.Aiではそのほかにも、API連携によってSFAやCRMといった既存のアプリケーション、ワークフローと接続し、さらなる業務の効率化を実現します。
セキュリティ
Keiyaku.Aiでは、契約書というビジネスにおいて重要なコンテンツをしっかり保護、管理するため、さまざまなセキュリティ対策を導入しています。
Keiyaku.Aiで作成した契約書は二重に暗号化されるほか、コメント機能を活用した先方との契約書修正も、セキュアな環境下でやりとりすることができます。
一方、契約の承認、締結プロセスでは、権限管理機能を活用することで、安全な情報共有が可能です。
契約承認にの関係者間でしか情報を共有、管理できないなど、権限に応じて共有範囲を制限できるので、安心、安全に契約の承認手続きを進められます。
また、第三者による承認プロセスへの不正な介入を防止するため、タイムスタンプ機能にも対応しています。
タイムスタンプを利用すれば、特定の時刻に契約書の電子データが存在していたことや、その時刻以降にデータが改ざんされていないことを証明することができます。
承認が完了した契約書は、ブロックチェーンまたはクラウドで保管、共有できますが、前者の場合、契約書を改ざんできない状態で半永久的に保管できるため、クラウドのみの保管よりも高いセキュリティ性を確保できます。
暗号化通信 | ○ | データバックアップ | – |
ユーザー管理 | – | シングルサインオン(SSO) | – |
操作ログ管理 | – | 二段階認証 | – |
アクセスログ管理 | – | ワンタイムパスワード | – |
デバイス管理 | – | IPアドレス制限 | – |
プライバシーマーク | – | VPN接続 | – |
ISO/IEC 27001 (情報セキュリティ) | – | BCP対策 | – |
ISO/IEC 27017 (クラウドサービスセキュリティ) | – | SLA(サービス水準合意) | – |
ISO/IEC 27701 (プライバシー情報) | – | GDPR | – |
JIS Q 15001 (個人情報保護) | – | CCPA | – |
CSMS(IEC 6244321) (制御システムセキュリティ) | – | ダブルオプトイン | – |
ISO/IEC 20000 (ITサービス) | – | データ閲覧制限 | – |
情報セキュリティ安全対策適合証明 | – | データエクスポート制限 | – |
24時間365日監視 | – | AD連携 | – |
サポート
企業は、契約書の作成から会計処理、公的機関への書類提出など、日々さまざまな管理業務をおこなう必要があります。大手企業の場合は、これらのタスクをこなすための専門部署が存在しますが、立ち上げたばかりのスタートアップ企業や小規模事業者は、本来の業務の傍らでタスクをこなしているのが実状です。Keiyaku.Aiでは、本業の妨げになっている管理業務の効率化を促せるよう、さまざまなビジネス支援のサポートを提供しています。
法務部員が監修したチェックポイント、解説付きの契約書テンプレートや、会社設立に必要な書類のテンプレートを無料でダウンロードできるサービスを実施しているほか、業務効率化に役立つグループウェアやオンラインストレージ、クラウド型Web会議ツールといった各種ビジネス支援ツールの紹介などもおこなっています。
また、公式ホームページでは、とくに問い合わせの多い質問をQ&A形式で掲載されているほか、お役立ち情報も随時公開される予定です。
電話 | ○ |
メール | ○ |
チャット | – |
運用コンサルティング | – |
サポートサイト | – |
ユーザーコミュニティ | – |
セミナー | – |