顧客管理システムにはさまざまな種類があり、それぞれ機能・価格が異なります。この記事では顧客管理システムであるWArm+の特徴や機能・価格を紹介します。WArm+であれば自社だけのオリジナル顧客管理システムを簡単に構築可能です。自社に適した顧客管理システムを検討している方はぜひ参考にしてください。
WArm+とは
WArm+(ウォームプラス)は、システムリサーチ社が提供している顧客管理システムです。システムリサーチ社は、1987年に最初の顧客管理システムをリリースして以来、さまざまなツールを開発してきました。システム利用者に対しては、約30年の実績とノウハウをもとに、適切なアドバイスや提案をしてくれます。
WArm+は、2,000社以上の企業で導入されています。さらに、コールセンターや飲食店、訪問介護サービスなど、さまざまな業種に対応できる使い勝手の良さが大きな魅力です。リモートワークで顧客情報を管理したい、わかりやすい操作画面のシステムを使いたい、といった要望がある場合はWArm+の導入を検討するのがおすすめです。
WArm+の特徴
WArm+には、目的に合わせて独自の顧客管理システムを構築できる、遠隔地との情報共有をスムーズにおこなえる、データのインポートやエクスポートが簡単にできる、といった特徴があります。それぞれの特徴について詳しく確認していきましょう。
自社の目的に合わせて独自の顧客管理システムを構築できる
自社だけのオリジナル顧客管理システムを簡単に構築できることは、WArm+の大きな特徴です。あらかじめ登録されている管理項目を選択するだけでシステムを構築できるため、プログラミングなどの専門技術は必要ありません。システム構築を外注する必要もないため、無駄な費用が発生することもありません。
管理項目は、氏名や住所、メールアドレス、電話番号など、豊富に準備されているため、業種や目的に応じて最適な管理システムを作成することができます。業種別のテンプレートを利用して、すぐに使用を開始することも可能です。
住所からGoogle Mapsを表示する、ラジオボタンで性別を選択する、ドロップダウンで個人と法人を選択するなどの設定もできるため、入力業務の効率化にもつながります。管理者用、オペレーター用で画面を分けるといった対応も可能です。たとえば、オペレーターは顧客情報を閲覧できず対応状況の入力のみ可能とするなど、細かな設定もできます。
遠隔地との情報共有をスムーズにおこなえる
WArm+を活用すれば、Webベースでの情報共有をスムーズにおこなえます。PCやスマートフォン、タブレットなどの機器を使って、本社と支社、会社と自宅など、離れた場所をつなぐことが可能です。クラウド電話なども活用しつつ、WArm+でデータを共有すれば、離れた場所で働くスタッフが多い場合でも効率よく仕事を進めることができるでしょう。
同じくシステムリサーチ社が提供している「BIG顧客管理Neo」を利用している場合は、登録されている顧客情報をリアルタイムでWArm+へ連携できます。自宅や外出先から顧客情報を閲覧したり、それぞれの店舗から購入履歴を確認したりすることも可能です。BIG顧客管理Neoへ新規顧客が登録されたり、情報が変更されたりしたときは、WArm+の情報も自動的に更新されるため、手動で管理する必要はありません。
データのインポートやエクスポートが簡単にできる
データのインポートやエクスポートを簡単におこなえることも、WArm+の特徴の一つです。CSV形式でデータをインポートできるため、別のシステムから情報を移行する場合でも手間はかかりません。
WArm+に登録されている情報を、さまざまな条件で絞り込んで表示させることも可能です。契約終了日で絞り込んで更新のお知らせを送る、居住エリア別にユーザーを検索してアプローチする、といった活用もできます。数万件の顧客情報でも1分程度でエクスポートできるため、別のツールでのデータ利用もスムーズにおこなえるでしょう。
さまざまな形式で集計表を出力できることも魅力の一つです。顧客を育成したり、売上向上を目指したりするためには、データの分析が欠かせません。WArm+を利用すれば、顧客ごとの利用状況や営業担当者ごとの売上などは自動で集計されるるため、営業活動の分析や改善に役立つでしょう。
顧客情報と購入履歴などを紐付けて管理できる
顧客情報と購入履歴など、複数の情報を紐付けて階層的に管理できることも、WArm+の特徴の一つです。顧客の氏名や住所、年齢などの基本情報の下に、お問合せ履歴や対応履歴といった情報を何階層でも紐付けることができます。さまざまな情報を一元管理できるため、情報検索や管理の手間が省くことが可能です。
さらに、高度で細かいデータ連携も可能です。複数の台帳に親子関係を設定したり、別の台帳からデータの一部を引用したりすることもできます。たとえば、顧客対応を入力する画面において、基本情報から氏名や住所を引用して入力する、といった設定が可能です。
価格・料金プラン
WArm+には、社内のサーバーにシステムをインストールするオンプレミス版と、インストールなどが不要なクラウド版の2つがあります。ランニングコストを節約したい、長期的に利用する、といった場合はオンプレミス版を導入するとよいでしょう。社内でサーバーを設置する余裕がない、それほど多くのID数は必要ない、という場合はクラウド版が最適です。
どちらのプランでも、具体的な料金は目的やID数によって異なります。オンプレミス版を希望する場合は、要望をヒアリングしてもらえるため、サーバー設置方法や情報の管理方法などの希望をまとめておきましょう。クラウド版は、最大3カ月間の無料トライアルを利用できるため、操作方法や管理画面の使いやすさをチェックしてから契約するのがおすすめです。
料金プランは以下の通りです。(※税込価格)
プラン名 | オンプレミス | クラウド |
---|---|---|
初期費用 | 問い合わせ | 無料 |
月額費用 | 問い合わせ | 問い合わせ |
補足 | データID上限なし | ログインID100件まで |
機能一覧
WArm+には、下表の通り、多彩な機能が搭載されています。顧客情報管理システムを自由にカスタマイズでき、遠隔地との情報共有もスムーズにおこなえるため、リモートワークでもスムーズな顧客管理を実現したい、コンタクトセンターの業務を効率化したい、といった企業に向いているでしょう。
連絡先・取引先管理 | ○ | デシル分析 | – |
見込み客管理 | – | アトリビューション分析 | – |
活動履歴管理 | ○ | エリア分析 | – |
検索・フィルター | – | ユーザー管理 | – |
パイプライン管理 | – | 組織管理 | – |
商談・案件管理 | ○ | 任意の管理項目 | – |
ユーザー割当・アサイン機能 | – | 自動化・RPA | – |
見積書・請求書作成 | – | 組織単位のカスタマイズ | ○ |
承認プロセス・ワークフロー | – | 個人単位のカスタマイズ | ○ |
スケジュール管理 | – | 管理項目のカスタマイズ | ○ |
タスク管理 | – | レイアウトのカスタマイズ | ○ |
スコアリング機能 | – | フィード・コミュニティ機能 | – |
ドキュメント管理 | – | グループチャット | – |
予実管理 | – | 個人チャット | – |
日報管理 | – | プロジェクト管理 | – |
地図機能 | – | カレンダー機能 | – |
顧客セグメント・属性分類 | – | 掲示板機能 | – |
キャンペーン管理 | – | データインポート(ローカルファイル) | – |
メール配信 | – | データインポート(競合システム) | – |
Webフォーム | – | API | ○ |
ランディングページ | – | チャットツール連携 | – |
A/Bテスト | – | CTI・BPX連携 | ○ |
アンケート機能 | – | SNS連携 | – |
問い合わせ管理 | – | SFA連携 | – |
チケット管理 | – | MA連携 | – |
サポートページ | – | メールアプリ連携 | – |
ダッシュボード | – | 名刺管理アプリ連携 | – |
レポート作成 | – | ヘルプデスクシステム連携 | – |
リアルタイム更新 | – | Web会議ツール連携 | – |
予測分析 | – | ERP連携 | – |
RFM分析 | – | – | – |
提供環境・技術情報
WArm+の提供形態や動作環境は以下の通りです。導入前に確認しておきましょう。
提供形態
- クラウド
- オンプレミス – Windows
- オンプレミス – Mac
OS
- Windows
- macOS
- Android
- iOS
- iPadOS
- Chrome OS
ブラウザ
- Microsoft Edge
- Google Chrome
- Firefox
アプリ
- PC – Windows
- PC – Mac
- スマホ – Android
- スマホ – iPhone
- スマホ – iPad
API連携・サービス連携
WArm+は、販売管理や在庫管理をおこなえる「PCA商魂DX」、電話やチャットとWebアプリケーションを接続する「Twilio」などのツールと、API連携できます。「PCA商魂DX」と連携すれば、売上明細や得意先マスタなどの情報を簡単にインポートできます。登録されているデータをWArm+上で確認できるため、情報の検索や管理を効率化できるでしょう。また、Twilioプラグインを活用すれば、電話交換機や電話機がなくても、CTI機能や電話機能を利用できます。
セキュリティ
ファイヤーウォールや24時間365日監視、暗号化通信など、セキュリティ性が高いこともWArm+の大きな特徴です。
顧客情報へのアクセスなどの操作は、SSL通信によって暗号化されています。また、外部からの不正アクセスについてはファイヤーウォールで防御することができるため、データの漏洩や改ざんのリスクを減らせるでしょう。24時間365日の監視もおこなわれているため、重要な顧客情報も安心して保存しておけます。
ユーザーごとに権限を細かく設定できることも特徴の一つです。管理者とそれ以外のスタッフで閲覧できる項目を分けるなど、内部からの情報流出リスクを抑えることも可能です。操作ログも残せるため、万が一、問題が発生した場合の対応に困ることもないでしょう。
暗号化通信 | ○ | データバックアップ | – |
ユーザー管理 | – | シングルサインオン(SSO) | – |
操作ログ管理 | – | 二段階認証 | – |
アクセスログ管理 | – | ワンタイムパスワード | – |
デバイス管理 | – | IPアドレス制限 | – |
プライバシーマーク | – | VPN接続 | – |
ISO/IEC 27001(情報セキュリティ) | – | BCP対策 | – |
ISO/IEC 27017(クラウドサービスセキュリティ) | – | SLA(サービス水準合意) | – |
ISO/IEC 27701(プライバシー情報) | – | GDPR | – |
JIS Q 15001(個人情報保護) | – | CCPA | – |
CSMS(IEC 62443-2-1)(制御システムセキュリティ) | – | ダブルオプトイン | – |
ISO/IEC 20000(ITサービス) | – | データ閲覧制限 | – |
情報セキュリティ安全対策適合証明 | – | データエクスポート制限 | – |
24時間365日監視 | ○ | AD連携 | – |
サポート
WArm+の導入後にわからない点がある場合は、電話やメールで質問して解決できます。また、別料金を支払うことで、さまざまなサポートを受けることができる「イリイの保守サービス」を契約することも可能です。重要な顧客情報や業務データのバックアップ、システムの障害が発生したときの対応など、運用形態に応じたサポートを受けることができるため、必要に応じて契約しておきましょう。
電話 | ○ |
メール | ○ |
チャット | – |
運用コンサルティング | – |
サポートサイト | – |
ユーザーコミュニティ | – |
セミナー | – |