テレアポ業務に欠かせないCTIは、PCと電話を連動させるシステムです。CTIシステムは多くの種類があり、機能やサービスに違いがあります。この記事では「Phantom Ⅱ」について紹介します。Phantom Ⅱはスマートフォンをオペレーター用の端末に使うユニークなCTIシステムです。拠点ごとにシステムを構築する手間が省くことができます。「在宅ワークを進めたいけど大げさなシステム構築はしたくない」などと悩んでいる人は、ぜひ検討してみてください。
Phantom Ⅱとは
Phantom Ⅱはスマートフォンをオペレーター用端末として利用するCTIです。「スマートフォンがメインだとほかのサービスと比べて機能が劣るのではないか」と思うかもしれませんが、Phantom Ⅱは、端末からでもCRMにアクセス可能で、オートコールや全通話録音といった一通りの機能を備えています。
Phantom Ⅱの特徴
Phantom Ⅱの特徴として、スマートフォンをオペレーター用端末として使っていることやランニングコストの削減、シンプルでも十分な機能の管理ソフトといった点が挙げられます。それぞれの特徴を詳しく説明していきます。
スマートフォンを使うから在宅ワークに最適
Phantom Ⅱはスマートフォンをオペレーター用端末として使います。専用アプリを入れたスマートフォンがあれば環境構築もほとんど不要なので、在宅ワークに最適です。
機能も十分で、自社でセットした顧客リストに基づいて架電するため、PCを使ったCTIと比べても引けを取りません。架電先が出ないときに自動でスキップして次の番号へ架電するオートコール機能や通話の自動録音機能も備えています。
端末自体が小型なスマートフォンは、紛失や盗難による顧客情報などの漏洩が心配という人もいるでしょう。しかし、Phantom ⅡはQRコードを使った認証をおこなっており、情報漏洩の防止にも注意が払われています。
ランニングコストの削減
IP電話を使ったシステムは、1オペレーターにつき2万円から4万円程度かかってしまうこともあります。しかし、携帯電話を使ったシステムのPhantom Ⅱは、通話料金が1オペレーターあたり月額2,700円と非常に低額です。かけ放題の定額制で通話時間を気にする必要もないため、ランニングコストを削減することができます。
シンプルでも充分な機能の管理ソフト
Phantom Ⅱの管理ソフト「Phantom Ⅱマネージャー」には複数業者対応、商品管理、スタッフ管理などの機能があります。在宅ワークで働いているスタッフも容易に管理できるのが特徴です。オペレーターごとの個別コール状況などが把握できるうえ、自動で録音された通話を管理側からダウンロードすることもできます。また、勤怠管理によって給与計算などの負担を軽減できる点もメリットです。
価格・料金プラン
Phantom Ⅱの価格と料金プランは以下の通りです。
プラン名 | – |
---|---|
月額費用 | 通話料:2,700円/1オペレーター |
補足 | 6,980円/台 |
機能一覧
Phantom Ⅱの機能一覧は、次の通りです。
IVR(自動音声応答) | – | プレディクティブコール | – |
コールキューイング(待ち呼) | – | 通話スコアリング | – |
通話振り分け機能 | – | 文字起こし | – |
着信履歴機能 | – | 自動録音 | ○ |
ポップアップ機能 | – | ダッシュボード | – |
モニタリング機能 | ○ | SFA連携 | – |
ささやき機能 | – | CRM連携 | ○ |
ワンクリック発信 | – | チャット連携 | – |
提供環境・技術情報
Phantom Ⅱの提供環境と技術情報は以下の通りです。管理アプリはGoogle Chromeに対応しています。アプリはAndroidで利用できます。
提供形態
- クラウド
OS
問い合わせ
ブラウザ
- Google Chrome
アプリ
- スマホ – Android
API連携・サービス連携
Phantom ⅡのAPI連携やサービス連携については、情報が公開されていません。詳しくは問い合わせが必要です。
セキュリティ
Phantom Ⅱのセキュリティ情報は公開されていません。詳しくは問い合わせが必要です。
暗号化通信 | – | データバックアップ | – |
ユーザー管理 | – | シングルサインオン(SSO) | – |
操作ログ管理 | – | 二段階認証 | – |
アクセスログ管理 | – | ワンタイムパスワード | – |
デバイス管理 | – | IPアドレス制限 | – |
プライバシーマーク | – | VPN接続 | – |
ISO/IEC 27001 (情報セキュリティ) | – | BCP対策 | – |
ISO/IEC 27017 (クラウドサービスセキュリティ) | – | SLA(サービス水準合意) | – |
ISO/IEC 27701 (プライバシー情報) | – | GDPR | – |
JIS Q 15001 (個人情報保護) | – | CCPA | – |
CSMS(IEC 6244321) (制御システムセキュリティ) | – | ダブルオプトイン | – |
ISO/IEC 20000 (ITサービス) | – | データ閲覧制限 | – |
情報セキュリティ安全対策適合証明 | – | データエクスポート制限 | – |
24時間365日監視 | – | AD連携 | – |
サポート
Phantom Ⅱはオンラインマニュアルが用意されているほか、営業時間内は電話テクニカルサポートが開設されています。営業時間外も24時間受付のメールサポートを受けられます。
電話 | ○ |
メール | ○ |
チャット | – |
運用コンサルティング | – |
サポートサイト | – |
ユーザーコミュニティ | – |
セミナー | – |