【初心者でもわかる】レンタルサーバーとは?仕組みや選び方をわかりやすく解説
レンタルサーバー・クラウドサーバー
2023.06.02
2023.06.02
自社でサーバーを持たずに、サーバー運営会社に借りて利用するレンタルサーバー。Web上でビジネスを展開する際に必要だという話を聞いたことがある方もいるかもしれません。ここでは、そもそもレンタルサーバーとは何なのか、本当にレンタルサーバーを借りる必要があるのかなど、レンタルサーバーについて詳しく解説していきます。
【初心者でもわかる】レンタルサーバーとは
レンタルサーバーとは
レンタルサーバーとは、サーバー運営会社から借りて利用することができるサーバーのことです。ホスティングサービスと呼ばれることもあります。
本来、Webサービスを運営したり、自分のホームページを作る際は、自分でサーバーを用意する必要があります。しかし、自分でサーバーを設置して運用するとなると、多大なコストがかかると同時にさまざまな知識が必要となるので、その分だけ手間がかかります。
レンタルサーバーを利用することでサーバーの設置方法について学ぶ必要がなくなり、気軽に運営することができます。 また、通常レンタルサーバーを介してサーバーを利用する際は、Webサーバーだけでなくメールサーバーなども利用することもできます。
サーバーとは
サーバーとは、データや機能を提供するコンピュータのことです。私たちがある画像をダウンロードしたり、新しいページに遷移したりする際、そのデータを引き出すための受け渡し役となるのがサーバーです。このサーバーがうまく機能しているからこそ、普段私たちはWebサービスを利用したり、ホームページを閲覧したりすることが出来ているのです。
関連記事:サーバーとは?仕組みや種類、関連用語を知ってインターネットを理解しよう!
サーバーの仕組み
普段私たちがWebサービスを目にする媒体となるものを、クライアントとよびます。例えば、Google ChromeやSafariといったブラウザもクライアントの一種です。サーバーとクライアントが互いにやりとりをすることで、インターネットの裏側を支えています。
また、クライアントはWebページを見る際に、サーバーに「指定したURLのページを開いてください」といった要求を送信します。この要求のことをリクエストといいます。そうするとサーバー側は、その要求に応じた応答を返します。この応答のことをレスポンスといいます。
クライアントからリクエストが送信され、サーバーからレスポンスが返される、というやりとりを通じてWebサービスは運営されています。
レンタルサーバーの種類
レンタルサーバーには、その形態別に大きく3種類に分けられます。それぞれ3種類のレンタルサーバーについて紹介します。
専用サーバー
専用サーバーは、1つのサーバーを1人で使うタイプのレンタルサーバーです。1つのサーバーをそのまま借りて使うためコストは少しかさみますが、他者のWebサイト運営の影響を受けることがありません。
また、サーバーの容量も多くつかうことができます。 ただ、サーバーの設定などは自分でおこなう必要があるため、多少の専門的な知識は必要であるといえるでしょう。
共用サーバー
1つのサーバーを分割して、複数のユーザーで利用するタイプのレンタルサーバーです。サーバーの設定などはレンタルサーバー会社がおこなってくれるため、詳しい知識は必要ありません。 ただ、複数のユーザーで1つのサーバーを分割するため、自社にあったカスタマイズはできないと同時に、1ユーザー当たりの容量は少なくなってしまいます。
VPS(仮想専用サーバー)
VPSとは、1台のサーバーの中に仮想で専用サーバーを複数作り、その仮想専用サーバーを各々のユーザーが利用するタイプのレンタルサーバーです。専用サーバーと共用サーバーの双方の側面があるといえます。
仮想専用サーバーを自分で運用するため、専用サーバーに比べてコストを抑えながら、自分好みのカスタマイズをすることができます。ただ、サーバーの設定などは自分でおこなう必要があり、ある程度の知識がないと運用することは難しいかもしれません。
レンタルサーバーを利用してブログやホームページを運営するメリット
ブログやホームページを運営する際に、レンタルサーバーを利用するべきか無料のブログサービスを利用するべきか迷ったことがある方も多くいるかもしれません。ここでは、レンタルサーバーを利用するメリットを紹介します。
自由なカスタマイズが可能
ブログサービスを利用してブログやホームページを運営する際は、デザインや設定にある程度の制限があります。しかしサーバーを利用すると、自分の好きなところにボタンを配置したり、ヘッダーの色やデザインを変えたりすることができます。 このように自在にWebサイトのデザインを調整することで、よりユーザーの趣向に沿ったWebサイトをつくることができます。
ブログやホームページが自分の資産となる
レンタルサーバーを利用して自分でブログやホームページを運営すると、Webサイトにあるコンテンツはそのまま自分の資産となります。ブログサービスのなかには商用利用が禁止されているものがあったり、ブログサービスの運営会社が倒産してしまうことでコンテンツが消去されてしまったりすることも考えられます。
レンタルサーバーを利用して自分のWebサイトを運営する方が、自分で生み出したコンテンツを自分の資産として還元しやすい環境にあるといえるでしょう。
収益を最大化しやすい
自分でサイトを作って収益をあげたいと思っている方も多いでしょう。その際、自分のサイトに好きなように広告を掲載して、かつその収益もできるだけ多く得たいと思う方も多いかもしれません。 もちろんブログサービスにも広告を載せられないわけではありませんが、広告を設定するうえでもブログサービス運営会社の意向によって惑わされてしまうため、思うように収益を上げることができません。
レンタルサーバーを利用して自分のWebサイトを運営すれば、自分の意向で広告を掲載することができるため、思うように収益をつくることができます。
レンタルサーバーの選び方
レンタルサーバーの導入を決めても、どのような基準で選べばいいのかわからない、という方もいるでしょう。ここでは、どのようなポイントに注目してレンタルサーバーを利用するべきかを解説します。自分が運営したいホームページやブログ、Webサイトに必要な機能をイメージしながら導入するサービスを選ぶようにしましょう。
費用
レンタルサーバーを利用する場合の費用は、大きく分けると初期費用と月額費用の2つに分けられます。初期費用が高くて月額費用が安いレンタルサーバー会社や、逆に初期費用は安いものの月額費用が高いレンタルサーバー会社など、さまざまな費用体系があります。 サーバーの費用がWebサイト運営をするうえで負担にならないよう、適切な価格のサービスを選びましょう。
ディスク容量
各レンタルサーバー会社が提供するサーバーのディスク容量も、レンタルサーバーを選定する際の指標の1つであるといえます。 画像ファイルやHTMLファイルをアップする際の容量や、メールサーバーにおけるメールの保存容量、データベースの容量などがこのディスク容量に含まれます。
過度に多いディスク容量のレンタルサーバーを選んでしまうと、その分だけ余計なコストがかかります。
しかしディスク容量が少ないレンタルサーバーを選ぶと、自分のブログやホームページ、Webサービスがうまく運営できなかったりします。 これらを踏まえて適切なディスク容量のレンタルサーバーを選ぶべきでしょう。
通信速度
リンクをクリックしたものの、そのWebサイトが表示されるまでに数十秒もかかってしまってストレスになったといった経験はありませんか? クリック後すぐにWebサイトを表示させるためにも、通信速度がある程度速いサーバーを利用した方が良いでしょう。
多くの人に見てもらうブログやホームページを作るうえで、そのブログやホームページの表示速度が遅くなってしまうと、ユーザーの満足度を下げることにつながります。あまりにも通信速度が遅いレンタルサーバーを選ばないようにする注意が必要です。
サポート対応
各レンタルサーバーがどういったサポートをしているのかも事前にチェックしておくべきでしょう。 電話対応が可能なのか、各種データのバックアップは取ってくれるのか、運用のサポートはあるのかなどを各社比較しておき、自分が求めるサポート対応をしてくれるレンタルサーバーを選ぶことも重要です。
マルチドメイン機能
マルチドメイン機能とは、1つのサーバーで複数のWebサイトを運営できる機能です。ブログやWebサイトを立ち上げる際、複数のテーマについてサイトを展開したいということがあるかもしれません。
しかし、1つのWebサイトで複数のテーマを扱ってしまうと、Webサイト内の一貫性が損なわれ、ユーザーの利便性を落としてしまうことになります。 このような場合、複数のWebサイトを立ち上げて運営していくことがあります。
自分が複数のWebサイトを立ち上げる予定があるのか、あらかじめ想定してレンタルサーバーを選ぶと良いでしょう。
WordPress簡単インストール機能
Webサイトの立ち上げから運用まで、簡単におこなえるCMSというものがあります。数あるCMSのなかでも代表的なものがWordPressです。 レンタルサーバーにはWordPressを1クリックでインストールできる機能を持ち合わせているものもあります。記事コンテンツを作成することでブログ運営をしていく場合、WordPress簡単インストール機能を持ち合わせているレンタルサーバーを導入すると良いでしょう。
レンタルサーバー契約の流れ
続いて、実際にレンタルサーバーを契約するときの流れを紹介します。
登録
まずは自分が求めるレンタルサーバーを選定し、そのレンタルサーバー会社に申し込みをして登録します。個人情報や決済情報などを入力すれば完了です。また、疑問点は不安な点がある場合はこの段階でレンタルサーバー会社に問い合わせて解消しておくべきでしょう。
ドメインの設定(任意)
Google広告など一部のサービスを利用したい場合は、独自のドメインを取得する必要があります。その際は、登録と同時にドメイン設定をおこないます。このドメインとは、インターネット上において自分のブログやホームページの場所を示す住所のようなものです。 「○○.com」「○○.jp」といったものがドメイン名にあたります。このドメイン名を設定する際、ほかのWebサイトと同じドメインは設定できなかったりとさまざまな条件があります。
DNS設定
つづいてDNSサーバーの設定をおこないます。この作業は基本的にレンタルサーバー会社のサポートが入っている場合が多く、そのサポートにしたがって手続きをおこないます。ここではドメインをDNSサーバーが読み取れるように登録する「ドメインの関連付け」という作業をおこないます。DNSサーバーについて知りたい方は以下の記事を参照ください。
関連記事:サーバーとは?仕組みや種類、関連用語を知ってインターネットを理解しよう!
自分に合ったレンタルサーバーの利用を
いかがでしたか。 今回レンタルサーバーについて解説してきましたが、レンタルサーバーを使いこなすためにはさまざまな専門知識が必要です。Webサイトを運営していきたいと考えていれば、レンタルサーバーを導入して独自のWebサイトをつくっていくと良いでしょう。 より多くのレンタルサーバーのなかから選びたいと考えているかたはこちらをご覧ください。
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