予約決済システムとは?メリットや活用例を徹底紹介
決済代行・PSP
2023.08.24
2023.08.24
予約決済システムは、予約と支払いを同時におこなう新しい利用方法です。飲食店や宿泊施設だけでなく、オンラインサービスや各種イベントでも使われることが増えています。 しかし、前払いという性質上相性が悪い業種も少なくありません。 本記事では予約決済システムの基本やメリットを解説し、活用例も紹介します。無断キャンセルの予防や新規顧客確保をしたいとお考えの際は、ぜひお読みください。
予約決済システムとは
予約決済システムとは、予約と同時に支払いも完了させるシステムです。 飲食店やイベント、旅館などさまざまなサービスで使えるシステムで、ほとんどがオンライン決済で完了します。 予約決済システムはサービス提供側と利用者側の双方にメリットがある決済方法です。
しかし、予め料金が決まっているサービスにしか対応できず、当日の変更に対応しにくいという側面もあります。 上手に活用するには、提供サービスとの相性を見極め、メリットを最大限に活かすことが大切です。
予約決済システムのメリット
予約決済システムを導入するメリットは、待ち時間やミスを減らせることに加え、大きな痛手になる無断キャンセルの抑止も挙げられます。具体的なメリットをみていきましょう。
待ち時間を減らせる
飲食店や宿泊施設などでは、顧客が来店した際と退店する際に、受付と会計をしなければいけません。予約決済システムで予約と支払いが終わっていれば、名前を告げるだけでスムーズに案内され、現地での支払いも発生しなくなります。 待ち時間をほとんど作らずに対応できることで、利用者もストレスがなく、サービス提供側も会計処理に時間を取られなくなります。
ヒューマンエラーを予防できる
予約決済システムは、ヒューマンエラーによるダブルブッキングや予約内容の聞き間違いなどが予防できます。 また、予約時に費用を確認できるため、勘違いによる支払いトラブルも発生しにくくなるでしょう。 現金の取り扱いが減ることで、釣り銭の渡し間違いも発生しにくくなります。
無断キャンセルが発生しにくくなる
先払いである予約決済システムは、店舗側がキャンセル処理をしない限り、来店の有無に関わらず自動的に支払いが発生します。そのため、無断キャンセルはほとんど発生しません。 また、リマインド機能があれば、前日や当日の朝に予約のお知らせが入ります。予約をうっかり忘れたり、日時を間違えたりするリスクも軽減できます。
外国人の利用増加が見込める
日本語が堪能でない外国人は、店舗でのやりとりを心配して利用を遠慮するケースが少なくありません。予約決済システムがあれば、ブラウザの翻訳機能を使ったり、日本語がわかる人の助けを借りたりして事前にオーダーしておくことが可能です。
多言語のメニューや説明をWeb上に用意しておけば、さらに利便性は高まります。 利用する際は名前を告げるだけでよいため、日本語に不安がある外国人を取り込める可能性がでてきます。
予約決済システムの活用例
予約決済システムと相性がよく、メリットを得やすい活用例を紹介します。
オンラインサロンの事前決済
オンラインサロンには月額制のタイプと、受講の度に支払う都度払いタイプがあります。予約決済システムが適しているのは、後者の都度払いタイプです。 開講の予定と費用を掲載し、受講希望者に予約を取って支払いも済ませてもらう方式です。当日は予約済の人のみが視聴できるかたちでサロンを開催します。 月額課金制との併用も可能であるため、特別な内容やレッスンに対してのみ予約決済システムを導入することもできます。
イベントやセミナーの事前決済
オフラインでのイベントやセミナーでも予約決済は非常に便利です。 予約制にすることで当日の来場者の人数が把握しやすくなり、支払いも完了していれば無断キャンセルもほぼ発生しません。 また、参加者の名前がわかっていれば先に座席を決めておくことが可能になり、対応する人員を無駄なく配置できます。現地支払いのケースで発生しやすい待ち列も予防できます。
飲食店のデリバリーやモバイルオーダー
近年利用率が急増している飲食店のデリバリーとモバイルオーダーも、予約決済と非常に相性がよいサービスです。 店舗側は予約内容に合わせて準備ができ、利用者側は希望した時間に商品を受け取れて双方にストレスが発生しにくくなります。
とくにクリスマスや年末年始など、利用者が急増する時期は予約管理システムが大活躍します。注文と配達に必要な人員が管理しやすく、ミスも減らせるでしょう。日本語での注文ができない外国人の利用者も取り込みやすいです。
ホテルの事前予約や事前決済
ホテルや旅館をはじめとした宿泊施設は、予約をしたうえでの利用が一般的です。当日の変更もほとんど発生しないため、予約決済が導入しやすいサービスです。 宿泊施設の料金は、部屋のグレードや利用人数、宿泊日数などさまざまな要素で決定します。そのため現地で支払う場合はフロントの業務が煩雑になり、チェックアウト時に手間取ることが少なくありません。そうしたもたつきをなくし、顧客に最初から最後まで気持ちよく利用してもらうためにも予約決済は活躍します。
予約決済システムの比較ポイントと選び方
予約決済システムを導入する際は、業種に合っていることや必要なシステムが搭載されていることに加え、利用料金にも着目して複数のサービスを比較しましょう。
対応可能な決済手段
予約決済システムでは、予約と決済を同時におこなう性質上、希望する決済方法がないと顧客は予約そのものを断念する恐れがあります。 クレジットカードや電子マネー、キャリア決済などのメジャーなものはできるだけ網羅しているシステムを選ぶようにしましょう。
予約と決済以外に必要な機能
予約決済システムには複数の機能を搭載した多機能タイプも存在します。クーポンの発行やGPSによる店舗の検索機能などができるシステムもありますが、機能が多ければ利用料金も高くなります。 顧客のニーズと業種に合わせて、必要な機能を明確にして選びましょう。
ランニングコスト
予約決済システムは月額料金や売上に応じた手数料などが発生します。料金形態はシステムとプランによって大きく異なるため、導入費用に加えてランニングコストも確認しましょう。
セキュリティの強度
顧客の個人情報やカード情報などが登録できる予約決済システムは、万が一、情報流出が発生すると非常に大きな問題になります。必ずセキュリティレベルを確認し、信頼性の高いサービスを選びましょう。
予約決済システムはスムーズな会計と新規顧客確保につながる
予約決済システムはすべての店舗やサービスに導入できるものではありません。事前に料金が決まっており、当日の変動や現地でのセールスが少ないサービスに対してのみ導入できます。 飲食店のデリバリーサービスや宿泊施設の予約などは活用しやすく、オンラインの有料サービスにも適用可能です。相性のよい業種と組み合わせれば、会計にかかる時間を短縮でき、新しい客層を呼び込むことにもつながるでしょう。
導入の際は、決済手段やセキュリティ面に十分に注意してシステムを選ぶことが大切です。キャッシュレス化がさらに進む現代で、上手に活用して売上向上に役立てましょう。
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