オンライン決済システムとは?種類や選び方を詳しく解説
決済代行・PSP
2023.08.24
2023.08.24
オンライン決済システムは広く普及し、使えることが当たり前の時代になりつつあります。ECサイトや有料サービスを提供する事業者だけでなく、予約や事前申し込みを受ける場面でも活用されはじめています。 そんな時代に対応し、売上を上げるために、オンライン決済システムの種類や選び方を知っておきましょう。 本記事では、オンライン決済システムについて詳しく解説します。
オンライン決済システムとは
オンライン決済とは、対面することなくインターネット上で決済が完結する支払い方法を指します。ECサイトや有料のオンラインサービス(会員費、月額料金、ゲーム課金など)の利用や、オンラインで予約をした際の事前決済などにより発生する支払いが該当します。 消費者庁が公表している資料によると、オンライン決済の利用状況は2022年の時点で「よく利用している」と解答した人が64.0%にのぼっており「ときどき利用している」と答えた人も合わせると、9割以上の人が何らかのオンライン決済を使っています。また、この利用率は年々増えている状態です。[注1] 利用率の増加は、クレジットカード決済を筆頭に、バーコードやQR決済、電子マネー決済などが普及し、利便性が広く知られたことが背景にあります。同時に、オンライン決済に対応していないと不便であると感じる人が増えました。 ECサイトの運営や有料のオンラインサービスを提供している事業者には、オンライン決済は必須のシステムです。
[注1]消費者庁ウェブページ「キャッシュレス決済の動向整理」
オンライン決済システムのメリット
オンライン決済システムのメリットは、安全性を確保しつつ利用者の利便性を向上できることや、業務の効率化ができる点が挙げられます。
利用者のニーズに応えやすくなる
決済方法にオンライン決済を選ぶ人が増えた現代では、システムを導入することで利用者のニーズに応え、販売機会を増せるメリットが発生します。 オンライン決済なら、購買意欲が高いうちに手続きを完了してもらいやすくなり、離脱率も下がるでしょう。 このメリットはより多くの決済方法に対応しているほど強くなります。クレジットカードが使えない人に向けて、電子マネーやキャリア決済などを導入すると、より幅広いニーズに応えることができるでしょう。
料金の未回収や不正のリスクが下がる
商品の対価をその場で受け取る対面決済と比べると、オンラインの販売では料金の未回収や不正利用のリスクが高くなります。 しかし、オンライン決済システムでは、高いセキュリティに保護された状態で取引が可能になるため、そうした問題は発生しにくくなります。 また、クレジットカード会社やセキュリティが強力なシステムを通して決済をすることで、不正利用や情報流出も回避しやすいです。 もしも不正利用が発生した場合も補償がされます。
集計や経理処理の効率化ができる
オンライン決済システムを導入すると、売上や入金のデータがシステムによってまとめられます。これによって、集計と経理処理の負担を軽減できます。 また、入金サイクルも定まっており、顧客ごとに異なる入金をその都度管理する手間も省けます。
オンライン決済システムの種類
オンライン決済システムは大きく分けると5種類あります。それぞれの特徴と代表的なサービスを解説します。
1. クレジットカード決済
クレジットカード決済は、オンライン決済システムの代表格です。保有しているクレジットカードの情報を入力することで決済が完了します。 VISAカードやJCBカードのような国際ブランドがメインで、海外からの利用にも対応可能です。 分割払いが可能なことやマイルを貯めることができる点など、利用者側のメリットも多い決済方法です。
2. オンライン銀行決済
インターネットバンキングに対応している銀行口座を使って送金し、決済する方法です。 利用者はPCやスマートフォンからの操作のみで手続きが完了します。 受け取る側もインターネットバンキングに対応していれば、出入金をオンラインで確認可能です。通帳記入することなく支払いの有無がわかり、迅速な対応ができます。
3. キャリア決済
携帯電話の大手キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンクなど)の決済サービスを利用し、携帯電話の利用料金と合算して支払う方法です。 スマートフォンや携帯電話を持っていれば利用でき、即時決済が可能な便利なサービスです。 利用限度額の設定も可能であるため、若年層の利用も多くみられます。
4. ID決済
Amazon Pay、LINE Pay、PayPayなどに代表される決済サービスで、チェックアウトサービスと呼ばれることもある方法です。 利用登録をしてチャージしておけば、IDとパスワードのみで利用できます。実店舗でも利用できることから利用者が多く、こちらも若年層に人気の支払い方法です。
5. 電子マネー決済
楽天Edyやnanacoをはじめとした、プリペイド式の決済方法です。交通系電子マネー(Suica、PASMO、ICOCAなど)も含まれます。 事前にカードやアプリにチャージをして使うタイプで、ID決済と似た性質をもっています。
オンライン決済システムの比較ポイントと選び方
オンライン決済システムを導入する際は、各サービスを比較して選ぶことが大切です。比較のポイントと選び方を解説します。
必要な決済方法の種類
まずはオンライン決済システムの中から、どのサービスを導入するか選びましょう。 前述したようにオンライン決済システムにはさまざまなタイプがあり、利用者数や利用者の年齢層も異なります。 クレジットカードは利用率が高いため、物販や有料サービス、事前決済の予約など、ほぼすべてのサービスで必須です。若年層向けのサービスなら電子マネーやID決済も取り入れてもよいでしょう。 利用者層に合わせて必要な決済方法を導入し、利便性を高めてカゴ落ちを防ぐことが大切です。
決済以外の機能
オンライン決済システムには、決済以外にも機能を備えたものがあります。請求書や納品書の作成と発行が可能であるものや、専用のWebページが用意されているものなど、機能はサービスによって異なります。 オンライン決済システムで事務処理もまとめたい場合は、そうした機能でも比較して選ぶようにしましょう。
利用料金と手数料
オンライン決済システムの利用には、利用料金と手数料が発生します。 プランによって変動する部分ですが、利用料金は月額3,000円~8,000円、決済手数料は売上の2%~10%が多くみられます。 利用料金と手数料は継続的にかかるものです。複数のシステムやプランを比較してコストを削減できるものを選びましょう。
オンライン決済は利便性を高めて売上向上にもつながる
オンライン決済システムは有料サービスだけでなく、物販や予約受付のシーンでも当たり前に使われるようになりました。 対応していないと別の店舗やサービスを選ばれる可能性が高く、利用者のニーズにしっかり応えることが売上を上げる鍵です。 オンライン決済システムを導入する際は、決済方法だけでなく機能や手数料も確認することが重要です。上手に活用して利便性を高め、集客と売上につなげましょう。
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