タブレットのウイルス対策は必要?具体的な方法を詳しく解説
ウイルス対策・不正アクセス対策
2023.05.19
2023.05.19
業務効率化のため、手軽に持ち運べるモバイル端末を利用する企業が増えています。タブレットもウイルス対策は必要なのでしょうか。 また、タブレットのセキュリティリスクを下げるため、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。 この記事では、タブレットのウイルス対策の必要性や具体的な方法、タブレット向けのウイルス対策ソフトの選び方を解説します。
タブレットもウイルス対策は必要?
ノートPCよりも持ち運びがしやすく、ペーパーレス化につながるタブレットは、さまざまなビジネスシーンで活躍しています。 総務省のホームページでは、PCと同様に、タブレットにもウイルスに感染し、仕事で使うデータが破損したり、個人情報や機密情報が漏洩したりするリスクがあると注意喚起がされています。(※1)
サイバー攻撃の手口は年々巧妙化しており、Android OSのモバイル端末をターゲットとしたウイルスも登場しています。PCだけでなく、スマートフォンやタブレットのセキュリティを強化し、ウイルス対策に取り組むことが大切です。
(※1)携帯電話・スマートフォン・タブレット端末の注意点|総務省
タブレットのウイルス対策の方法
タブレットのウイルス対策の方法は、大きく分けて5つあります。
- 公式マーケットのアプリケーションのみ使用する
- フリーWi-Fiに接続しないようにする
- 業務に関係のないサイトや不審なメールファイルを開かない
- アップデートをおこない最新のOSに更新する
- ウイルス対策ソフトをインストールする
タブレットがいつサイバー攻撃の被害に遭うかは予測できません。万が一の事態に備えて、日常的にセキュリティ対策を実施することが大切です。
公式マーケットのアプリケーションのみを使用する
タブレットでアプリケーションを使用する場合、必ず公式マーケットからダウンロードしましょう。提供元が不明なアプリケーションには、ウイルスやマルウェアが含まれていたり、個人情報を不正に抜き取ったりするものがあります。 たとえば、Windowsのタブレットの場合はMicrosoft Store、iPadの場合はApp Storeからアプリケーションをダウンロードすることで、ウイルスに感染するリスクが低くなります。 最近は端末をロックし、解除と引き換えに金銭を要求するランサムウェアも流行しているため、信頼できないアプリストアはなるべく利用しないようにしましょう。
タブレットの種類 | 公式アプリストア |
iPad | App Store |
Android | Google Play |
Fireタブレット(Android) | Amazonアプリストア |
Windows | Microsoft Store |
フリーWi-Fiに接続しないようにする
フリーWi-Fiとは、無料でネットリンク(無線LAN)に接続できるアクセスポイントのことを指します。フリーWi-Fiは外出先などで気軽にインターネットを利用できるため、頻繁に使っている人もいるかもしれません。 フリーWi-Fiのアクセスポイントの中には、端末の情報を盗み取ったり、IDとパスワードを悪用して不正にサービスを利用したりするものもあります。 フリーWi-Fiのセキュリティリスクは3つあります。(※2)
仕事で使うタブレットの場合は、なるべくフリーWi-Fiに接続しないようにしましょう。
リスク |
内容 |
盗聴 |
アクセスポイントに接続した端末の情報を盗み、個人情報や機密情報を窃用する |
なりすまし |
不正に入手したIDやパスワードなどを悪用し、本来のユーザーになりすましてサービスを利用する |
悪意のAP(アクセスポイント) |
正規のアクセスポイントを装い、フィッシングサイトなどの不正サイトに誘導する |
(※2)公衆無線 LAN 利用に係る脅威と対策~公衆無線 LAN を安全に利用するために~|IPA
業務に関係のないサイトや不審なメールファイルを開かない
ウイルスの感染を未然に防ぐには、以下の2点を意識することも大切です。
- 業務に関係のないWebサイトをなるべく見ないようにする
- 見覚えのない相手からのメールの添付ファイルは不用意に開かない
ウイルスは不審なサイトを閲覧したり、不審なメールの添付ファイルを開いたりすることでも感染します。 特にメールを使ったサイバー攻撃の手口が巧妙化しているため、従業員に注意喚起をおこない、「見覚えのない相手からのメールは開かない」「メール本文の不審なURLをクリックしない」の2点を徹底することが大切です。
アップデートをおこない最新のOSに更新する
タブレットのOSは、定期的に新しいバージョンのものが配信されます。アップデートをおこなって最新のOSに更新することで、タブレットのセキュリティが強化され、ウイルスに感染するリスクが低くなります。
ウイルス対策ソフトをインストールする
タブレットを仕事で使う場合は、PCと同様にウイルス対策ソフトをインストールしましょう。 モバイル端末向けのウイルス対策ソフトなら、不審なアプリケーションのスキャンや、SMS(ショートメッセージサービス)の脆弱性の解消など、タブレットに合わせたウイルス対策をおこなってくれます。 ウイルス対策ソフトやアプリの選び方については、次の項目で簡単に説明します。
ウイルス対策ソフトやアプリの選び方
- タブレット向けのウイルス対策ソフトやセキュリティアプリを選ぶときは、以下をチェックしましょう。
- 利用料金
- ウイルスを事前に検知できるか
- 契約年数やインストール台数
タブレットのウイルス対策ソフト、またはアプリを選ぶ場合は、まず利用料金を確認しましょう。はじめの1カ月間は無料で使用できるものや、簡易版は無料、機能を拡大したい場合は有料など、ソフトやアプリによって異なります。
例えば、ウイルスを検知するセーフブラウジング機能があるものであれば、事前に安全かどうかを通知してくれるので安心です。 また、ウイルス対策ソフトはあらかじめ契約年数(1年や3年など)が決まっており、契約更新をおこなうたびに更新料がかかります。ほとんどのウイルス対策ソフトは、契約年数が長くなるほど1年当たりのコストが安くなるため、お得に使うことが可能です。
ライセンスを一つ持っていれば、複数の端末にインストール可能な製品もあります。インストール台数が多いウイルス対策ソフトを選ぶと、購入費用を抑えられるでしょう。
用途や必要機能に応じてタブレットのウイルス対策をしよう
タブレットは日常生活だけでなく、ビジネスシーンでも役立つツールです。しかし、PCのウイルス対策はおこなっているものの、スマートフォンやタブレットは何もしていない企業もあるでしょう。 PCと同様に、タブレットもウイルスに感染し、個人情報の漏洩や金銭的な損害につながるリスクがあります。
本記事で紹介した5つの方法を参考にして、タブレットのウイルス対策に取り組むことが大切です。 タブレットの動作が急に遅くなったり、不審な広告が表示されたりするようになったら、ウイルスに感染しているかもしれません。タブレット向けのウイルス対策ソフトを導入すれば、危険なアプリケーションがないかスキャンし、ウイルスからタブレットを守ってくれます。
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