「Typetalk」は社員同士のコミュニケーションを促進することができるビジネスチャットツールです。やりとりが可視化され、SNS感覚で気軽に利用できる点が特徴です。本記事では「Typetalk」の特徴や料金、セキュリティなど幅広く紹介します。使いやすくて機能性が充実しているチャットツールを探している企業は、ぜひご覧ください。
Typetalkとは
Typetalkとは、ヌーラボ社が提供するビジネスチャットツールです。コミュニケーションを促進してアイデアやチームの作業を可視化することで、ビジネスを円滑にしてくれます。
多彩なコミュニケーション機能やファイル共有機能、SNS機能などが搭載されており、単なる連絡ツール以上の活躍をしてくれるのが、Typetalkです。無料で利用できるフリープランもあるので、コストを抑えてチャットツールを導入したい企業にも最適です。
Typetalkの特徴
Typetalkは、SNS感覚でコミュニケーションがとることができる点と、無料で利用をスタートできる点が大きな特徴です。まずは、Typetalkがほかのツールとは異なる点について詳しくみていきましょう。
コミュニケーション機能が充実
Typetalkには、コミュニケーションを促進する機能が豊富に搭載されています。プロジェクトやタスクごとに「トピック」を作ったり、1対1で話す「ダイレクトメッセージ」を利用したりすることも可能です。トピックのピン留め機能やメンション機能も便利に活用できます。
社外メンバーもゲスト権限でTypetalkに招待できるので、社外のメンバーとコミュニケーションを取りたいときも安心です。ほかにも通知を停止する機能もついているので、作業に集中したいときや休日に通知されないように設定したいときに便利です。ビジネスチャットに求められる機能は一通り網羅されており、快適に利用できるでしょう。
情報の共有漏れを防げる工夫がされている
Typetalkを使えば、スムーズな情報共有ができます。過去の発言をさかのぼることができる検索機能や、メンション機能など、情報の共有漏れを防げる機能が搭載されています。
また、チャット上で簡単にファイルや画像のアップロードができるため、メンバー全員へ確実にデータを共有できます。PDFやExcelはもちろん、JPEGやPNG、GIFなども共有可能です。検索機能やまとめ機能を使えば、あとから簡単にデータを見返すことができます。
コミュニケーションを促すSNS機能を搭載
Typetalkには、SNS感覚で利用できる機能が備わっています。絵文字を使って楽しくコミュニケーションをとったり、気に入った発言やメンバーの頑張りに対して「いいね」を送ったりしてあとから見返すこともできます。GIFアニメの送信にも対応しているので、絵文字と組み合わせることで、より交流が活性化されて従業員同士の信頼関係を強められるでしょう。
ビジネスチャットツールを導入しても、使ってもらうことができなければ、効果を最大限に引き出すことはできません。その点、TypetalkであればSNS感覚で気軽に利用できるので、しっかりと導入効果を実感できるでしょう。
関連サービスとの連携でカスタマイズ可能
Typetalkを提供しているヌーラボ社からは、Typetalkのみならず、タスク管理ができる「Backlog」、作図ツールの「Cacoo」が提供されています。
ヌーラボ社のアカウントがあればこれらのサービスにすべてログインでき、連携させることができます。こういった関連サービスを併用することで、より業務効率の向上を目指せるでしょう。
API連携やWebhookの利用も可能
Typetalkには、外部サービスとの連携やボット構築をおこなえるAPIとWebhookが用意されています。こういった機能を活用すれば、外部サービスの情報をTypetalkに投稿したり、Typetalkの内容を外部サービスに送信したりすることができます。
APIやWebhookを使えば、たとえば以下のような機能を持たせることが可能です。
- 天気を通知するボットの作成
- 外国語の自動翻訳
- システムアラートの作成
- Twitterメンションボットの作成
- RSSフィードボットの作成
上記のような連携機能を自社の利用環境に合わせてカスタマイズすることができます。
フリープランと無料トライアルで試せる
ビジネスツールを導入する際、「まずは試してから契約するかどうかを検討したい」と考える企業は多いかもしれません。
Typetalkには無料の30日お試し期間が用意されており、クレジットカードなどを登録することなくすべての機能をトライアル利用できます。自動で有料プランに移行することはないので、完全無料で安心してTypetalkの機能を確認することが可能です。
また、Typetalkには無料で使えるフリープランが用意されており、このプランを使えば無期限・無料でTypetalkを利用できます。機能は制限されてしまいますが、事業規模が大きくない企業であれば、フリープランでも十分にビジネスで活用できるでしょう。
手厚いセキュリティ対策で安心して利用できる
Typetalkには、利用者の大切な情報が蓄積されます。蓄積されたデータを安全に保護できるように、Typetalkでは手厚いセキュリティ対策を実施しているため、利用者は安心して情報を共有することが可能です。
信頼性とセキュリティレベルの高いデータセンターの使用や不正利用防止対策をおこなっているほか、通信の暗号化などデータを守る工夫が凝らされています。さらに、Typetalkはデータのバックアップ対策や障害対策も万全なので、毎日安心して利用できる環境が整っているのです。
Typetalkでは利用者のデータを保護することがもっとも重要なことであると考えているため、セキュリティ対策については信頼して問題ないでしょう。
価格・料金プラン
Typetalkには、2つのプランが用意されています。
すべての機能を利用できる「スタンダードプラン」は、5ユーザーで月額利用料1,078円です。ユーザー数が増えるごとに一人あたりの価格は安くなるため、使えば使うほどお得になっていきます。なお、月払いではなくて年払いにすると16%オフになって2カ月分お得なので、30日間のお試し期間で気に入った場合は、年払いで契約することをおすすめします。
一方、完全無料の「フリープラン」は10ユーザーまで利用できるため、小規模な企業やチーム単位での導入に最適です。ただし、機能性はスタンダードプランプランに劣ってしまいます。その点については十分に注意しましょう。
料金プランは以下の通りです。(※税込価格)
プラン名 | スタンダードプラン | フリープラン |
---|---|---|
初期費用 | 問い合わせ | 問い合わせ |
月額費用 | 1,078円 | 0円 |
年額費用 | 10,780円 | 0円 |
補足 | – | 10ユーザーまで |
機能一覧
Typetalkには、基本的なチャット機能やSNS機能、チャットやファイルの管理機能などが搭載されています。ビジネスツールとしての機能は網羅しているので、使っていて困ることはないでしょう。
ただし、プランによって利用できる機能の範囲が異なるため注意が必要です。プランごとの機能は以下の通りです。
◎スタンダードプラン
- 50GBまでのファイル添付
- メッセージ数の検索とサービス連携が無制限
- デスクトップアプリとモバイルアプリが利用可能
- アクセス制限機能
- すべてのメッセージのエクスポート
- プライオリティメールサポート
- 活動ログの閲覧
- アクセスログの提供
- プロジェクト管理ツール連携(Backlog)の利用
◎フリープラン
- 1 GB までのファイル添付
- メッセージ数1万件まで検索可能
- サービス連携は5つまで対応
- デスクトップアプリとモバイルアプリが利用可能
- プロジェクト管理ツール連携(Backlog)の利用
フリープランは、ファイルの添付容量やサービス連携の機能などが大幅に制限されています。企業によっては、機能性が足りないと感じてしまうこともあるかもしれません。Typetalkの無料トライアルでは、すべての機能を利用できます。無料トライアルとフリープランの両方を使ってみてから、どちらを契約するか判断することをおすすめします。
グループチャット | ○ | 1対1チャット | ○ |
マイチャット(自身のチャットルーム) | – | 絵文字・スタンプ | ○ |
メッセージへのリアクション | ○ | ピン留め | ○ |
ブックマーク | – | メッセージ検索 | – |
ボイスメッセージ | – | 既読者表示 | – |
オンライン状態表示 | – | コメント | – |
ブックマーク | – | 投稿検索 | ○ |
公開範囲制限 | ○ | 日報・報告書 | – |
アンケート | – | タスク管理 | – |
アラート・通知 | – | ファイル送信 | ○ |
プレビュー | – | ダウンロード | – |
ファイル検索 | – | ビデオ通話 | – |
画面共有 | – | ユーザー管理 | – |
グループ管理 | – | アドレス帳 | – |
API連携 | – | メール連携 | – |
カレンダー連携 | – | SNS連携 | ○ |
ストレージサービス連携 | – | – | – |
提供環境・技術情報
Typetalkは、WindowsとMacの両方で動作します。推奨ブラウザはSafari、Microsoft Edge、Firefox、Chromeの最新バージョンです。
なお、AndroidとiOSのアプリでも動作させられます。ただし、PCや機種によっては対応していない可能性もあるため、無料トライアルで問題なく使用できるか確認してから本契約に進むことを推奨します。
提供形態
問い合わせ
OS
問い合わせ
ブラウザ
- Microsoft Edge
- Google Chrome
- Safari
- Firefox
アプリ
- PC – Windows
- PC – Mac
API連携・サービス連携
Typetalkは、さまざまなサービスと連携できます。ヌーラボ社が提供する「Backlog」や「Cacoo」はもちろんのこと、開発プラットフォームである「GitHub」との連携も可能です。今後、連携できるサービスが拡大される予定なので、希望するシステムがある場合は、問い合わせてみると良いでしょう
なお、TypetalkではAPIやWebhookを利用して、ご自身でほかのサービスとの連携機能を作成することも可能です。さまざまなシステムとの連携が可能であるため、自社でも連携を試してみるといいでしょう。
セキュリティ
Typetalkには、セキュリティ機能が充実しています。サービスを提供するデータセンターとしてAmazon Web Servicesを採用しており、非常に高い信頼性とセキュリティのもとに情報共有が可能です。
ほかにも、以下のような機能でセキュリティ対策をおこなっています。
- 情報セキュリティ国際規格「ISO/IEC27001」「ISO/IEC 27017」「ISO/IEC 27018」を取得
- サーバーへのアクセスを制限
- データバックアップ対策
- 不正アクセス対策措置
- 通信の暗号化
- セキュリティ問題への迅速な対応
- 万全な障害対策
- 物理的に離れた複数のデータセンターに分散してサービスを提供
- 24時間365日無停止でおこなわれるサーバーの監視
このように、Typetalkのセキュリティ対策は万全です。自社や取引先の情報も、安心して任せることができるでしょう。
暗号化通信 | ○ | データバックアップ | ○ |
ユーザー管理 | – | シングルサインオン(SSO) | – |
操作ログ管理 | – | 二段階認証 | ○ |
アクセスログ管理 | ○ | ワンタイムパスワード | – |
デバイス管理 | – | IPアドレス制限 | – |
プライバシーマーク | – | VPN接続 | – |
ISO/IEC 27001(情報セキュリティ) | ○ | BCP対策 | – |
ISO/IEC 27017(クラウドサービスセキュリティ) | ○ | SLA(サービス水準合意) | – |
ISO/IEC 27701(プライバシー情報) | – | GDPR | – |
JIS Q 15001(個人情報保護) | – | CCPA | – |
CSMS(IEC 6244321)(制御システムセキュリティ) | – | ダブルオプトイン | – |
ISO/IEC 20000(ITサービス) | – | データ閲覧制限 | ○ |
情報セキュリティ安全対策適合証明 | – | データエクスポート制限 | – |
24時間356日監視 | ○ | AD連携 | – |
サポート
Typetalkを提供するヌーラボ社には、製品の情報交換ができるユーザーコミュニティがあります。Typetalkで使い方がわからない機能があれば、そこでほかのユーザーに相談ができます。
また、フォームから気軽に製品についての問い合わせができるので、困ったときは活用するとよいでしょう。ただし、運用コンサルティングや電話でのサポートについては公式サイトで言及されていないので、導入を検討する場合にはあらかじめどこまで対応してもらえるか問い合わせておくことをおすすめします。
電話 | – |
メール | ○ |
チャット | – |
運用コンサルティング | – |
サポートサイト | – |
ユーザーコミュニティ | ○ |
セミナー | – |