POSレジでの顧客管理に必要な5つの機能を詳しく解説
POS・店舗管理システム
2023.08.18
2023.08.18
さまざまな業種の店頭で活躍しているPOSレジは、会計と会計内容の記録以外にも多くの機能を搭載しています。 顧客管理ができる多機能なPOSレジも多く、上手に活用すれば売り上げの向上が可能です。 POSレジの顧客管理機能を知り、効果的なアプローチに活かしましょう。 本記事ではPOSレジの顧客管理に必要な機能と、業種別の活用方法を紹介します。
POSレジでは顧客管理ができる
POSレジは商品を販売した際の情報を、リアルタイムで記録や集計するシステムを持っています。 近年はこうした機能がより高度になり、記録と集計以外にもさまざまな情報を管理できるようになりました。 そのなかのひとつが顧客管理です。 顧客管理機能を搭載しているPOSレジでは、集めた情報の一元化や分析をおこなうとともに、別のシステムとの連携もできます。 顧客管理機能はすべてのPOSレジに搭載されているものではありませんが、活用すればトレンドの分析や顧客の分類、売り上げの課題などが明確にわかり、集客や販売戦略に活かしやすくなります。
POSレジでの顧客管理に必要な機能
POSレジでの顧客管理に欠かせない機能を5つ紹介します。これらは顧客管理機能があるPOSレジの多くで搭載されているものです。
1. 顧客情報データベース
顧客管理の心臓部分ともいえるのが顧客情報のデータベースです。利用客の氏名や住所、誕生日などの個人情報や、利用頻度や金額などあらゆる情報を記録して管理します。 メールアドレスからダイレクトメールや来店のお礼などを自動送信する機能がついているタイプも多く、集めた情報の活用もスムーズにできます。
2. 購買履歴管理機能
購買履歴管理機能は、利用客の購入内容や利用履歴を記録する機能です。 購入した商品やサービスから、利用客が好むジャンルや価格帯がわかるため、来店時や案内を送付する際に嗜好に合わせたアプローチがしやすくなります。
3. 予約情報管理機能
予約情報管理機能は、お店の予約ページや大手Web予約サイトからの予約や、電話で受けた予約などをまとめて管理する機能です。 アナログな方法で管理するよりもミスを防ぎやすく、全体的な予約状況も判断しやすくなります。
4. デジタル会員証機能
会員証やポイントカードは、スマートフォンの画面提示で完了することが増えています。 デジタル会員証機能があれば、POSレジで読み込むだけで会員情報やポイントをまとめて管理できます。 レジの待ち時間やカード管理のストレスを減らせるため、より利用しやすいお店として認識してもらいやすくなるでしょう。
5. 強固なセキュリティ対策
顧客管理機能が搭載されているPOSレジには、利用客のさまざまな個人情報が詰まっています。 万が一、情報が流出した場合はお店の信用を大きく落とし、賠償問題に発展する恐れがあるため、強固なセキュリティ対策は欠かせません。 POSレジそのものや現金の盗難に対するセキュリティだけでなく、ソフトウェアのセキュリティにも目を向けましょう。
業界別の顧客管理方法
ここからはPOSレジの顧客管理を美容室、薬局、飲食店の業界別に紹介します。
美容室やサロンの顧客管理
美容室やサロンでは、予約と利用客のカルテを連動させると活用しやすくなります。 カウンセリングの内容や前回の施術内容などを予約と連動させることで、担当のスタッフ以外にも利用客の情報が共有できるようになります。 これによって繰り返し同じ質問をすることを減らせるため、お得意様であると感じてもらいやすく、お店に愛着を持たれやすくなります。
薬局の顧客管理
薬局のPOSレジは、レセコンとの連携やセルフメディケーション税制への対応など、小売店よりも専門的な機能が求められます。 利用者の体に直接関係する業務であることから、顧客管理もアレルギー情報や前回の処方内容などの情報を含んだ方が活用しやすくなるでしょう。 来店時に自分の体のことを気にかけるひと言があると、安心感も生まれます。
飲食店の顧客管理
飲食店の顧客管理では、予約システムと売上分析が重要です。 予約システムはスムーズで間違いのない予約を効率的に取ることにつながります。 売り上げ分析は、すべての利用客の注文内容から、日時別や客層別、メニュー別に売り上げを分析して経営戦略に役立てることが可能です。 季節限定メニューの人気度や、仕入れ量の見直しなど、経営を左右する重要なデータを得られます。
POSレジで顧客管理をするメリット
POSレジによる顧客管理は、レジを利用するさまざまな業種でメリットがあります。大きな3つのメリットを紹介します。
顧客の特徴を分析ができる
POSレジの顧客管理は、会計と同時にデータを収集できる点が大きな特徴です。 これによって間違いのないデータをスピーディに集められ、顧客一人ひとりの特徴を分析しやすくなります。 個別に得た顧客情報をデータベースに入力する手間もかかりません。
顧客データに基づいた施策の立案ができる
会計時に集めた顧客データは、POSレジや連携しているPC、タブレットなどから閲覧できます。 利用状況や顧客情報から、経営施策を立てやすくなり、より幅広い戦略がみえてくるでしょう。 利用客のニーズもみえてくるため、顧客満足度の向上にも役立ちます。
アプローチの最適化ができる
利用客のニーズがわかることで、最適なアプローチも自ずとみえてきます。 顧客に合った手厚い対応をすれば、お店のファンも自然と増えるでしょう。 興味を引くアプローチに絞り込むことができれば、宣伝費を削減して売り上げを上げることも可能です。
POSレジの顧客管理は業種に合ったシステムが必要
POSレジの顧客管理機能は、顧客情報や利用履歴、予約管理などを一元化できる便利なシステムです。 より効果的に活用するには、一般的な顧客管理機能に加えて、業種に合ったシステムを搭載させましょう。 美容室ならカルテや予約機能との連携、飲食店なら注文内容のデータ吸い上げなど、業種ごとに必要なシステムは大きく異なります。 上手に活用できれば、緻密な売り上げ分析が可能になり、効果的なアプローチができるようになるでしょう。 顧客満足度の向上にも直結するため、POSレジを導入する際は顧客管理システムの内容にもぜひ目を向けてみてください。
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