パソコンのウイルス対策方法や対策ソフトの選び方を解説
ウイルス対策・不正アクセス対策
2023.05.22
2023.05.22
パソコンのウイルス対策はなぜ必要なのでしょうか。パソコンのウイルス対策を怠ると、システムが正常に動作しなくなったり、重要な情報が漏洩したりするリスクがあります。 パソコンのウイルス対策をおこなわないリスクを知り、情報セキュリティを強化しましょう。 この記事では、パソコンのウイルス対策の必要性や具体的な方法、ウイルス対策ソフトの選び方を解説します。
パソコンのウイルス対策は必要?
IPAの「情報セキュリティ10大脅威2023」をみると、企業はさまざまなセキュリティリスクを抱えていることがわかります。(※1)
たとえば、昨年に引き続いてもっとも脅威度が高いとされたのが、パソコンなどの端末をロックし、その解除と引き換えに金銭を要求する「ランサムウェアによる被害」です。
順位(前年順位) |
脅威 |
1位(1位) |
ランサムウェアによる被害 |
2位(3位) |
サプライチェーンの弱点を悪用した攻撃 |
3位(2位) |
標的型攻撃による機密情報の窃取 |
4位(5位) |
内部不正による情報漏洩 |
5位(4位) |
テレワーク等のニューノーマルな働き方を狙った攻撃 |
6位(7位) |
修正プログラムの公開前を狙う攻撃(ゼロディ攻撃) |
7位(8位) |
ビジネスメール詐欺による金銭被害 |
8位(6位) |
脆弱性対策の公開に伴う悪用増加 |
9位(10位) |
不注意による情報漏洩等の被害 |
10位(圏外) |
犯罪のビジネス化(アンダーグラウンドサービス) |
また、10位にランクインしている「犯罪のビジネス化(アンダーグラウンドサービス)」のように、新たに登場したセキュリティ脅威もあります。 サイバー攻撃の手口は巧妙化を続けており、新しいウイルスが次々と登場しています。そのため、パソコンのウイルス対策は日常的におこなうことが大切です。
パソコンのウイルス対策をしない場合のリスク
パソコンのウイルス対策をおこなわなかった場合、具体的にどのようなリスクが生じるのでしょうか。 IPAは、サイバー攻撃を受けたときに想定される被害を4つ挙げています。(※2)
- 被害者への損害賠償などの支払い
- 取引停止、顧客流出
- インターネットの遮断などによる業務効率のダウン
- 従業員の士気低下
パソコンのウイルス対策が不十分の場合、システムが使用できなくなって業務効率が低下したり、重要な情報が漏洩したりするリスクが高まります。 とくに以下のような情報が漏洩した場合、取引先の信頼低下や被害者への損害賠償、従業員の士気低下などにつながります。
- 従業員の住所やマイナンバー、給与明細
- 顧客や取引先の連絡先一覧
- 取引先ごとの取引実績
- 新製品などの開発情報
- 取引先から取扱注意として預かった情報
こうしたセキュリティリスクを避けるため、次の項目で紹介するウイルス対策を実施しましょう。
(※2)情報セキュリティ5か条|IPA
パソコンのウイルス対策方法
- パソコンの主なウイルス対策は以下の4つです。
- OSやソフトウェアをこまめにアップデートする
- 重要なデータのバックアップを取る
- 不審なサイトやメールの添付ファイルを開かないようにする
- 最新のウイルス対策ソフトを導入する
ここでは、それぞれの対策の重要性や、よりセキュリティを高めるためのポイントを解説していきます。
OSやソフトウェアをこまめにアップデートする
パソコンのウイルス対策の基本は、OSやソフトウェアをこまめにアップデートすることです。総務省のホームページでは、パソコンに搭載されているOSやソフトウェアには、脆弱性と呼ばれるセキュリティ上の欠陥があることを紹介しています。(※3)
OSやソフトウェアの修正プログラムを適用することで脆弱性を解消し、ウイルス対策を強化できます。
重要なデータのバックアップを取る
ウイルスに感染したときに備えて、重要なデータのバックアップをとっておくことも大切です。ウイルスによってシステムに障害が起きたり、データが破損したりしても、バックアップがあればデータを復旧できます。
不審なサイトやメールの添付ファイルは開かないようにする
ウイルスは不審なサイトにアクセスしたり、メールの添付ファイルを開いたりすることでも感染します。見覚えのないメールや不審なサイトへのアクセスには十分に警戒しましょう。 悪意のある攻撃者の手口を知り、不審なサイトやメールに注意することが大切です。
最新のウイルス対策ソフトを導入する
従業員の個人情報や取引先の顧客情報など、大切な情報を保管するパソコンには、最新のウイルス対策ソフトを導入しましょう。ウイルス対策ソフトには、主に3つの機能があります。
- 受信したメールや、USBメモリなどの記憶装置に含まれるデータをスキャンし、ウイルスの感染を防止する
- 送信する電子メールなど、ほかのパソコンとやりとりするデータをスキャンし、ウイルスの感染拡大を防止する
- ウイルスに感染したファイルを隔離し、駆除する
しかし、ウイルス対策ソフトにはさまざまなものがあるため、自社に合った製品を選ぶことが大切です。ウイルス対策ソフトの選び方は次の項目で詳しく説明します。
ウイルス対策ソフトの選び方
時代とともにパソコンに搭載されたOSそのもののセキュリティも向上してきていますが、より安全にパソコンを使うには、ウイルス対策ソフトの導入が必要です。 ウイルス対策ソフトを選ぶときのポイントは4つあります。
- ウイルス検出率を確認する
- パソコンのOSに対応しているか確認する
- パソコンの動作への影響を確認する
- サポート体制が充実しているか確認する
ウイルス検出率を確認する
ウイルス検出率とは、ウイルスやマルウェアをどの程度の割合で発見できるかを示す指標のことです。ウイルス検出率を比較することで、ウイルス対策ソフトの有効性を客観的に評価することができます。
ウイルス検出率はAV-Comparativesなどの第三者機関が定期的にテストを実施し、結果を公開しているため、必ず確認しましょう。
パソコンのOSに対応しているか確認する
ウイルス対策ソフトによっては、WindowsやmacOSなど、特定のOSにしか対応していない場合があります。パソコンのOSとウイルス対策ソフトの対応OSが異なる場合、正常に動作しない可能性があるため、必ずチェックしましょう。
パソコンの動作への影響を確認する
ウイルス対策ソフトは、パソコンを使っている間もバックグラウンドで稼働し、ウイルスなどの脅威がないかチェックしています。パソコンの性能が不足している場合、操作が重くなったり、作業の邪魔になったりする可能性があります。 無料デモを利用できる場合は、一度パソコンにインストールし、動作に影響がないか確認しましょう。
サポート体制が充実しているか確認する
ウイルス対策ソフトを初めて導入する場合は、サポート体制が充実した製品を選ぶことをおすすめします。例えば、サポート体制が充実したウイルス対策ソフトの場合、以下のようなサービスを受けられます。
- チャットなどで24時間体制の問い合わせ対応を受けられる
- 土日も問い合わせに対応している
- 電話オペレーターに1対1で相談できる
- パソコンがウイルスに感染した場合の対処法を質問できる
サポート体制が充実したウイルス対策ソフトなら、わからない点を電話やメールで聞いたり、パソコンがウイルスに感染したときの対処法を相談したりすることが可能です。
パソコンのウイルス対策は必要!適したソフトを導入しよう
パソコンのウイルス対策を怠ると、重要な情報が外部に流出したり、業務に必要なシステムが停止したりするリスクがあります。パソコンのウイルス対策の必要性を知り、情報セキュリティを強化することが大切です。 パソコンに搭載されたOSのセキュリティに加えて最新のウイルス対策ソフトを導入すれば、より安全にパソコンを使うことができます。
ウイルス検出率や動作環境、サポート体制が充実しているかなどをチェックし、自社に合った製品を選びましょう。
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